UCL記録で検証:カシージャス vs ブッフォン

2000年代で最高の2人のGK、イケル・カシージャスとジャンルイジ・ブッフォンが今週のラウンド16第2戦で再び顔を合わせる。そこでUEFA.comはUEFAチャンピオンズリーグにおける2人の歴史を検証した。

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1. イケル・カシージャスは1999年9月に引き分けたオリンピアコス戦で3ゴールを許し、UEFAチャンピオンズリーグでのキャリアを苦いスタートで切った。最初の6試合での失点は実に15を数える! しかし終わり良ければすべて良し。シーズンの終わりにはUCL決勝で史上最年少のGKとしてプレーし、大会覇者となった。

2. ジャンルイジ・ブッフォンは19歳だった1997-98シーズンに、パルマで大会デビューを飾った(UCLでプレーした13シーズンで、ユベントス以外のチームから出場した唯一のシーズン)。

カシージャスとブッフォン、2015年の対戦で
カシージャスとブッフォン、2015年の対戦で©Getty Images

3. 長年の歴史でUCLに100試合以上出場した選手は、29人におよぶ。しかしそのうちGKはブッフォン(101試合)、オリバー・カーン(103試合)、ビクトル・バルデス(106試合)、ペトル・チェフ(111試合)、カシージャス(163試合)の5人のみ。GKの選手寿命を考慮すると少々驚く結果だ。大会記録を持つカシージャスの出場数は次点のシャビ・エルナンデスより、11試合多いだけにすぎない。興味深いことに、ブッフォンとカシージャスの代表キャップ数は同じで167試合だ。

4. カシージャスは、ビクトル・バルデス(バルセロナ)、レイ・クレメンス(リバプール)、ゼップ・マイヤー(バイエルン・ミュンヘン)、ハインツストゥイ(アヤックス)と並び、UCL/欧州チャンピオンズカップで3回優勝している。これより多くの優勝経験がある唯一のGKは、レアル・マドリーの守備の要として1956年から1960年まで大会5連覇に貢献したフアンアロンソだ。ブッフォンはUCLで優勝したことはないが、直近の2015年を始め、2度の準優勝経験がある。

UEFA EURO 2012でも2人は顔を合わせている
UEFA EURO 2012でも2人は顔を合わせている©Getty Images

5. カシージャスはUCL記録となる57試合無失点をマークしたが、1試合の無失点率は35パーセントと、ブッフォンの42パーセントに劣る。UCLに最低50試合出場したGKで、これに勝る無失点率を記録した選手が誰かわかるだろうか? エドウィン・ファン・デル・サール(52パーセント)、ジダ(49パーセント)と答えたならば、お見事だ。

直接対決:ブッフォン vs カシージャス
直接対決:ブッフォン vs カシージャス

6. この2人で代表でのタイトル数が多いのは、とりわけUEFA EURO 2012を制覇したカシージャスのほうだ(3回優勝。ブッフォンは1回優勝)。ただしクラブレベルでは、イタリア代表ブッフォンのほうが優勝経験は多い。今季のラウンド16第1戦を終え、2人の直接対決はここまで9回(ブッフォンが4勝、カシージャスがレアル・マドリー時代に3勝)。一方、このデータには落とし穴があった。ブッフォンを擁するチームは3回の決勝トーナメントでの対戦で全勝しているのだ。

7. カシージャスとブッフォンは、UCLでPK戦に1回ずつ挑んでいる。カシージャスは2011-12シーズン準決勝でトニ・クロースとフィリップ・ラームのキックを阻止したが、惜しくもバイエルン相手にPK戦を1-3で落とした。ブッフォンも2003年決勝で2本のキックをセーブしているが、ACミランにPK戦2-3と破れている

8. ブッフォンはUCLで5試合連続無失点を2度記録しており、2004-05シーズンには自己最長となる559分の連続無失点をマークした。カシージャスの自己連続無失点記録は4試合で、2011-12シーズンには476分連続無失点としている。それでも2人共、イェンス・レーマンが保持する大会記録の853分にはおよばない。

9. ブッフォンとカシージャスはUCLの試合で退場処分になったことがないが、2人合計で7枚のイエローカードを受けている。ブッフォンはこの大会でここ73試合、イエローカードを受けていない!

UCL最年長出場記録を持つバロッタ
UCL最年長出場記録を持つバロッタ©Getty Images

10.ブッフォンは1月にUEFA.comのベストイレブンに選ばれ、9年ぶりに返り咲いた。39歳のブッフォンは史上最年長での選出。ここ14年で10回はブッフォンか、35歳のカシージャスがトップに君臨している。ただしUCL史上最年長選手として認められるためには両者共、もっと長くプレーし続ける必要があるだろう。マルコ・バロッタは2007年にラツィオでレアル・マドリー戦に出場したとき、43歳253日だった。