ジルコフに称賛の嵐
2009年7月9日(木)チェルシーFCへ移籍したユーリ・ジルコフについて、ロシア代表のチームメートであるロマン・パブリュチェンコは、チェルシーの「チームリーダーになれる選手だ」と高く評価。またミロシュ・クラシッチは、「ロシア最高のサッカー選手だ」と絶賛した。
「偉大なプロ」
昨季終了まで暫定的にチェルシーの指揮を執っていたロシア代表のフース・ヒディンク監督が、ジルコフとの契約を進言したというのが、もっぱらのうわさだ。この左サイドMFの獲得に際し、CSKAモスクワに払ったと報じられている移籍金は、2100万ユーロ(約27億8000万円)と見られているが、チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏にとってはお得な買い物だったはずだと、ロシア人選手たちは感じている。トッテナム・ホットスパーFCのFWパブリュチェンコは、代表のチームメートにロンドンで会えることを楽しみにしているとして、uefa.comに次のように語った。「ユーリのチェルシー移籍はとても嬉しい。人生に一度あるかないかのオファーには、『イエス』と言わないとね。ジルコフは偉大なプロ選手であり、チームリーダーになれる。唯一の問題は英語だろう。それさえマスターできれば、すべてうまくいくはずだ」
サッカーに夢中
現在25歳のジルコフは、10歳のときに地元のFCスパルタク・タンボフで本格的にサッカーを始め、その熱心な態度ですぐに最初の監督、バレリー・シャラポフ氏の目にとまった。「彼のボールコントロールは天性のものだ」と同氏は語る。「練習が終わった後も友だちとプレーし、寝る時もボールを離さなかった」。めきめきと頭角を現したジルコフは、2001年にトップチームに昇格。2003年には3部リーグに所属していた同クラブで16得点を挙げると、ほどなくモスクワでのトライアルに招待される。FCロコモティフ・モスクワとFCスパルタク・モスクワから獲得への関心が寄せられたが、CSKAがいち早く契約にこぎつけた。
「最高」
これは先見の明のある契約だった。2004年3月、CSKAがスパルタクを3-1で下して優勝したロシア・スーパーカップでデビューした彼は、たちまちトップチームのレギュラーに定着。CSKAで2度のロシア・プレミアリーグと3度のロシア・カップ優勝、2004-05シーズンのUEFAカップ制覇を経験し、UEFA EURO 2008(TM)でもロシア代表の一員として活躍した。CSKAのセルビア代表MFクラシッチは次のように話している。「私にとって、ユーリはロシア最高のサッカー選手だ。EUROで世界にその実力を見せつけたばかりか、クラブでも安定したパフォーマンスを見せている。チェルシーが獲得に動いたのも不思議ではない。ジルコフにはそれだけの価値がある」
控えめ
ロシア代表31キャップ記録するジルコフは、ピッチでのパフォーマンスで注目を集めるが、彼自身は人目をできるだけ避けることに余念がない。昨年2月、トルコでの代表合宿の直前に行われた自身の結婚式も身内だけで地味に済ませ、時間がある時は妻の故郷カリーニングラードで過ごすことを好んでいる。ただどんなに性格は内気でも、格の違いや人間性は隠せない。ロ シア代表のアシスタントコーチを務めるアレクサンドル・ボロデュク氏はこう語った。「彼の最大の長所は、常に自分自身に打ち勝つ努力を怠らないところだ。精神的な強さを持っている証拠と言える。人としての資質についても強調したい。彼は素晴らしい人間だ」
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