
FCバイエルン・ミュンヘンの選手たちは、空港で荷物の到着が遅れたためにFCバーゼル1893とのUEFAチャンピオンズリーグ・ベスト16第1戦の前日記者会見に遅刻した。ドイツからの記者団の一部は、このハプニングに不吉な予感を覚えたようだ。
その予感は的中し、1月にブンデスリーガが再開してから不振にあえぐバイエルンは、終盤に生まれたバレンティン・シュトッカーの決勝点の前に沈み、リードされて3月13日の第2戦に臨むことになった。立ち上がりは好調で、序盤に数多くのチャンスをつくったが、最近ありがちなパターンどおり、ゴールは奪えず。そしてバーゼルが攻勢を強める一方で、徐々に勢いをなくしていった。
「先制するチャンスが2、3度あった」とバイエルンの主将、フィリップ・ラームは言う。「一つでも生かせていれば、ずいぶん楽な展開になっていただろう」。そのうちの二つはフランク・リベリに訪れたが、まずアリエン・ロッベン、続いてラームのパスに抜け出して放ったシュートは、いずれもこの日活躍したバーゼルのGKヤン・ソマーに止められた。ラームはこう付け加えた。「僕らは今、少し運に見放されているように思う」
GKマヌエル・ノイアーもラームに同調し、序盤に得点できていればバイエルンのゲームプラン通りだったと語った。ノイアーによると、均衡を破るのが遅くなるほど、試合はバイエルンにとって難しいものになるという。「僕らは前半にリードを奪わないと勝てないみたいだ。それができないと、今夜のようになる
。今はとにかく僕らの思うようにいっていない」
確かに、今シーズンのバイエルンは好スタートを切ったものの、今年に入ってから急失速。リーグ戦の最近5試合で2勝しか挙げられておらず、首位の座もボルシア・ドルトムントに明け渡している。クラブ幹部は、欧州最高峰の戦いが再開すれば流れを変えられるのではないかと期待していたが、実際には悪い流れが欧州の舞台でも続いただけだった。
5月19日に行われる決勝の舞台は、本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン。それだけに、バイエルンの選手たちは大きな重圧を感じており、そのことはザンクト・ヤコブ・パルクでも見てとれた。ただし、ロッベンだけは例外だ。3試合ぶりに先発復帰すると、あらゆるルーズボールを追いかけるなど、ハードワークを披露。しかし、敵地スイスでロッベンに最も求められていたものは、一瞬のインスピレーションで試合の流れを変える能力だった。しかし、このオランダ代表ウインガーも相手ゴールの前では仕事ができていない。
同様に攻撃面で目立った活躍ができなかったマリオ・ゴメスは、ファンの不満を理解しつつ、忍耐を求めた。「僕らは困難な局面にある」とドイツ代表ストライカーは説明した。「状況が深刻化しているのは承知しているが、冷静さを保たないとね。まだホームでの第2戦があるのだから、本拠地で自分たちの本当の力を示すことが必要だ
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