高いハードルに挑むフェー監督

2009年7月6日(月)
文: シュテファン・ポッター(フランクフルト)
ドイツ王者の指揮を委ねられたアルミン・フェー新監督ドイツ王者の指揮を委ねられたアルミン・フェー新監督 (Copyright Getty Images)

VfLボルフスブルクをドイツ王者に導いたフェリックス・マガト前監督を引き継ぐアルミン・フェー監督は、「普通でない非常に難しい状況」に置かれており、プレッシャーを感じているとuefa.comに明かした。

衝撃的な成功
ボルフスブルクに初のブンデスリーガ優勝をもたらしたマガト監督は、今季からFCシャルケ04を指揮するため、国内タイトルの防衛と、UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出という任務は、48歳のフェー監督に引き継がれることになった。そのフェー監督は2006-07シーズン、VfBシュツットガルトで衝撃的なブンデスリーガ優勝を経験している。

優れた土台
マガト前監督と同じく、フェー監督はイングランド式にスポーティング・ディレクターを兼任するため、要求が非常に高くなっていることも十分認識済みだ。「優勝チームを引き継ぐというのは普通ではなく、非常に難しい状況だ。通常はチームの改善を手助けするのが私の仕事だが、このチームはすでに優れた土台を備えている」

「第2の故郷」
とはいえ、新監督はとりあえず最初の課題をクリアしたようだ。昨季のブンデスリーガで合計54ゴールを挙げたグラフィチとエディン・ジェコのFWコンビが、今季もチームにとどまることになった。30歳のブラジル人FWグラフィチは2012年まで契約を延長、ボルフスブルクは「第2の故郷」になったと語った。

ミランからオファー
またジェコも残留する。23歳のボスニア・ヘルツェゴビナ人FWにはACミランからのオファーが届いていたが、フェー監督は放出を拒否した。「今、彼を売る意味はない」と監督は語る。「売却しても、その移籍金で彼と同じ水準の選手を獲得するのは困難だ。また、放出すれば、ほかの選手たちに誤ったメッセージを送ることになる」

ジェコを説得
フォルクスワーゲンの城下町として知られる都市にとどまることに、グラフィチほど執着していなかったジェコだが、結局、2011年までの契約を結んだ。「ミラン入団は私の夢だったが、ボルクスブルクを嫌いになったわけではない」とジェコ。「もう一度リーグ制覇に挑戦したいし、チャンピオンズリーグも楽しみだ」

控えのFWを熱望
これまでのところ、フェー監督が契約した新戦力は一人だけだ。AJオセールから、26歳のデンマーク人MFトーマス・カーレンベルグを400万ユーロ(約5億3000万円)で獲得した。だが、指揮官は30人のチームは大き過ぎると指摘する一方で、さらなる補強も考えている。「何としても、グラフィチやジェコのようなストライカーと契約するつもりだ。チャンピオンズリーグもあるので、サッカーの質を落とさず、選手のローテーション起用をできるようにしておく必要がある」

不可能ではない
しかしながら、フェー監督にとって、ブンデスリーガ2連覇は最優先課題ではない。「昨季は優勝するにふさわしい出来だったが、誰もわれわれの連覇を真面目に予想してはいないだろう。FCバイエルン・ミュンヘンなら可能かもしれないが、ボルクスブルクでは考えられない」。その代わり、フェー監督は今季の目標を「チャンピオンズリーグにおけるグループリーグ突破」と、「ブンデスリーガ上位5チーム入り」に設定した。高い目標だが、決して不可能ではない。

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