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サウスゲイト監督の先達:U-21代表からA代表へ

掲載: 2016年12月1日(木)
ガレス・サウスゲイト氏が正式にイングランド代表の監督に任命された。これまでU-21代表監督からA代表の指揮官となった10人の先達をUEFA.comが紹介する。
サウスゲイト監督の先達:U-21代表からA代表へ
イングランドのガレス・サウスゲイト監督 ©Getty Images
掲載: 2016年12月1日(木)

サウスゲイト監督の先達:U-21代表からA代表へ

ガレス・サウスゲイト氏が正式にイングランド代表の監督に任命された。これまでU-21代表監督からA代表の指揮官となった10人の先達をUEFA.comが紹介する。

2013年からU-21イングランド代表の指揮を執っていたガレス・サウスゲイト氏が、A代表の新監督に正式に任命された。今夏からスペイン代表監督に指名されたユーレン・ロペテギ監督も同様で、以前にU-19代表(2012年)とU-21代表(2013年)を率いてそれぞれの欧州選手権を制している。同じくアンダー世代の指揮官からA代表を任されるようになった10人の監督をUEFA.comが紹介する。

クロアチア:スラベン・ビリッチ監督
(U-21代表 2004-06年、A代表 2006-12年)
ビリッチ監督はA代表で初采配を振るったイタリア戦に、アンダー世代で重用していたエドゥアルドやルカ・モドリッチ、ベドラン・チョルルカらを招集。モドリッチとエドゥアルドの得点により、当時の世界王者に敵地リボルノで2-0と快勝する幸先の良いスタートを切ると、2012年までの在任期間中にチームを2度のEURO本大会出場に導いた。「あの3人を(A代表に)昇格させたとき、誰もが私のことを勇敢すぎるか、クレイジーだとみなしていた」とビリッチ監督は2008年にUEFA.comに語っている。「だが、私はいい働きをしてくれるとわかっていたよ。U-21代表を率いたことは大きなプラスになった。彼らの成長を目の当たりにしてきたのだからね」

チェコ:カレル・ブリュックナー監督
(U-21代表 1987-88年、1988-2001年、A代表 2001-08年)
チェコ国内のテレビ番組で人気を博したネイティブ・アメリカン、クレキ=ペトラとよく似たブリュックナー監督は、2度目にU-21代表を率いた際、2000年の欧州選手権でチームを準優勝に導いた。UEFA EURO 2000でA代表のアシスタントコーチを務めたあと、2001年からは監督職を任され、UEFA EURO 2004で準決勝に進出。2006年のFIFAワールドカップとUEFA EURO 2008の本大会にも出場した。

©Getty Images

かつてフランス代表を率いたレイモン・ドメネク氏

フランス:レイモン・ドメネク監督
(U-21代表 1993-2004年、A代表 2004-10年)
落胆に終わったUEFA EURO 2004本大会終了後、ジャック・サンティニ監督の後任に彼が選ばれたときには賛否両論が巻き起こった。しかしドメネク監督の最大の功績は、代表から引退していたジネディーヌ・ジダン、リリアン・テュラム、クロード・マケレレらを説得して復帰させ、2006年のワールドカップで決勝まで勝ち進んだことだ(イタリアに敗北)。だがその後、このエキセントリックな監督のもとでチームは低迷。UEFA EURO 2008で失敗し、2010年ワールドカップでは選手たちが監督に反旗を翻した。

ドイツ:ベルティ・フォクツ監督
(U-21代表 1979-1990年、A代表 1990-98年)
1979年に発足したU-21ドイツ代表の初代監督。1986年から1990年にかけてはフランツ・ベッケンバウアー監督率いるA代表のアシスタントを兼任し、同監督の退任後にチームを託された。A代表における最大の成果はEURO ‘96優勝だろう。1992年の欧州選手権でも祖国を決勝に導いたが、伏兵デンマークに敗れて準優勝に終わった。

EURO '96ベストゴールを見よう

イタリア:アゼリオ・ビチーニ監督
(U-21代表 1977-86年、A代表 1986-91年)
ビチーニ監督はU-21代表を1986年の欧州選手権で準優勝(決勝ではスペインにPK戦の末に敗北)に導いたあと、教え子のロベルト・マンチーニ、ジュゼッペ・ジャンニーニ、ロベルト・ドナドーニ、ワルテル・ゼンガ、ジャンルカ・ビアッリらを引き連れてA代表の指揮官に就任。1988年の欧州選手権ではアッズーリ(イタリア代表の愛称)を準決勝に導き、地元開催の1990年ワールドカップでも同じくベスト4に到達した。

ポルトガル:カルロス・ケイロス監督
(U-21代表 1989-91年、A代表 1991-93年、2008-10年)
パウロ・ソウザ、フェルナンド・コウト、ジョアン・ビエイラ・ピント、ルイス・フィーゴ、ルイ・コスタら、同国の黄金世代をU-16、U-18、U-20の各カテゴリーで指導したあと、このモザンビーク生まれの指揮官はA代表を率いたものの、主要大会の本戦には出場できなかった。その後はマンチェスター・ユナイテッドでサー・アレックス・ファーガソン監督のアシスタントを務めたあと、A代表の監督に復帰。2010年ワールドカップで16強に進出するなど、前回よりは好成績を収めた。

©UEFA.com

アンディー・ロクスバラ監督はUEFAテクニカルディレクターとしても活躍

スコットランド:アンディー・ロクスバラ監督
(U-21代表 1975-86年、A代表 1986-93年)

のちにUEFAのテクニカルディレクターを務めるロクスバラ監督は、スコットランド若年層の各代表を指導したあと、1986年にアレックス・ファーガソン監督(ジョック・ステイン監督が亡くなったあと暫定的にA代表を率いていた)の後任としてA代表の指揮官に就任。7年以上にわたってスコットランド代表の指揮を執り、1990年のワールドカップと1992年の欧州選手権(スウェーデンで開催)で本大会出場を果たした。

スウェーデン:トミー・セーデルベリ監督
(U-21代表 1994-97年、 2004-13年、A代表 1998-2004年)

1998年から1999年までは1人でA代表を率いていたが、その後にラーシュ・ラーゲルベック監督と共同でチームを指導。この双頭体制でUEFA EURO 2000の本戦に出場すると、2002年のワールドカップで16強、UEFA EURO 2004では8強に到達した(準々決勝ではPK戦の末にオランダに敗北)。その後、U-21代表に戻ったセーデルベリ監督は、こんな言葉を残している。「私のプランに、A代表監督が最優先事項だったことは一度もない。育成の任務に戻れてとても幸せだ」

©Getty Images

スイス代表の指揮を執ったヤコブ・クーン監督

スイス:ヤコブ・クーン監督
(U-21代表 1998-2001年、A代表 2001-08年)

“ケビ”と呼ばれる指揮官は以前、こんな風に語っている。「常に大声を出すコーチは、休暇用のコテージの横を流れる山の小川に似ている。つまり、その音は最初の数日しか耳に入らないのだ」と。この静かな監督はトランキーロ・バルネッタやファロン・ベーラミ、フィリップ・センデロス、アレクサンダー・フライ、ルドビク・マニャンらをA代表に引き上げ、UEFA EURO 2004と2006年ワールドカップで16強に進出。その理由を「U-21代表から多くの選手を知っていたことが、私の助けになった」と説明した。

トルコ:ファティフ・テリム監督
(U-21代表 1990-93年、A代表 1993-96年、2005-09年、2013年-現在)

U-21代表監督とゼップ・ピオンテック監督率いるA代表のアシスタントを兼任したテリム監督は、そのドイツ人指揮官が辞任した際に昇格。「ファイティングスピリットとウィニングスピリットを備えたチーム」をつくると約束した。U-21代表で指導したハカン・シュクール、ビュレント・コルクマズ、アルパイ・オザラン、トゥガイ・ケリモール、アブドゥラフ・エルジャン、アリフ・エルデムらと共に、EURO ’96本大会を戦っている。

最終更新日: 16年12月1日 11.52CET

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チームプロフィール

http://jp.uefa.com/news/newsid=2422725.html#u+21a

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