カゼミロ:マドリーを陰で支えるヒーロー

カゼミロはレアル・マドリーの中盤の底に不可欠な存在だが、ナポリに3-1で先勝した試合では鮮やかなゴールまで決めた。ジョー・ウォーカー記者が、欧州王者の縁の下の力持ちとも言えるこのMFの貢献度を再評価した。

©Getty Images

レアル・マドリーで脚光を浴びがちなのは豪華絢爛なスターたちだが、チームを影で動かしているのは間違いなくカゼミロだ。

相手の攻撃を寸断。急所を突くパスを供給。そして得点。欧州王者がナポリを3-1で下した15日のUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦では、鮮やかなボレーシュートを決めた。どの面を見ても、カゼミロのチームに対する貢献に疑問の余地はない。UEFA.comが、このブラジル代表MFがマドリーにとって極めて重要な戦力である理由を考察した。

ハイライト:カゼミロの鮮烈ボレーなどでマドリーが勝利
ハイライト:カゼミロの鮮烈ボレーなどでマドリーが勝利

シンプルに遂行する能力
ジネディーヌ・ジダン監督が就任後に真っ先に行ったことの1つは、カゼミロを4-3-3のシステムの中盤センターに持ってくることだった。それ以来、背番号14はコンディションに問題がない限り毎試合に出場。その理由は想像に難くない。機動力とスタミナ、強靭さを備えたカゼミロは、現代のMFに求められるすべての要素を持ちあわせているからだ。

カゼミロの最重要任務はボールを奪い、完全にコントロール、素早く簡潔に攻撃の起点となることだ。派手なプレーや勝利につながるゴールを求められていないことは、本人も理解している。プレーをややこしくせず、臆せずタックルを仕掛けるという、あらゆる監督に愛されるタイプの選手だ。

マドリーで最も才能に恵まれた選手ではなくとも、ハードワークと勝利への執念により、サンティアゴ・ベルナベウのサポーターの評価は極めて高い。さらにジダン監督の現在のラインナップのなかで外せない存在になっている。

モドリッチとクロースを解放
完全に機能したマドリーの中盤の威力は凄まじい。ルカ・モドリッチとトニ・クロースは、ビジョンとパス展開力を武器にマドリーの攻撃陣を操る能力を備えている。ただし、このダイナミックなデュオが躍動できるのも、その背後に元サンパウロの逸材がいるからこそだ。

9月から11月にかけてカゼミロが負傷離脱していた際、クロースは普段より後方でプレーすることを求められた。それでも立派に役割をこなしたが、決して守備が得意な選手というわけではない。

フラッシュバック:カゼミロがバーゼル戦で決めたロングFK
フラッシュバック:カゼミロがバーゼル戦で決めたロングFK

クロースを前方で自由にプレーさせることのメリットが明確に表れたのが、ナポリ戦の2点目だ。このドイツ人MFはどこからともなくエリア内に侵入し、ネットを揺らした。カゼミロが背後で安心感を与えてくれているからこそ、このように自由に上がることもできる。

特別なゴールを決める力
カゼミロは頻繁に得点するわけではないが、決めたときはファインゴールである確率が高い。15日の試合で決めた右足の鮮烈なボレーは驚異的だったが、この24歳をずっとフォローしてきたファンは大して驚かなかったはずだ。

期限付きでポルトへ移っていた2014-15シーズンには、バーゼル戦で距離のあるFKを直接決めた。クリスティアーノ・ロナウドやガレス・ベイルがよく決める圧巻のFKに匹敵するものだったと言っていいだろう。