
ウェンブリーで行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝のマン・オブ・ザ・マッチには、FCバルセロナのリオネル・メッシが選ばれた。このアルゼンチン代表FWは、マンチェスター・ユナイテッドFCを破ってクラブ史上4度目の欧州制覇を成し遂げた試合を振り返って、チーム全体の「抜群のパフォーマンス」を称えた。
バルセロナにとっては、ここ6シーズンで3度目のUCL優勝となり、しかも今回は1992年にバルサが初めて欧州の頂点を極めた時と同じスタジアムでの戴冠劇だった。試合は、前半にペドロ・ロドリゲスのゴールでバルセロナが先制するも、ウェイン・ルーニーの同点ゴールでユナイテッドも食い下がる。だが後半9分には、メッシのミドルシュートでアスールグラナ(バルセロナの愛称)が再びリード。2年前のローマでの決勝と同じく、チームの2点目(今回は決勝点にも)を決めたメッシはマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
その後、ダビド・ビジャが見事なシュートで追加点を奪い、バルセロナの優位を揺るぎないものとした。バルセロナが放った枠内シュートは12で、対するユナイテッドのそれは1。数字が示す通りに相手を圧倒したバルセロナは、2009年に続き、イングランド勢を破って優勝を決めた。「また優勝杯を掲げることができてとてもうれしい」とメッシは語る。「難しいシーズンだったけど、自分たちの良さを出せたと思う。内容でも上回っていた。チームの抜群のパフォーマンスを考えれば、僕がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのなんて、大したことじゃない。あらゆる面で全員が素晴らしかった」
決勝でもゴールを決めたメッシは今大会の通算得点を12とし、ルート・ファン・ニステルローイの持つUCL開始以降のシーズン最多得点記録に並んだ。メッシが謙虚にチームメートを称える一方で、シャビ・エルナンデスはこの魔術師が勝利に果たした大きな役割について、次のように証言した。「メッシこそ、ナンバーワンだ。勝負を左右する力を持っている。とにかく世界最高の選手だよ」
快勝したバルセロナには、試合後の表彰式でも感動的な場面が待っていた。3月に肝腫瘍摘出手術を受けたエリック・アビダルが、優勝杯を最初に掲げたのだ。このフランス代表DFは、カルレス・プジョールのコンディション不良により、この一戦に急きょ先発出場することになった。アビダルと同様に、2009年の決勝では出場機会がなかったダニエウ・アウベスは、アビダルの出場がこの優勝の喜びをさらに増幅させたと語った。
このブラジル代表右SBは、「優勝する前から、僕たちにとって最大の勝利、最も大切なトロフィーは、アビ(アビダル)の復帰だと話していたんだ」と述べた。「サッカーを愛し、情熱を傾けるすべての人々に、見事な試合をお見せできた。真のサッカーファンなら、誰もがこの素晴らしい試合を見て満足しただろうね」
セルヒオ・ブスケツも同じように、バルサが「ほぼ完璧な試合」を見せたと表現した。「開始直後と終了間際は、少し苦戦した。でも最後の方は、勝敗の行方は決まっていたからね。ほぼ完璧な試合だった。圧倒的なポゼッションで、ボールをうまく運び、それを生かして勝利をたぐり寄せたんだ」。ウェンブリーの観客、そしてテレビ中継で試合を見守った推定3億人の視聴者も、この言葉には納得するはずだ。
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