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2つの災いに結束して立ち向かうUEFA

掲載: 2013年3月28日(木), 18.10CET
ブルガリアのソフィアでのUEFA理事会の閉幕に際し、UEFAのミシェル・プラティニ会長は八百長行為と人種差別行為との闘いにおける結束の表明を歓迎した。
文: マーク・チャップリン(ソフィア)
2つの災いに結束して立ち向かうUEFA
safsaf ©Desislava Komarova
掲載: 2013年3月28日(木), 18.10CET

2つの災いに結束して立ち向かうUEFA

ブルガリアのソフィアでのUEFA理事会の閉幕に際し、UEFAのミシェル・プラティニ会長は八百長行為と人種差別行為との闘いにおける結束の表明を歓迎した。

UEFAのミシェル・プラティニ会長は今週、ブルガリアのソフィアで欧州サッカーの結束の表明を歓迎した。欧州サッカー界の主要な関係者たちも、八百長行為と人種差別行為と闘っていくとその場で誓っている。

欧州の各国サッカー協会、クラブ(ECA)、リーグ(EPFL)、選手(FIFPro欧州部門)の代表で構成されるプロサッカー戦略評議会(PFSC)は、全会一致で共同計画書を採択した。その文書には、サッカーのあるべき姿を守り、八百長行為と戦うための具体的な行動計画が記されており、ブルガリアの首都で28日に開かれたUEFA理事会でも、この計画書は承認されている。

計画書で強調されているのは、サッカーにおける八百長行為に対するゼロ・トレランス(絶対に許さない)という姿勢である。とりわけUEFAは八百長行為をサッカー全般の健全性に対する最大の脅威の1つだと考えており、ミシェル・プラティニ会長もこの事実を真っ先に強調している。「何か重要なことが明らかになり、ゲームの腐敗が証明されれば、”ゼロ・トレランス”の姿勢で制裁を行う」とプラティニ会長。「私はサッカー界、そしてサッカーを愛するすべての人が、この災いの撲滅に協力してくれると信じている。八百長行為はサッカーに悪影響を及ぼす最大の問題だからだ」

そして、UEFA会長は次のようにつけ加えた。「結果を知った上で明日のゲームに行くんだとしたら、行くこと自体意味がない。私たちのスポーツは殺されてしまうだろう。サッカーを絶対に守らなければいけないし、選手だろうが審判だろうが職員だろうが、ルールを破る人間に対して容赦はいらない。絶対に許すこともない。私たちのゲームを守れるかどうかの問題だ。私たちの誰もがサッカーを愛しているのだから、それを守る必要がある。闘いは止めない」

八百長行為撲滅への取り組みとして、UEFAはあらゆる対策や活動を行っている。それには賭博不正検知システム(BFDS)も含まれており、すべてのUEFA主催試合だけでなく、加盟各国の国内リーグとカップ戦の約3万試合を常時監視している。また、多角的な情報源からの試合に関する情報やデータを含む、包括的な内部データベースも構築。これにより、八百長有為の調査の際には捜査当局や検察との協力が可能になっている。

さらに、UEFAは加盟の全53協会にサッカーの正当性維持に関わる人員を配置。彼らは国内レベルでの八百長行為撲滅のために尽力し、選手、審判、管理者への教育プログラムの導入に協力したり、国内での試合やUEFA主催クラブ大会への参加の際に整合性に問題が起きた場合は、UEFAとの連絡を取ったりする。

サッカーにおける人種差別問題についても、プロサッカー戦略評議会(PFSC)はサッカーにおける人種差別およびその他の差別と闘うことを目的とした決議を採択した。ここでも、ゼロ・トレランス(絶対に許さない)の方針が支持され、人種差別行為への制裁の厳罰化が強く訴えられた。加えて、人種差別行為が発生した場合に主審が試合を中断することへの支持も与えられている。

人種差別およびその他の差別や不寛容が横行している現象について、プラティニ会長は「これは大きな問題だ」と話し、「サッカーに関係ない人たちにも悪影響を及ぼすことになる。私たちは2つのやり方で立ち向かっていかなければならない。まずは国際機関と協力して着手しているすべてのプログラムを通しての教育、そして2つめの方法は制裁である。人種差別との闘いは、私たちの義務だ」と説明した。

また、プラティニ会長は追加副審制度の進化に満足感を示している。同制度は昨年7月にサッカー競技規則に追加され、UEFA EURO 2012に試験導入されたあと、現在はUEFAの主要クラブ大会でも実施されている。ソフィアでのUEFA理事会では、追加副審プログラムを実施するため、3年に渡って各国協会を支援する目的での1000万ユーロ(約12億円)の特定財源も承認された。

「5人の審判で試合を裁く制度は国際サッカー評議会(IFAB)に承認された」とUEFA会長は話した。「UEFA主催の大会ではこの制度を継続していくつもりでいる。マイナス面は1つもないし、増えた分の4つの目によって、以前よりピッチでの出来事がよく見えるようになった。UEFAチャンピオンズリーグのレベルでは、私は目の前で起きていることに心から満足している。もはや誤審はほとんどないし、審判たちはピッチで起きているすべてを見ることができている」

最終更新日: 13年4月2日 12.18CET

http://jp.uefa.com/about-uefa/executive-committee/news/newsid=1935320.html#2uefa

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