代表デビュー戦で幸運をつかんだ選手たち

60年前の今日、アルフレド・ディ・ステファノがハットトリックでスペイン代表デビューという偉業を成し遂げた。UEFA.comではこれを記念して、代表での初出場で大いに名を挙げた選手を振り返った。

Memorable international debuts
©Getty Images

アルフレド・ディ・ステファノがスペイン代表として臨んだ最初の試合で3ゴールを挙げたのは、60年前の1月30日のことだった。「黄金の矢」という愛称で知られ、レアル・マドリーで活躍したディ・ステファノはアルゼンチン生まれだったが、スペイン国籍を取得してこの日、代表戦に初出場。デビュー戦としてはかなりの実績だが、初舞台でこれを上回る派手な活躍をした選手もいる。UEFA.comが過去の事例を振り返る。

チャチョ:スペイン 13-0 vs ブルガリア、1933年5月21日
降りしきる雨のなかの一戦で、デポルティボ・ラ・コルーニャ所属のFWチャチョは大量6ゴールをマーク。これはスペイン代表選手の1試合最多得点記録で、しかもこのうち3得点は開始20分以内に奪ったものだった。13-0というスコアも、いまだにスペイン代表にとって最多得点記録となっている。

Angelos Charisteas: My EURO memory
ハリステアスが語るEUROの思い出

アンゲロス・ハリステアス:ギリシャ 3-3 vs ロシア、2001年2月28日
UEFA EURO 2004で自身とギリシャ代表にとって最高のときを迎える3年半前、ハリステアスは初めてギリシャのユニフォームをまとってピッチに登場。しかも32分間に2ゴールを挙げ、代表の舞台で一躍名を挙げた。

ボビー・チャールトン:スコットランド 0-4 イングランド、1958年4月19日
「ミュンヘンの悲劇」と呼ばれた航空機事故で負傷してから2カ月後、ボビー・チャールトンはハムデン・パークで迎えたイングランド代表としてのデビュー戦で、記憶に残るボレーシュートを決めた。さらに代表2試合目のポルトガル戦でも2ゴールを挙げている。

エディ・デ・ネベ:ベルギー 1-4 オランダ、1905年4月30日
オランダ代表の記念すべき初ゴールを決めたデ・ネベは、オウンゴールで追いつかれるがこれにもくじけず、後半ロスタイムにさらに3ゴールをたたき出した。その後、1946年3月10日にはファース・ビルケスが自身のオランダ代表デビュー戦(対ルクセンブルク、6-2で勝利)で、デ・ネベの記録に並ぶ4ゴールを挙げている。

Watch Gnabry debut hat-trick in Germany rout
ナブリーの代表デビュー戦でのハットトリックを見よう

セルジュ・ナブリー:サンマリノ 0-8 ドイツ、2016年11月11日
ブレーメン所属のMFは、出場わずか9分で代表初ゴールをマーク。さらにこの日2ゴールを挙げたナブリーだったが、圧巻だったのは3得点目で、トーマス・ミュラーのクロスに合わせた美しいボレーシュートで自らのハットトリックに花を添えた。

セルゲイ・グリディン:カザフスタン 2-1 アゼルバイジャン、2011年6月3日
この大柄なFWはA代表デビュー戦で輝きを見せ、2得点と活躍。それまで500分以上にわたりゴールから遠ざかっていたチームを、UEFA EURO 2012予選での初勝利に導いた。

ジム・マカリオグ:イングランド 2-3 スコットランド、1967年4月11日
「あの試合のことは何もかも覚えているよ。何しろ23歳まで、私はアルコールを一滴も飲んでいなかったからね」と、マカリオグはのちに冗談交じりにこの試合を振り返っている。当時20歳だったマカリオグは、代表デビュー戦で決勝点を挙げ、これによりスコットランドは前年にFIFAワールドカップを制したイングランド代表をウェンブリーで下した。

Watch Müller guide West Germany to 1976 final
1976年大会で西ドイツを決勝に導いたミュラー

ディーター・ミュラー:ユーゴスラビア 2-4 西ドイツ(延長)、1976年6月17日
EURO '76準決勝で残り11分で1-2と、敗退の危機にひんした西ドイツは代表デビューとなるミュラーを投入。ミュラーは期待に応え、投入から3分で同点ゴールを挙げた。こうして勝負を延長戦に持ち込むと、さらに2ゴールを挙げて非常に珍しい形でのハットトリックを達成した。

アルベルト・オルランド: イタリア 6-0 トルコ、1962年12月2日
トルコとのEURO予選で4ゴールと、鮮烈な代表デビューを遂げたオルランドには、輝かしい未来が待っているかに見えた。しかし1965-66シーズンにはイタリア・セリエAの得点ランキングでトップタイになったものの、代表での出場はわずか5試合にとどまり、ゴールもこのとき挙げた4得点がすべてだった。

フランシスコ・パルメイロ:ポルトガル 3-1 スペイン、1956年6月3日
1957年9月にベンフィカにとってクラブ初となる欧州チャンピオンズカップでゴールを決めたパルメイロは、ポルトガル代表での初試合でも3ゴールを挙げて勝利に貢献。一方、敗れたスペイン代表チームでプレーしていたエクトル・リアルとフランシスコ・ヘントはこの10日後に、所属クラブのレアル・マドリーで初の欧州チャンピオンズカップ優勝に輝いている。

ハワード・ボートン:アイルランド 0-13 イングランド、1882年2月18日
アストン・ビラのエースはイングランド代表にとって最多得点となるこの試合で5ゴールを挙げ、この記録はいまだに破られていない。クリケットやホッケーでもトップレベルの選手で、スケートでもチャンピオンになった実績を持つボートンは、銀細工師でもあった。1895年から1910年まで使用されていたFAカップは、彼が作成したものだ。

Alfredo Di Stéfano (1960)
スペイン代表で最高のデビューを飾ったディ・ステファノ©UEFA.com

ヨシップ・ビーバー:ベルギー 9-0 ザンビア、1994年6月4日
クロアチア代表としても親善試合に3度出場していたビーバーだが、祖父の母国だったベルギーに代表チームを変更。自身にとっては2度目となる代表デビュー戦で5ゴールと、派手な活躍を見せた。クラブレベルでは、セルクル・ブリュージュやアンデルレヒトでプレーしている。

ジネディーヌ・ジダン、フランス 2-2 チェコ、1994年8月17日
当時ボルドーでプレーしていたジダンは、負傷したユーリ・ジョルカエフの代わりとして、この街で開催されるチェコとの親善試合に土壇場で追加招集された。当時22歳のジダンは0-2とリードされた63分に交代出場すると、終盤に2ゴールを決めて試合をドローに持ち込んだ。