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UEFAネーションズリーグの基本情報

掲載: 2017年1月26日(木), 11.30CET
新しく創設されるUEFAネーションズリーグのフォーマットや目指すもの、そして代表チーム戦の質と水準の向上に役立つとUEFAが信じる理由とは何か? その答えがここにある。
UEFAネーションズリーグの基本情報
UEFAネーションズリーグのトップリーグに振り分けられたチームは、4チームによるトーナメント進出を目指す ©Getty Images
掲載: 2017年1月26日(木), 11.30CET

UEFAネーションズリーグの基本情報

新しく創設されるUEFAネーションズリーグのフォーマットや目指すもの、そして代表チーム戦の質と水準の向上に役立つとUEFAが信じる理由とは何か? その答えがここにある。

UEFAネーションズリーグのコンセプトが生まれた経緯は?

UEFAは欧州各国のサッカー協会をまとめる立場であり、各加盟協会と密接な連係を取りつつ、クラブと代表チームが参加する大会について議論をかわし、見直しを行っている。

そこで代表サッカーの質と水準を高めるために、UEFA、とりわけUEFA会長の希望のもとに、代表チーム戦の活性化とUEFAネーションズリーグ創設のアイデアが出された。またその一方で、親善試合が真剣勝負の場として十分に機能していないと感じる協会、指導者、選手、サポーターが増えつつあるなか、代表チーム戦により競技的な価値を求める各協会からの要望もあった。

徹底的な協議と議論は、2011年にキプロスで開かれたUEFA戦略会議でスタートした。そしてこの3年間のトップ・エグゼクティブ・プログラム(TEP)会議、つまり2013年にストックホルムで開かれたUEFA総会や、2014年にドゥブロブニクで行われたUEFA戦略会議、UEFA代表チーム大会委員会の各会議、そして最近でも欧州各地で行われたTEP臨時会議などで話し合いが続けられてきた。

©UEFA.com

大会の基本的なフォーマットは?

  • 参加55チームは係数ランキングに基づき、A、B、C、Dの4リーグに分けられる。
  • リーグAは最上位のチーム、リーグDは最下位のチームで構成される。
  • リーグAとBは、3チームによる4グループで構成。
  • リーグCは3チームによる1グループと、4チームによる3グループに分けられる。
  • リーグDは4チームによる4グループで構成される。
  • 初回大会では、UEFA代表チーム係数ランキング(2017年11月15日付け、すなわち2018年FIFA ワールドカップ予選終了後のランキング)に従って参加チームを各リーグに振り分ける。
  • 各リーグのグループ勝者4チームは、2020年の次回大会で上位リーグに昇格(またはファイナルステージへ進出、詳細は下記を参照)。グループ最下位の4チームは下位リーグに降格する。
  • UEFAネーションズリーグのランキングにより、のちに行われるUEFA EURO予選組み合わせ抽選のポットが決定する。
  • さらにUEFAネーションズリーグは、UEFA EURO本大会への道を切り開く新たなチャンスを提供。2020年3月に行われるプレーオフの勝者4チーム(下記を参照)が本大会出場権を手に入れる。

UEFAネーションズリーグの開催時期は?

UEFAネーションズリーグは次のように行われる:

  • UEFAネーションズリーグの各グループの試合は、6つの試合日に開催。2018年9月、10月、11月の各月に(短期間に)2日ずつ組まれる。リーグAの各グループを勝ち上がった4チームによるファイナルステージは、2019年6月に行われる。
  • UEFAネーションズリーグ・リーグAのグループ勝者4チームは、2019年6月にトーナメント形式の試合(準決勝2試合、決勝1試合)でUEFAネーションズリーグ王者を決定する。準決勝の組み合わせは抽選で決定。試合会場はUEFA理事会によって指定される。
  • プレーオフの試合は2020年3月に行う(下記参照)。

UEFA EURO予選に変更は?

この変更により、UEFA EURO予選はより合理的でシンプルになる。予選の各10グループの首位と2位が本戦出場権を獲得し、残りの4枠は、UEFAネーションズリーグ経由のプレーオフの勝者に与えられる。

UEFA EURO 2020組み合わせ抽選は、UEFAネーションズリーグ終了後に実施。UEFAネーションズリーグのファイナルステージ進出4チームは、5チームで構成されるグループに振り分けられる。

いずれにせよ、EURO予選そのものの進行はこれまでと変わらず、各チームがグループ内の全チームと対戦する。

©UEFA.com

UEFA EURO 2020予選は2019年3月に始まる。3月を皮切りに、6月、9月、10月、11月に2日ずつ試合日が組まれる予定だ。5チームのグループが6つ、6チームのグループが5つ、合計10グループが形成され、それぞれ各試合日(現在と同様、計10日)に対戦。各グループの首位と2位は、UEFA EURO 2020本大会(2020年6月に開催)への出場権を獲得する。

  • UEFA EURO 2020本大会出場権の残り4枠は、2020年3月に行われるプレーオフの勝者に与えられる:
    - プレーオフは、16チームによって争われる。4チームによる4グループに分けられ、各グループの勝者が本戦出場権を手にする。
    - ネーションズリーグの各リーグの各グループを制した4チーム(計16チーム)が、プレーオフに出場する。
    - 各グループの勝者がすでにEURO予選から本戦出場権を得ていた場合、プレーオフ出場権はそのリーグ内の(世界ランキングによる)次点のチームに与えられる。そのリーグ内に該当チームがない場合(全チームがEURO本戦出場権を得ていた場合など)、次のリーグの世界ランキング最上位チームがプレーオフに出場する。
    - プレーオフの各グループの4チームは、1試合制のトーナメント(準決勝と決勝)を戦い、勝ち抜いたチームがEURO 2020本大会に出場する。

各協会と代表チームのメリットは?

UEFAが各協会や指導者の意見を聞いた結果、親善試合は真剣勝負の場として十分に機能していないとの意見が相次いだ。UEFAネーションズリーグは、競技力と価値がより高い実戦の機会を提供することになり、代表チーム戦の日程と構造にも寄与する。

強豪国にとっても、4チームで行うファイナルラウンドへの出場を、つまりトップレベルの新たな大会への出場を目指すという目標を設定できる。

中位、あるいは小国の代表チームにとっては、UEFAネーションズリーグはUEFA EURO本大会出場に向けた新たな道筋となる。さらに、係数ランキングの下位16チームにも、24あるUEFA EURO本大会の出場枠のうち1枠が必ず提供される。

ランクが下位のチームはこれまで、上位チームとの対戦に苦しんできたが、これからは同レベルのチームとの試合を定期的に行えるようになる。これまでは上位チームに歯が立たず、黒星を重ねていたチームも、これからは勝利の味をより多く知るようになるだろう。

UEFAネーションズリーグは大部分の国際親善試合の代わりとなるが、スケジュールにはこれ以外に親善試合を行う余地も残される予定だ。特に欧州以外のチームとの試合を希望するであろう、トップグループに属するチームについては、各グループが3チームで構成されるため、多くの機会が与えられるはずだ。

各国のサッカー協会と代表チームにとっては、試合日程が明確になるメリットがある。また、UEFA EUROとFIFAワールドカップの間の期間をUEFAネーションズリーグという形で埋められるため、各国協会の収入も安定するはずだ。

サポーターにとってのメリットは?

多くのサポーターは、大半の親善試合がサッカーのスポーツとしての意義に欠けていることに気づいているはずだ。今後はこうしたサポーターも、自らが応援するチームがより目的のある試合でプレーする姿が見られるほか、チームが新たな大会に参加し、主要国際大会出場に向けた追加の機会を得る可能性にも期待できる。

また、偶数年にはFIFAワールドカップあるいはUEFA EUROが開催されて優勝国が決まるが、今後は奇数年が訪れるごとに、UEFAネーションズリーグの優勝国が誕生。サッカーは大会があってこそ真価を発揮できるものであり、これからは代表レベルでも、クラブレベルと同様に毎シーズン、最後にチャンピオンが決まることになるのだ。

選手やクラブの負担は増すのか?

負担がこれ以上増えることはない。UEFAネーションズリーグと欧州予選は、すでに合意に至っている代表戦のスケジュールに従って実施される。UEFAは常に、クラブと代表チームのバランスを保つことに心を砕いてきた。新たに導入されるUEFAネーションズリーグでは従来の親善試合よりも移動距離が短くなると予想されるため、むしろ選手やクラブへの負担は減るものと考えられる。また、代表チームも自分たちのレベルに合った試合をコンスタントに実施でき、2試合を集中開催するので、選手は現状より早く所属クラブに戻ることができるはずだ。

大会の目的は単なる収入増なのか?

これも違う。新たな大会の創設の原動力は、財政強化ではない。とはいえ、UEFAネーションズリーグには先ごろ欧州予選について導入されたものと同じ包括メディア権が設定されるため、各国サッカー協会の収入はさらに安定するはずだ。

今後、国際親善試合は開催されないのか?

確かに国際親善試合の数は減り、意義の薄い親善試合の数も減ることは間違いない。しかし代表戦のスケジュールには今後も、国際親善試合を開催する余地が残される。特に主要大会本戦前のウォームアップを目的としたものなどは実施される予定だ。UEFAはまた、欧州のチームが他の大陸連盟に属するチームと試合を行う機会を残したいと考えている。

最終更新日: 17年1月27日 2.42CET

http://jp.uefa.com/news/newsid=2079997.html#uefa

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