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八百長対策に関する会合を開催

掲載: 2014年4月29日(火), 18.22CET
UEFAの八百長対策ワーキンググループが第1回会合を開催した。会合にはミシェル・プラティニ会長も出席し、八百長の「悲しく深刻な現実」について言及するとともに、サッカー界からこうした行為を一掃することを改めて誓った。
文: マーク・チャップリン(ニヨン)
八百長対策に関する会合を開催
UEFAによる八百長対策ワーキンググループの第1回会合には、対策に関わる幅広い関係者が出席した ©Getty Images
掲載: 2014年4月29日(火), 18.22CET

八百長対策に関する会合を開催

UEFAの八百長対策ワーキンググループが第1回会合を開催した。会合にはミシェル・プラティニ会長も出席し、八百長の「悲しく深刻な現実」について言及するとともに、サッカー界からこうした行為を一掃することを改めて誓った。

UEFAの八百長対策ワーキンググループが第1回会合を開催し、UEFAおよび主要関係者がこの問題の撲滅に向けた大きな一歩を刻んだ。会合にはUEFAのミシェル・プラティニ会長も出席し、八百長の「惨禍」を欧州サッカー界から一掃する決意を改めて強調した。

ニヨンで開催された同ワーキンググループの席上で、プラティニ会長は「(八百長行為は)絵空事ではない。これは現実の問題であり、悲しく深刻な現実だ」と話した。会長はさらに、八百長との戦いはスポーツ組織のみでは実行できないとして、サッカー界および各国の当局、さらには法執行機関に対し、取り締まりにおける全面的な協力を呼びかけた。

「2007年に(UEFA会長に)選任されて以来、私はこの危険きわまりない行為との戦いにおいて、絶えず助力を求めてきた」と、プラティニ会長は語った。「長い間、無人の荒野に向けて叫んでいるような気分を抱いてきたものだ。しかし今日ついに、私の声を聞き、さらには耳を傾けている人もいるとの感触を得た」

さらに会長はこう続けた。「UEFAとその加盟サッカー協会は、サッカー界の各機関には、独力で八百長問題に立ち向かう手段がないことを自覚している。もちろん懸命に努力してはいるが、その力や権限は限られている。我々は裁判官や検事、警察官ではないからだ」

「この惨禍を永遠に葬り去るには、政府機関や法執行機関との協力が不可欠だ」

UEFAは八百長との戦いを、最優先課題の1つに定めている。「UEFAは今後も警戒を緩めない。八百長行為はサッカーをむしばむ最大の脅威であるという事実を認識している」と、プラティニ会長は語った。「予測不可能という特質を失っては、スポーツが持つ魅力や精神、深い意義が失われてしまう。サッカーの中核部分、その魂がむしばまれているのだ」

プラティニ会長は、結果が最初からわかっているのなら、わざわざ試合を見に行く意味も薄れると指摘し、さらにこう述べた。「ゆえにUEFAでは、サッカーが八百長行為により汚染されることを決して容認しない。我々の大会、スポーツ、選手、審判員を守る覚悟だ」

ワーキンググループの第1回会合が行われたこの日は、プラティニ会長のほか、UEFAのジャンニ・インファンティーノ事務局長、UEFAの規律および公正性担当委員がUEFA本部に集結。会合にはほかにも、欧州各国から国や加盟サッカー協会の訴追担当官、警察および犯罪防止担当官、スポーツ賭博の専門家が出席し、八百長対策に関わるすべての関係者が初めて公式に意見交換を行う場となった。

ドイツの検察官、アンドレアス・バッハマン氏も、「今日の会合はとても前向きなものだ。刑事事件の訴追担当者とスポーツ担当の弁護士が、一同に会して未来に向けた枠組みを協議し、この脅威との戦いに備えることができた」と、第1回会合を高く評価した。バッハマン氏はボーフムにおける捜査を指揮した実績を持つが、この事件では八百長行為に関連する犯罪について有罪との判決が下されている。「2010年以降のUEFA内での取り組みの進展を見れば、すでに多大な努力が払われているのはわかるはずだ。すべて非常に組織だったものだ。未来に向けて良い方向に進んでいると言えるだろう」

「この問題に関する試練は1つではない。八百長は決まった形式がない複雑に入り組んだ現象だ」と話したのはイタリアの検察官ロベルト・ディ・マルティーノ氏だ。同氏が捜査指揮を執ったウルティマ・スコメッサ(最後の賭博)八百長事件では、有罪判決が出ている。「目を向けなければならない状況はたくさんある。このようなイニシアティブを利用して、特に犯罪を捜査する法的機関とUEFAとの協調という点で共通の基盤を探していきたい」

会合では、UEFA主催大会または各国内大会で年間3万を超える試合について、違法な賭博が行われていないかをモニターするUEFAの最新鋭サッカー賭博探知システム、さらに各国サッカー協会内に、特にサッカー機関とその国の法執行機関との連携を取る係員のネットワーク構築に関する報告もあった。一方でUEFAは、参加国が八百長について特に法的な見地からにどのような対策を取っているかの報告を受けた。

最終更新日: 14年4月30日 15.10CET

http://jp.uefa.com/news/newsid=2098872.html

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