デル・ピエロ、情熱はいまだ衰えず
2008年10月21日(火)ユベントスのFWアレッサンドロ・デル・ピエロは、サッカー選手が切望するほぼ全大会で優勝を経験してきた。ユベントスでの在籍期間も16年に達した。だが、34歳になったビアンコネーリの主将は、今もどん欲な気持ちを忘れていない。
新たな目標
デル・ピエロは過去にセリエAで5度の優勝を経験したほか、1996年にはUEFAチャンピオンズリーグを制覇。イタリア代表としても、2006年のFIFAワードドカップで優勝杯を掲げた。大半のサッカー選手よりも多くの成功を手にしていることを考えれば、既に引退をしていても不思議でないが、過去の栄光に安住する気持ちは持っていない。ドイツで世界の頂点に立った直後、ユベントスのセリエB降格が決定。しかしデル・ピエロは、チームをもう一度UEFAチャンピオンズリーグの舞台に戻すことを決意して残留を決めた。その情熱を共有したのは、チームメートも同じだった。ジャンルイジ・ブッフォン、マウロ・カモラネージ、パベル・ネドベド、ダビド・トレゼゲも、同様の想いでユベントスにとどまることを決めた。「目標を変更する必要が出てきた。私たちはスクデットではなく、セリエA昇格を目指すことになった」とデル・ピエロはuefa.comに語った。「それまでとは全く違う新しく目標だったが、非常に大きな情熱を持ってプレーした。やはり本当に燃えた」
ゴール量産
デル・ピエロはセリエBでチーム最多の20ゴールを記録。ユベントスも1季でセリエA復帰を決めた。 デル・ピエロのゴール量産は、昇格した昨シーズンも続いた。21得点でセリエAの得点王に輝き、ユベントスのUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献。昇格1年目での同大会出場の獲得は、セリエA史上初の快挙だった。「私が常に出場していた大会なので、チャンピオンズリーグへの復帰は感慨深い。ほぼ毎シーズン出場し、1度の優勝と3度の決勝での敗北を経験してきた。欧州サッカー界で最大であると同時に、私が身近に感じる大会だ」
共通の目標
デル・ピエロはFCゼニト・サンクトペテルブルク戦で鮮やかな決勝点を挙げ、ユーベのUEFAチャンピオンズリーグ復帰に花を添えた。そのゴールの結果、自身の欧州カップ戦での通算得点も50の大台にあと2と迫った。「ユベントスに長い間在籍できたことを喜んでいる。夢や勝利、すべての戦い、そして敗北も共有してきた。だが、常に同じ闘志や勝利への意欲を持つ仲間と一緒にやってきた。共通の目標への意識は素晴らしい」
情熱
ゼニト戦でのゴールは、デル・ピエロにとってユベントスでの公式戦通算で243得点目だった。既にクラブで歴代最多だが、学ぶ姿勢はまったく失っていないと本人は語る。「チームメートも私も、有名かどうかにかかわらず、サッカーに対する本当の熱意を示してきた。これまで多くのことを学んできた。私は少なくともあと2年はユベントスにとどまるが、クラブで過ごせることに心から幸せに感じる」。ユベントスとの契約は2012年に満了するが、デル・ピエロがクラブとファンの心に残した幸福な記憶は、決して色あせることがないだろう。
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