
選手:ズラタン・イブラヒモビッチ(ACミラン)
UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント以降、プレミアリーグのチームを相手に実力を発揮しきれていなかったイブラヒモビッチは、これまでイングランドではほかの欧州諸国ほど高く評価されていなかった。しかし、アーセナルFCを4-0で一蹴した15日の決勝トーナメント1回戦第1戦では、そんな流れを一変させる見事なパフォーマンスを披露。チームメートの2ゴールをアシストしただけでなく、終盤には自らPKを沈めてみせたのだった。「心が震える一夜になった。難しい試合で素晴らしい結果を残し、内容もとてもよかったからね」とUEFA.com.に語ったイブラヒモビッチ。しかも週末には、自身の名を冠し、自ら会長を務めるフットサルチームのFCイブラがスウェーデン王座を獲得。来季のUEFAフットサルカップ出場権を手に入れている。
チーム:フットサル・スペイン代表
フットサルの話題といえば、クロアチアで行われたUEFAフットサル欧州選手権でスペインが6度目の戴冠を果たした。3連覇中だったスペインの優勝自体は驚くべきことでもないが、ザグレブでの決勝ではロシアを相手に大苦戦。残り36秒にセルヒオ・ロサーノのゴールで辛うじて追いつくと、延長戦の終了2分前に再びロサーノが決めて逆転に成功、タイムアップ寸前にもボルハのクリアがネットを揺らして3-1の勝利を収める劇的な展開だった。「スペインは決してあきらめないチーム。常にさらに上を目指しているんだ」。そう語ったDFキケと同じく、自身5度目の優勝を経験したGKルイス・アマドは、決勝前日に応じたUEFA.comのインタビューで、アルバロがなぜ“ダンディー”なのか、なぜラファエル・ウシンが“電池のサンドウィッチ”と呼ばれているのかを説明してくれた。
ゴール:セルゲイ・セマク(FCゼニト・サンクトペテルブルク)
今週のベストゴールは、15日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でSLベンフィカに3-2と先勝したゼニトの2点目。まずアレクサンドル・ケルジャコフのバックヒールがベンフィカ守備陣の意表を突き、これをウラジーミル・ビストロフが同じく途中出場のセマクにパス。セマクは鮮やかなヒールキックでポスト内側の、GKアルトゥルの届かない位置にシュートを決めた。しかしセマクは自らのゴールについて控えめにコメントしている。「あれは僕のサッカー選手としてのテクニックではなく、単に運がよかったからだと思う」
名言:コンスタンティノス・ハラランビデス(アポエルFC)
「4、5年前なら、ヨーロッパの地図でキプロスやアポエルを指せる人はいなかっただろう」
UCLで決勝トーナメント進出を果たしただけでなく、欧州サッカー界におけるキプロスの地位も高めたアポエルの快挙をハラランビデスが称えた。
数字:37
LOSCリール・メトロポールは12日にホームでFCジロンダン・ボルドーに4-5と競り負け、リーグ戦で37年ぶりに5失点を喫した。この敗北で王者リールと首位パリ・サンジェルマンFCの差は勝ち点11に開いている。しかも土壇場に決勝点(この試合2点目)を奪ったのは、1月にリールからボルドーに移籍したルドビク・オブラニアクだった。「僕がこういうことをできる選手だと彼らは知っているはずだ」とオブラニアク。「まあ、残念だったね」
デビュー:ロイ・キャロル(オリンピアコスFC)
1月に元マンチェスター・ユナイテッドFCのGKキャロルが、OFIクレタFCからバラージュ・メジェリの控えとしてオリンピアコスに移籍金10万ユーロ(約1000万円)で移籍した。14日に行われたFCルビン・カザニとのUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦でベンチに入っていたキャロルは、71分にメジェリがPKを献上して退場となったため、デビューのチャンスが回ってくる。すると34歳の守護神は、最初のタッチでベブラス・ナチョのPKを止め、1-0での勝利に貢献した。阻止できたのはまぐれではないとキャロルは説明する。「コーチ陣が試合前、僕ら2人のGKに、あの選手はPKをどこに蹴るか教えてくれていたんだ」
旅に慣れすぎて:ダニー・ウェルベックとナニ(マンチェスター・ユナイテッドFC)
そのキャロルはUEFAヨーロッパリーグで勝ち進めば、古巣のユナイテッドと対戦する可能性がある。UELに回ったユナイテッドは、16日のAFCアヤックスとの第1戦を皮切りに、クラブ初となる同大会の優勝杯獲得をめざしている。チームはアウェー戦が行われるアムステルダムに向かったが、ダニー・ウェルベックとナニはパスポートを忘れてマンチェスター空港に足止めを食らった。報道によると、ウェルベックは前線でコンビを組むウェイン・ルーニーに電話をかけ、空港に向かう途中でパスポートを取ってきてもらったという。一方のナニは、マネージャーが彼の自宅にとって返し、ポルトガル出身ウインガーの搭乗に何とか間に合わせたとのことだ。この様子を見ていたある人は、次のように語ったと伝えられている。「チェックインカウンターで1人で待っているナニは不安そうだったけれど、特に落ち込むこともなく、ファンとの写真撮影に応じていたよ」
良い眠りを:FCシャルケ04
ユナイテッド同様、シャルケもUEFAヨーロッパリーグでアウェーの地に赴き、こちらはチェコのFCビクトリア・プルゼニと対戦した。宿泊先となったゴールデン・フィッシュ・ホテルに到着すると、それぞれの部屋にはクイーンサイズのベッドが1台しかないことが判明し、選手たちはルームメートといつになく近い距離で眠りにつくことを迫られそうになった。ここでホテルのスタッフが臨機応変に対応。ベッドをのこぎりで半分に切り、シングルベッド2つに早変わりさせた。クラブのスポーツディレクター、ホルスト・ヘルト氏は「選手たちは夜も慣れ親しんだパートナーと一緒の方がいいかもしれないが、あまりくっつきすぎるのも良くないからね」と語った。
奇跡のヒーロー:アレッサンドロ・デル・ピエロ(ユベントス)
12歳のユーベのサポーター、ジャダちゃんは1月22日、セリエAのゴール集を自宅で見ている途中で脳内出血を起こし、意識不明に陥った。なかなか回復しない娘を見て、両親は彼女がヒーローとあがめるデル・ピエロにすがることに。デル・ピエロもこれに応じ、「やあ、ジャダ。アレッサンドロ・デル・ピエロだよ。早く君が目を覚まして、僕らの試合をまた見に来てくれることを願っている」というメッセージの入ったビデオを送った。これを再生すると、ジャダちゃんは15日ぶりに意識を取り戻し、片手を動かすと母親の姿を探したという。「素晴らしい光景だった」とジャダちゃんの父親、フランチェスコさんはその感激を語った。「今は喜びでいっぱいだ。娘の意識を取り戻すのに力を貸してくれたデル・ピエロには心からお礼を言いたいね」
チャリティー:ミハル・カドレツとマヌエル・フリードリヒ(バイヤー04レバークーゼン)
チームが1-3で敗れた14日のFCバルセロナ戦で、どうしてもリオネル・メッシのユニフォームを手に入れたかった左SBのカドレツは、ハーフタイムに交換を申し出るという奇策に出た。しかし残念ながら、すでに交換の約束をしていたCBのフリードリヒがこのユニフォームを横取りし、カドレツは試合終了時に代わりのユニフォームを手に入れることになった。レバークーゼンのスポーツディレクター、ルディ・フェラー氏はこの出来事に不快感を示し、相手チームのグッズ収集よりも「試合そのものにもっと集中してもらいたい」との意向を示した。現役時代はドイツ代表ストライカーとして活躍したフェラー氏はさらにこう語った。「カドレツとフリードリヒについては、交換したメッシのユニフォームをチャリティーオークションにかけてもらうつもりだ」
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