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挑戦と向き合い変化に対応

掲載: 2017年3月22日(水), 13.50CET
ポルトガル訪問中の基調講演で、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長はUEFAと欧州サッカーの未来を良くするためのさまざまなビジョンや考え方を示した。
文: マーク・チャップリン
挑戦と向き合い変化に対応
UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長はポルトガルでサッカートーク会議に参加した ©FPF/Diogo Pinto
掲載: 2017年3月22日(水), 13.50CET

挑戦と向き合い変化に対応

ポルトガル訪問中の基調講演で、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長はUEFAと欧州サッカーの未来を良くするためのさまざまなビジョンや考え方を示した。

絶えず変わり続ける世界のなかで挑戦を機会として受け入れていくこと。欧州サッカーの未来や競技上のバランスを考えていくこと。参加を促すこと。UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、2日間のポルトガル訪問中に行った基調講演でこのような主要ビジョンを示した。

チェフェリン会長はポルトガル・サッカー協会(FPF)が主催した「サッカートーク会議」に参加。また、UEFAの資金協力を受けて昨年リスボンの近くでオープンしたFPFの新施設シダージ・ド・フテボウ(サッカー・シティーの意味)を訪問した。

22日にエストリウ会議場に集まった欧州サッカー界の主要な関係者および専門家に向けた講演で、チェフェリン会長はサッカーは現在「目を離せない変化の段階」にあるという見方を示した。

「まず、サッカーはグローバルになった」とチェフェリン会長は語る。「次に、新しいテクノロジーが消費のあり方を変えている」

その結果、ファンは新しい方法でサッカーを体験できるようになったと、UEFA会長は強調する。「サッカー観戦はかつて一面的な体験だったが、今や多層的、多面的になった。ファンはそれを享受し、かつてなかった形で積極的に参加できるようになった」

「我々はシリコンバレーに接触し、大手のテクノロジー革新企業の戦略を理解するべきだ」とチェフェリン会長は付け加えた。「そういったものを恐れたり、自分たちが理解できないからといって知らないままでいるわけにはいかない。彼らはすでに子供世代の仲間になっている。だから我々の味方にしなければならない」

「UEFAには地球上で最も優れたサッカーがある。すべての人々がそれを最大限に体験し、楽しむようにしない手はない。我々にはファンをサッカーの世界へ誘い込むことができる」 

©FPF/Diogo Pinto

エストリウには欧州各地からサッカー界の関係者や専門家が集まった

今後のUEFAにとっての別の重要課題として、チェフェリン監督は欧州クラブ大会内での競技上のバランスや国内大会への二次的影響といった問題への取り組みを挙げた。

「UEFAとしては、欧州クラブ大会を盛り上がりに富むバランスのとれた大会にし、すべての人々に楽しんでもらいたい」と会長は説明した。「しかし同時に、小規模クラブや国内リーグといった外部へのマイナスの影響を最小限に抑えたい」

「一部の突出した存在によって、その他の影が薄れ、かき消されるようなことがあってはならない。格差があまりにも大きくなることを容認するのは、機会を得られない参加者を無視することに等しい」

続いてUEFA会長は、サッカーの安定と安全を揺るがすさまざまな脅威に対しても目を向けた。「ドーピング、八百長行為、暴力、腐敗 ― こういった害悪が我々のサッカーに危害を及す存在であることは、誰もが知るところだ」

「これらの問題に対する魔法の解決方法はないかもしれない。しかし我々は今まで以上に懸命に取り組まなければならない。『サッカー保護』の部門を新たに設けたのもそれが理由だ。この部門で働く人々はドーピングや八百長、暴力、汚職の撲滅だけに専念することになる」

続いてチェフェリン会長は、UEFA理事会で承認されたUEFAグッドガバナンスのための規約改正案に言及。同改正案は、4月にヘルシンキで行われるUEFA総会で欧州の加盟協会による投票にかけられることになっている。

会長は、スキャンダルや汚職にかかわった政治家たちが政治に対するイメージを傷つけてきたと指摘した。「これはサッカーにも起こりうることだ。我々サッカー界のリーダーたちが手本を示さなければ、いつかファンは嫌悪感を抱くようになり、サッカーから顔を背けてしまうだろう」

「グッドガバナンスのための規約改正案によって、UEFAは欧州サッカーの利益のために働く、より強力で透明性の高い組織になると私は確信している」

チェフェリン会長はあらゆるレベルのサッカーを保護することにおいてUEFAの果たすべき役割を強調した。「サッカー史を通じて、UEFAはサッカーの守護神となり、その発展および公正性、オープン性の確保を強く推し進めてきた」

「UEFAにはサッカー界の全利害関係者に対する役割もある。加盟協会だけでなく各リーグ、クラブ、選手、そしてファンなど、サッカーコミュニティーのあらゆるメンバーを手助けしなければならない」

「我々はテクノロジーおよびグローバル化を利用し、すべての人にサッカーを届ける原動力および革新者になりたい。女子サッカーおよびユースサッカーへの投資も促進、奨励する必要がある。サッカーへの参加を妨げている障害があればなくさなければならない」

さらに会長はサッカーコミュニティーに対して、危険に対峙し、ポジティブな成果を得るために、挑戦を機会として捉えていくよう求めた。「そのような脅威が実は挑戦であり、挑戦は機会でもあると我々が認識すれば、欧州サッカー界の未来は明るいものとなるはずだ」

ポルトガルのシダージ・ド・フテボウを訪れたチェフェリン会長は、UEFAハットトリックプログラムの援助を受けて2016年3月にオープンしたそのセンターの設備に大きな感銘を示した。

 「予想をはるかに超えた驚くべき成功だ」とチェフェリン会長はコメント。「ポルトガルサッカーにとってEUROでの優勝は本当に大きなことだったのだと思う」

©FPF/Diogo Pinto

FPFのゴメス会長の案内でシダージ・ド・フテボウを見学するチェフェリンUEFA会長

最終更新日: 17年3月23日 12.02CET

http://jp.uefa.com/news/newsid=2451946.html

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