
116分に決まったアンドレス・イニエスタの1点により、スペインが10人のオランダを1-0で下し、FIFAワールドカップ初優勝を果たした。
ヨハネスブルクのサッカーシティーで行われた決勝は、延長戦の終盤までゴールが生まれず、勝負はPK戦に委ねられるかと思われた。しかし、途中出場のセスク・ファブレガスからのパスをイニエスタが蹴り込み、ついにオランダのGKマールテン・ステケレンブルフを破った。この7分前にヨン・ハイティンハがイニエスタを倒し、2枚目のイエローカードで退場となっていたオランダは、アリエン・ロッベンが相手GKと1対1の場面で決め切れなかったことが最終的に大きく響いた。この結果、ワールドカップ決勝で3度目の敗北を喫したオランダに対し、スペインは初戦を落としながらも優勝した大会初のチームとなった。
スペインは試合開始5分もたたないうちにチャンスを迎え、シャビ・エルナンデスのクロスにセルヒオ・ラモスがヘディングシュート。序盤からステケレンブルフにダイビングセーブを強いる。初のワールドカップ決勝に臨んだスペインだったが、緊張している様子はない。さらにその直後には、セルヒオ・ラモスがディルク・カイトを抜いてシュート。これはハイティンハがクロスバーの上へとクリアされてしまう。続くCKからもダビド・ビジャがボレーで狙ったが、この一撃はサイドネットの外側を揺らした。
オランダも徐々にペースをつかんでいったが、両チームの攻撃はしばしば中盤でのファウルで寸断され、28分までに計5枚ものイエローカードが出される。立ち上がりこそスペインがチャンスを作ったものの、その後は両者とも攻撃を機能させることができない。ハーフタイム直前にロッベンがニアサイドを狙ったが、これはスペインのGKイケル・カシージャスがポストの外にかき出した。
今大会5ゴールで得点王ランキングの首位に並んでいたビジャとベスレイ・スナイデルも、なかなか見せ場を作れずにいたが、ようやくスナイデルが絶妙なパスでこの試合最大のチャンスを演出。だが、ボールを受けたロッベンのシュートは、カシージャスが残した右脚にさえぎられた。
ここから試合はオープンな展開となり、まずスペインのビジャがゴールに迫る。ヘスス・ナバスがファーポストへクロスを入れると、ハイティンハがクリアに失敗。素早く反応したビジャがシュートを狙うも、ハイティンハの脚にブロックされた。直後のシャビのCKには、フリーのラモスが頭で合わせたものの、これはクロスバーの上へ外れる。延長戦突入が近づく中、今度はロッベンがカルレス・プジョールを振り切ってスペインゴールに迫ったが、足下へ果敢に飛び込んだカシージャスにシュートを打たせてもらえなかった。
延長戦ではファブレガスも絶好機を迎えたものの、シュートはステケレンブルフの足に阻止される。続くナバスのシュートは、ファン・ブロンクホルストがCKに逃れた。そして109分にハイティンハが退場となり、このままPK戦にもつれ込むかと思われた終了間際、イニエスタが値千金の決勝ゴールを奪い、欧州王者を世界制覇へと導いた。
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