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WADA禁止リストが発効、UEFAはサンプル長期保管へ

掲載: 2017年1月1日(日), 8.30CET
2017年世界アンチドーピング機構(WADA)禁止リストが発効したほか、UEFAはサンプルの長期保管開始を決めた。
WADA禁止リストが発効、UEFAはサンプル長期保管へ
2017年WADA禁止リストが発効した ©UEFA.com
掲載: 2017年1月1日(日), 8.30CET

WADA禁止リストが発効、UEFAはサンプル長期保管へ

2017年世界アンチドーピング機構(WADA)禁止リストが発効したほか、UEFAはサンプルの長期保管開始を決めた。

世界アンチドーピング機構が禁止物質と禁止手法のリストを公表した。このリストは2017年1月1日に発効している。

この禁止リストは、スポーツで禁止される物質と手法を規定したもの。リストの採用は世界アンチドーピング規程を採択している機関に義務付けられており、UEFAの全大会に適用される。

2017年版には、2016年版からいくつかの変更が加えられた。主な変更点は以下の通り。

常に禁止される物質および手法(大会時および大会外)

S1:たんぱく同化薬
• 5α-アンドロスタ-2-エン-17-オン(通称デルタ-2)をDHEA代謝物の例として追加。最近、栄養補助食品中に見つかる事例が増えている。

S2:ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質
• 赤血球新生刺激物質の範囲を広げるため、GATA阻害薬(K-11706等)およびトランスフォーミング増殖因子β(TGF-β)阻害薬(ソタテルセプト、ラスパテルセプト等)を追加した。

• モリデュスタットをHIF安定薬の新たな例として追加した。

• コバルト:ただし、コバルトを含有するビタミンB12は禁止物質ではない。

S3:ベータ-2作用薬
• 選択的および非選択的ベータ-2作用薬の例を追加した(フェノテロール、 ホルモテロール、ヒゲナミン、インダカテロール、オロダテロール、プロカテロール、レプロテロール、サルブタモール、サルメテロール、テルブタリン、ビランテロール)。

• 一部の栄養補助食品で検出されているヒゲナミンは、植物のイボツツラフジの成分として報告されており、WADAは非選択的ベータ-2作用薬とみなす。

• サルブタモールの投与パラメーターを改め、24時間分の全量を一度に投与すべきで
はないことを明確化した。

• サルメテロールの最大摂取量を、製造業者の推奨量に従って提示した。

S4:ホルモン調整薬および代謝調整薬
• アンドロスタ-3,5-ジエン-7,17-ジオン(アリミスタン)を、アロマターゼ阻害薬の新たな例として追加した。

禁止手法

M1:血液および血液成分の操作
• 静脈内投与ではなく、吸入による酸素の補給は許可される。これを明確にするため
に、M1.2に「吸入による酸素の補給は除く」と記載した。

大会時に禁止される物質および手法

S6:興奮薬
• リスデキサンフェタミンをS6.aに追加した。これはアンフェタミンの不活性型プロドラッグである。

• メチルヘキサンアミンに対するINNがないため、国際純正・応用化学連合(IUPAC)名である4-メチルヘキサン-2-アミンを追加した。メチルヘキサンアミンには他の同義語がいくつか存在する。例として、1,3-ジメチルアミルアミン、ジメチルペンチルアミン、メチルヘキサミン、メチルヘキサンアミン、1,3-ジメチルペンチルアミン。

• 通常の食品の消費量で、フェネチルアミンの摂取違反が疑われる分析報告に至ることはない。

S7:麻薬
• ニコモルフィンを追加した。ニコモルフィンは投与後モルヒネに変化するオピオイド作用薬である。

サンプルの長期保管
2016年12月9日のUEFA理事会の会合で、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFA欧州サッカー選手権、およびUEFAスーパーカップで採取したすべてのドーピング検査用サンプルを最長で10年間保管すべきものとする規程変更を承認した。その目的は、新しい検出手法が採用されたときをはじめ、サンプルをいつでも再検査可能にすることにある。

このサンプル長期保管に伴い、反ドーピング規則違反は、最長で違反後10年間問えるようになる。保管したサンプルの新たな分析の結果、反ドーピング規則違反が判明した場合、当該選手はサンプル採取時の反ドーピング規約(英語)に基づき出場停止処分を受ける。

出場停止処分に加え、選手にはメダル剥奪や罰金など、追加の規律違反処分が下される場合がある。大会時に同一チームの3選手以上が反ドーピング規則違反を犯したことが発覚すれば、当該チームにタイトル剥奪や当期または次期以降の大会への出場資格の剥奪などの処分が下される場合がある。規律規約(英語) の第6条に、科される可能性のある規律処分がすべて規定されている。

このように、サンプルの長期保管と再検査には、重大な抑止効果を期待できる。例として、国際オリンピック委員会は12月初めに、2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪で採取したサンプルの再分析結果が新たに違反を示したケースが101件あったことを発表した。

各国サッカー協会、クラブ、チームドクター、および選手のすべてが、選手とチームに深刻な結果を及し得る今回の重要な決定に留意すべきである。

最終更新日: 17年1月3日 3.04CET

http://jp.uefa.com/news/newsid=2434006.html#wadauefa

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