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デンマークの夏に輝きを与えた本大会

掲載: 2011年6月26日(日), 1.12CET
スペインとスイスが差をを見せた今回のUEFA U-21欧州選手権だったが、ユトランド半島の地で記憶に残る戦いぶりを披露し、輝きを放ったのは彼らだけではなかった。
文: パトリック・ハート(オーフス)

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掲載: 2011年6月26日(日), 1.12CET

デンマークの夏に輝きを与えた本大会

スペインとスイスが差をを見せた今回のUEFA U-21欧州選手権だったが、ユトランド半島の地で記憶に残る戦いぶりを披露し、輝きを放ったのは彼らだけではなかった。

スペインが栄光を掴み、スイスは名誉ある敗者となって幕を閉じた2011年UEFA U-21欧州選手権。だが、デンマークの地で記憶に残る戦いぶりを披露し、輝きを放ったのは彼らだけではなかった。

太陽、海、砂浜。バルト海と北海にはさまれた欧州北部の国で大会が始まる前には確かなものは何もなかった。しかし、2つの海を結ぶカテガット海峡にはスペ インからの明るい陽光が降り注ぎ、全てを成功裡へと導いた。

25日、オーフスは若者たちが欧州サッカー界の輝く未来を描きだすこの大会のクライマックスの場所となった。多くの学校で卒業式が行われた今週、学生たちが将来への希望を抱いて巣立つ傍ら、ルイス・ミジャ監督のチームは決勝で2-0とスイスを下し、最高の栄誉を手に入れた。

スペイン代表の快進撃は、彼らの信奉する攻撃サッカーの賜物だった。ユトランド半島の地では、イングランドに終盤1点を取られ、グループステージ初戦で引き分けた以外、残り4試合全てに勝利。最初のつまづきから見事に立ち直り、徹底したポゼッションサッカーを軸に勝ち続けた。それにはもちろん、今大会最高記録となる5得点を挙げ、アディダス・ゴールデン・ブーツ賞を受賞したアドリアン・ロペスの貢献も忘れてはならない。

グループBでチェコとウクライナを下したあと、準決勝のベルラーシ戦では土壇場の89分にアドリアンが同点ゴールを挙げ、スペインを敗退から救っ た。最後は延長戦で3-1とスコアを逆転して勝利を確定。U-21欧州選手権初の決勝進出を遂げたスイスとの顔合わせを実現し、同大会3度目の優勝を目指して5度目の挑戦をすることになった。

ミジャ監督に言わせると、スイスは大会参加8カ国中「最高のチーム」だった。決勝のピッチ、オーフス・スタディオンに立つまで、ピエルルイジ・タミ 監督率いるチームの勝率は100%。グループAでは、主催国デンマークをオールボーで下して波に乗ると、続いてアイスランド、ベラルーシにも連勝。チェコ と当たったヘアニングの準決勝でも、アドミル・メフメディが延長戦終盤にゴールを決め、しぶとく勝ち上がってきた。

しかしGKヨン・ソマーの堅守のもと、同大会で初となる決勝まで無失点という記録も前半、アンデル・エレーラのヘディングによって破られた。後半にはチアゴ・アルカンタラもFKから加点と、2010年FIFAワールド カップで優勝したA代表のメンバーでもあったハビ・マルティネスとフアン・マタ率いるスペインの前には、鉄壁を誇ったスイスの守備陣も成すすべがなかった。 ミジャ監督が2週間前の初戦から加えた変更は一点だけ、それも4-2-3-1のメンバーを1人入れ替えただけだったが、スペインが勝ち続けるために大きな力を与えた。

タミ監督は2009年FIFA U-17ワールドカップを制したメンバーに、直近のUEFA EURO 2012予選でイングランドとウェンブリーで引き分けたA代表でプレー経験のある「ベテラン」を上手く融合させてチームを導いた。シェルダン・シャキリ、グラニット・シャカ、イノセント・エメガラといった、伝統的なスイス人の名前を持たない選手たちとの他民族混合の力により、スイスは躍進を遂げることに なった。

今大会のハイライトはまだ他にもあった。どちらのグループでも最終日まで準決勝進出チームが決まらず、突破を争って、イングランドとチェコ(2-1でチェコの勝利)、アイスランドとデンマーク(3-1でアイスランドの勝利)が激突。U-21欧州選手権での初勝利を挙げたアイスランドだったが、スカン ジナビアのライバル、ベラルーシに1ゴール及ばず。アイスランドとデンマークは三者間の直接対決結果で、同じ勝ち点で並んだベラルーシに先を越されることになった。

一方、開催国のデンマークもベラルーシ戦でニコライ・ヨルゲンセンが素晴らしい決勝ゴールを挙げ、一瞬の輝きを見せた。そのベラルーシは3位決定戦でチェコを1-0と破り、決勝進出の2チームと共に来年の五輪参加切符を手にしたが、真夏の母国の雨、風、太陽のもとで行われた大会ながら、デンマークにとって理想的なものでなかったのは否定できないだろう。そしてスペインはこの地の温かい思い出を胸に抱いて、帰国の途につく。

最終更新日: 13年12月7日 3.01CET

http://jp.uefa.com/news/newsid=1647092.html

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