ルビン、敵地で欧州王者に歴史的勝利
2009年10月20日(火)FCルビン・カザニが敵地で欧州王者のFCバルセロナを2-1で下す波乱を起こした。ルビンのクルバン・ベルジエフ監督にとっては極めて大きな一勝となったが、対するジョゼップ・グアルディオラ監督にとっては悲しい追体験となったに違いない。
苦い記憶
同じく前年度の王者として迎えた1992-93シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで、バルセロナは地元カンプ・ノウでPFC CSKAモスクワに敗れて連覇を逃しているが、この試合にバルサの一員としてプレーしていたのが現役時代のグアルディオラ監督だった。つまり、今回アレクサンドル・リャザンツェフとギョクデニズ・カラデニズのゴールでルビンに屈したグアルディオラ監督は、17年前と同じくホームでロシア勢に苦杯を喫したことになる。それにしても、48分にズラタン・イブラヒモビッチの同点ゴールを許した上、その後もこのスウェーデン代表FWにクロスバー直撃のシュートを浴びたルビンは、試合を通じて自信に満ちたプレーを展開し、見事な内容で記念すべきグループリーグ初勝利を飾った。
鮮やかなシュート
グアルディオラ監督は試合前、チームの気の緩みだけでなく、遠目の距離からでも得点力のあるロシア王者への警戒感を口にしていた。それでもこの日のバルサは、序盤に不用意な失点を許すことなど予想していなかったに違いない。まだすべての観客が座席に腰を下ろしていない開始2分、ヤヤ・トゥーレがボールコントロールを誤ったところにリャザンツェフが反応し、ペナルティーエリアの遥か手前から狙いを定めて右足を一閃。この鮮やかな一撃には、バルサのGKビクトル・バルデスも成す術がなかった。
反撃
対するバルセロナも前半、リャザンツェフに負けじとミドルシュートを狙ったが、簡単にはネットを揺らすことができない。ひざの故障で先週末のバレンシアCF戦(0-0の引き分け)を欠場したイブラヒモビッチも15分間で二度のチャンスを迎えるなど奮闘したが、シュートはいずれもルビンのGKセルゲイ・リジコフにセーブされた。その後はルビンのスペイン人DFセーザル・ナバスが立ちはだかり、シュート体勢に入ったイブラヒモビッチを懸命のタックルで阻止。8月のUEFAスーパーカップでバルサの決勝点を挙げたペドロ・ロドリゲスも、リジコフの鋭い反応にヘディングシュートを防がれた。ルビンの背番号77は前半終盤にもリオネル・メッシのシュートを止め、グループFの2試合で4失点を献上しているとは思えない好守を披露し続けた。
ルビンの信念
ルビンもまた、FCヒムキを2-1で下した先週末の国内リーグで公式戦6試合ぶりの勝利を収めたチームとは思えないパフォーマンスを見せ、試合を通じて堂々とバルサに勝負を挑んだ。守備に人数をかけていたとはいえ、前半終了間際のFKではアレハンドロ・ドミンゲスがバルデスに襲い掛かり、ブラウグラナ(バルセロナの愛称)のゴールを脅かした。
決勝点
48分、イブラヒモビッチが決めたバルセロナでのUEFAチャンピオンズリーグ初得点は、後半に始まる逆転劇の呼び水になるかと思われた。しかし、スペイン王者は攻める姿勢こそ見せたものの、イブラヒモビッチのFKでしか相手を慌てさせることができない。一方、グループリーグ初挑戦のルビンは我慢強く反撃の機会を伺い続け、73分に得たチャンスをモノにした。ボールを持ったドミンゲスが中央を駆け上がると、カラデニズに正確なスルーパスを供給。スピードに乗ってラファエル・マルケスを置き去りにしたカラデニズは、GKバルデスの逆を突く強烈なシュートを叩き込んだ。その後、バルセロナも必死に同点ゴールを狙ったが、イブラヒモビッチのシュートはクロスバーに、トゥーレのヘディングはポストに嫌われる。結局、そのまま逃げ切ったルビンは番狂わせを起こしたに違いないが、勝利にふさわしいチームだった。
(C) uefa.com 1998-2009. 禁無断転載.



























