
PFC CSKAモスクワがセビージャFCから奪った歴史的な勝利は、戦術、エネルギー、そして決定力の成せる業だが、19日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝の組み合わせ抽選会に初めて参加できることになったのは、運と判断力によるところも大きい。
白熱の決勝トーナメント1回戦は、後半10分の時点で、2試合合計2-2と全くのタイになっていた。しかしここで本田圭佑が強烈なFKを直接決め、結局それが決勝ゴールに。だが蹴る直前まで、本田はDFセルゲイ・イグナシェビッチにキッカーを譲ろうとしていたという。
冬にオランダのVVVフェンロからCSKAに加入した日本代表MFは、週末のFCアムカル・ペルミとのリーグ開幕戦でも決勝点を挙げていたものの、自分がFKを蹴るべきだとは思っていなかった。だが、マルク・ゴンサレスが蹴るよう説得し、結局この決断が当たった形となった。
「本田はFKを蹴りたがっていなかった」と、チリ代表のウインガーはUEFA.comに打ち明けた。「イグナシェビッチに任せようと思っていたようだが、僕が本田に『お前が蹴るべきだ』と言ったんだ。いいキックを持っているからね。なんとか説得に成功したけど、その僕でさえ、ゴールが決まった時には信じられない気持ちだった」
「第1戦から、厳しい戦いになることは分かっていた。よかったのは重圧や不安を持たずに出ていけたこと。それによって、自分たちのゲームプランに集中できた」
そのゲームプランの一つが、素早く頭脳的なカウンターだった。CSKAの1点目はこの作戦通りにカウンターから始まり、最後は本田のパスを受けたFWトマシュ・ネチドが決めた。「セビージャが好スタートを切り、得点機も作っていたが、流れはうちに来ると感じていた」とゴンサレスは続ける。「後半は気持ちを新たにして出ていった。2点目が非常に重要になると思っていたから。その2点目を奪ってからは、試合を支配した」
本田は、55分の彼のFKで判断を見誤ったセビージャのGKアンドレス・パロプに同情を示した。「GKにキャッチされると思ったので、まさか決まるとは思わなかった。ボールが少し濡れていたため、彼はビックリしたんだろう。運が良かったのかもしれないが、ゴールはゴール。CSKAへの移籍は賭けだったが、どんな移籍にもリスクは伴う。自分の決断は間違っていなかったと思う」
次は19日の組み合わせ抽選会だが、ゴンサレスは対戦相手に特別な希望を持っているようだ。「元リバプールの選手として、ぜひともマンチェスター・ユナイテッドと当たりたい。グループリーグでも一緒だったが、あの時はケガで出られなかった。彼らは素晴らしい試合をするので、また対戦できたら最高だ」
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