シャビ・アロンソ、輝かしいキャリアに幕

「メトロノームのような選手」と称えたジョゼ・モウリーニョ監督に対し、スティーブン・ジェラードは「王様」と表現。輝かしいキャリアを築いたシャビ・アロンソが、これまで授かってきた賛辞をUEFA.comがまとめた。

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シャビ・アロンソが今シーズンいっぱいで現役を引退することを発表した。

「簡単な決断ではなかったが、今が辞めるにふさわしいタイミングだと判断した」。35歳の元スペイン代表MFはFC Bayern.tvにそう話した。「僕はあまり遅くならないうちに引退しようとずっと考えていた。まだ感触はいいけれど、今が潮時だと思う」

「トップレベルにいるうちにキャリアを終えたかったんだ。バイエルンはトップレベルのクラブだからね。FCバイエルンの選手としてプレーし、ファミリーの一員になれたことにものすごく大きな誇りと喜びを感じている」

所属クラブ:レアル・ソシエダ、エイバル(期限付き)、リバプール、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘン
獲得タイトル:UEFA欧州選手権(2008、2012年 スペイン代表)、FIFAワールドカップ(2010年 スペイン代表)、UEFAチャンピオンズリーグ(2005年 リバプール、2014年 マドリー)、UEFAスーパーカップ(2005年 リバプール)、スペイン・リーガ(2012年 マドリー)、ブンデスリーガ(2015、2016年 バイエルン)、FAカップ(2006年 リバプール)、スペイン国王杯(2011、2014年 マドリー)、ドイツカップ(2016年 バイエルン)

 

  • コメントで振り返るアロンソのキャリア

選手生活の初期には、レアル・ソシエダ期限付き移籍先のエイバルでプレー。20歳にしてレアル・ソシエダの主将を務め、21歳でスペインA代表デビューを飾った。

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「ユースチーム出身でクラブにこれほど大きな影響を残した選手は記憶にない。彼がピッチにいるときは、誰もがいいプレーをしているように見えた」
アロンソをリーガの試合で初めて起用したジョン・トシャック監督

「アロンソはボールさばきが素晴らしく、驚くほど明晰にサッカーを見ることができる」
アロンソをデビューさせたスペイン代表のイニャキ・サエス元監督

リバプール時代:同胞のラファエル・ベニテス監督に誘われてアンフィールドに移ると、スティーブン・ジェラードやハビエル・マスチェラーノらと共に飛躍。移籍後1年目のシーズンにUEFAチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げ、レッズ(リバプールの愛称)在籍中にスペイン代表でUEFA EURO 2008も制覇した。

「2004年8月に初めて行った練習のあと、アロンソに王様のような威厳があったのは明らかだった…。一緒にプレーしたなかで、抜きん出て最高のセントラルMFだったよ。もし僕がいつかリバプールの監督になったら、アシスタントコーチにしたい人は決まっている。シャビ・アロンソかジェイミー・キャラガーだ」
スティーブン・ジェラード

「僕の心に浮かぶのはシャビ・アロンソだ。彼がレアル・マドリーへ去ったときは落胆したよ」
ジェラードとルイス・スアレス以外で、リバプール時代の最も素晴らしいチームメートを尋ねられたジェイミー・キャラガー

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「物静かで素晴らしい男だ。良きチームメートだったよ。選手としてのアロンソについて、僕が語る必要はない。皆、彼がいい選手だとわかっているからね。アロンソはすべてを持っている。世界で最も完成度が高いMFの1人だ」
2005年から2013年までリバプールで活躍したスペイン代表GKぺぺ・レイナ

「パスの達人だね。彼のようにボールを操れる選手はいないよ。アンフィールドでデビューした試合を覚えている。初めてパスを失敗したのは39分くらいだったんじゃないかな。信じられない選手さ」
2001年から2008年までリバプールに在籍した左SBヨン・アルネ・リーセ

「シャビはとてもクレバーだ。ロングパスとショートパスのどちらにも長けている。強靭さよりも技術を持っており、知性もある」
リバプールでアロンソを指導したラファエル・ベニテス監督

スペインに帰還:2009年8月には移籍金3500万ユーロ(当時のレートで約48億円)でレアル・マドリーに加入。スペインの首都で同世代最高のMFの1人としての地位を確立した。UCLを再び制覇したほか、母国に複数の主要タイトルをもたらしている。

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「シャビ・アロンソはメトロノームのような選手で、プレースタイルはシャビ・エルナンデスに近い。引退後は素晴らしい指導者になるだろう。すでにピッチ内で監督のように振る舞っていて、現役時代のペップ・グアルディオラを思い起こさせてくれる」
2010年から2013年までレアル・マドリーを率いたジョゼ・モウリーニョ監督

「シャビ・アロンソがすべてのカギを握っている。このチームにとっては極めて重要な選手で、経験値だけでなく才能も際立っているね。実際に起こるプレーを読むことができる、稀有な能力の持ち主だ」
2013-14シーズンにレアル・マドリーでアロンソを指導したカルロ・アンチェロッティ監督

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「これまで彼がやり遂げてきたことをさらにレベルアップさせるのは、極めて難しい作業になる。彼は私たちに素晴らしい財産を残してくれた。偉大なプロフェッショナルだったね」
2014年に代表引退を表明したアロンソについて語った、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督

バイエルンに移籍:2014年8月には、ジョゼップ・グアルディオラ監督に乞われてブンデスリーガ行きを決断。ミュンヘンを本拠地とするこの強豪クラブは、33歳のMFを獲得するために約1000万ユーロ(当時の換算レートで約13億7000万円)を投じた。

「相手を追い回すための選手を探しているなら、彼のことは忘れたほうがいい。おそらく最悪の選択になっていただろう。我々は試合を支配するために彼を獲得した。ボールを持てば、シャビは世界最高の選手だ」
アロンソがバイエルンでの最初の2年間、指導を受けたジョゼップ・グアルディオラ監督

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「確かにアロンソにはスピードがない。しかし私も現役時代はそうだった。これは短所ではないよ。素早くボールを回すことが大切なのであって、シャビはその能力が最も高い選手の1人だ」
2016-17シーズンにバイエルンで再会したカルロ・アンチェロッティ監督

「サッカーはサッカー、家族は家族。彼は少し年上だからね。人間としてもプロとしても素晴らしい人物で、これまで手にできるものはすべて手に入れてきた。もう一度チャンピオンズリーグを掲げることも不可能ではないはずさ。それが実現したら、彼にとっては本当に素晴らしいことだろうね」
バイエルンのチームメート、アリエン・ロッベン

「シャビ・アロンソはリバプールとレアル・マドリーでそれぞれ5年間プレーした。彼は常にワールドクラスの選手だったが、バイエルンでもそれを証明してくれたね」
かつてバイエルンやレアル・マドリーを率いたユップ・ハインケス氏

「シャビ・アロンソは間違いなくワールドクラスの選手だ。彼の移籍を認めて良かったのかどうか、レアルの関係者たちは早くも自問しているのではないだろうか」
バイエルンでデビューしたアロンソについて語ったユルゲン・クロップ監督

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