復讐は甘美なり:第4節での名リベンジ

UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節では、前節で対戦したチームがホームとアウェーを入れ替えて再び相まみえる。これまでに第3節で大敗しながらも、直後にリベンジを果たした主なチームをUEFA.comが紹介する。

マンチェスター・シティー、PSVアイントホーフェン、レギア・ワルシャワ、ルドゴレツ・ラズグラトは、今季のUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節で大敗を喫したが、これらのチームにとって心強いデータがある。第3節で3点差以上の敗北を喫したチームのうち、14チームが大敗から立ち直り、リターンマッチとなる第4節でリベンジを果たしているのだ。そのうち7つのケースをUEFA.comが紹介する。

第3節:チェルシー 6-0 マリボル
第4節:マリボル 1-1 チェルシー
2014-15シーズン、グループステージ

マリボルはチェルシーとのリターンマッチで勝ち点1をもぎ取った
マリボルはチェルシーとのリターンマッチで勝ち点1をもぎ取った©AFP/Getty Images

15年ぶりにグループステージに出場したマリボルは、グループGの最初の2試合でスポルティング、シャルケと引き分けた。しかし、第3節では敵地スタンフォード・ブリッジで洗礼を受ける。ホームのチェルシーは、ディディエ・ドログバのUCLでは2012年決勝以来となるゴールなどにより、大会でのクラブ史上最多得点差勝利を挙げた。

だが、マリボルのアンテ・シムンジャ監督は落胆せず、こう述べた。「ホームならもっとチャンスをつくれるだろうし、自信を持ってプレーできるようになるだろう。チームとしてもっと良くなるはずだ」。チームは指揮官の見方が正しかったことを証明し、スロベニアで1-1と善戦。終盤にPKを与えてしまったが、エデン・アザールが蹴ったボールはGKヤスミン・ハンダノビッチが止めた。

第3節:アーセナルFC 5-1 FCシャフタール・ドネツク
第4節:FCシャフタール・ドネツク 2-1 アーセナルFC
2010-11シーズン、グループステージ

本拠地ドンバス・アレナにガナーズ(アーセナルの愛称)を迎える第4節を前に、シャフタールのミルチェア・ルチェスク監督は、「私のチームが今度はもっと勇敢に自信を持ってプレーしてくれるよう望む」と語っていた。北ロンドンに赴いた第3節では5失点の大敗を喫した上、古巣への帰還を果たしたエドゥアルドのゴールで1点を返すにとどまっていたからだ。

こうして迎えたドネツクでの第4節でも、シャフタールは開始10分にセオ・ウォルコットの先制ゴールを許してしまった。しかし、コースが変わったドミトロ・チグリンスキーのヘディングシュートで追いつくと、エドゥアルドが前節に続くゴールを決めて逆転に成功。ピットメン(シャフタールの愛称)はそのまま逃げ切り、クラブ史上初となるラウンド16進出に大きく前進した。

この逆転勝利に手応えを感じたルチェスク監督は、「この試合の前に、ロンドン(での第3節)の結果は何ら関係ないと言ったが、それが証明された」と語っている。

第3節:チェルシーFC 4-0 レアル・ベティス・バロンピエ
第4節:レアル・ベティス・バロンピエ 1-0 チェルシーFC
2005-06シーズン、グループステージ

チェルシーからゴールを奪ったダニ
チェルシーからゴールを奪ったダニ©Getty Images

ベティスはジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーに対し、敵地ロンドンでは序盤のチャンスを生かせず大敗を喫した。

しかし、気持ちが折れていなかったベティスのロレンソ・セラ・フェレール監督は、リターンマッチの直前に「サッカーでは、力のあるチームが必ず勝利を収めるわけではない」と発言。「それ以前のことは関係なく、本当に勝ちたいと強く望んだチームが勝つこともある」と語っていた。

途中出場のダニは相手DFウィリアム・ギャラスをかわすと、そのシーズンのグループステージで無失点を維持していたGKペトル・チェフから値千金の決勝点を奪った。

第3節:ASモナコFC 5-0 SKシュトゥルム・グラーツ
第4節:SKシュトゥルム・グラーツ 2-0 ASモナコFC
2000-01シーズン、グループステージ

マルコ・シモーネが前半にハットトリックを達成したフランス王者は、本拠地スタッド・ルイ2世での第3節でシュトゥルム・グラーツに圧勝し、2連敗スタートの出遅れを取り戻した。モナコのクロード・ピュエル監督も試合後、「チームが落ち着きを取り戻すとともに、グループステージ突破の可能性を広げる結果だ」と語っている。

しかし、モナコは気を緩めすぎてしまったのかもしれない。イビツァ・オシム監督率いるシュトゥルムは、第4節の40分に相手GKステファヌ・ポラトのミスに乗じたMFマルクス・ショップがロングシュートを決めて先制。試合終了2分前にも再びショップがネットを揺らし、大敗した前節の借りを返した。

第3節:ローゼンボリBK 6-1 ヘルシンボリIF
第4節:ヘルシンボリIF 2-0 ローゼンボリBK
2000-01シーズン、グループステージ

トロンハイムでの第3節では、フローデ・ヨンセンのハットトリックとロアール・ストランの2発、さらにスティグ・ヨハンセンのオウンゴールでノルウェー王者が圧勝した。しかし、ラデ・プリカのゴールで1点を返すのが精一杯だったスウェーデンの覇者も、その翌月にホームでリベンジを果たす。ヘルシンボリは10人となったローゼンボリに対し、前後半にイェスペル・ヤンソンとブラジル人FWアウバロが1点ずつを奪ってグループステージ初勝利を挙げた。

バイエルン戦でゴールを挙げて喜ぶパリの選手たち
バイエルン戦でゴールを挙げて喜ぶパリの選手たち©Getty Images

第3節:FCディナモ・キエフ 4-0 RSCアンデルレヒト
第4節:RSCアンデルレヒト 4-2 FCディナモ・キエフ
2000-01シーズン、グループステージ

アンデルレヒトは敵地でマンチェスター・ユナイテッドFCに1-5の惨敗を喫した第1節に続き、ウクライナでも敗北。終了間際にゲオルギ・デメトラーゼの2ゴールを許し、再び大差で敗れてしまった。

しかし地元ベルギーに戻った第4節では、カハ・カラーゼのゴールで序盤に先制されたアンデルレヒトの怒りがついに爆発。まずはウラジスラフ・バスチュクのオウンゴールで追いつくと、トマス・ラジンスキの2発とアリン・ストイカのゴールで前半に4点を奪い返す。ディナモは終盤にワレンチン・ベルケビッチが1点を返すにとどまった。

第3節:FCバイエルン・ミュンヘン 5-1 パリ・サンジェルマン
第4節:パリ・サンジェルマン 3-1 FCバイエルン・ミュンヘン
1997-98シーズン、グループステージ

ジオバネ・エウベルとカルステン・ヤンカーが共に2ゴールを挙げ、さらに主将トーマス・ヘルマーの追加点でとどめを刺したバイエルンは、パリの反撃をマルコ・シモーネの1点に抑えて第3節で圧勝。

敵地に乗り込んだ第4節でも、マルクス・バッベルのゴールでフランク・ガバの先制点を帳消しとする。しかし、パリは後半にフロリアン・モーリスと途中出場のジェローム・ルロワがネットを揺らし、前節の借りを返すことに成功した。