前線からの守備で勝ったユーベ

「攻撃的な選手がたくさん同時にプレーしているから、自己犠牲の精神が大事なんだ」。守備意識の高いFW陣の貢献もあり、またしてもホームで勝利を収めたユベントスのパウロ・ディバラは、UEFA.comにこう語った。

©AFP/Getty Images

ユベントスは今季のUEFAチャンピオンズリーグで唯一、アウェー戦4試合に全勝しているが、やはり最も安心して戦えるのはトリノの地であるようだ。

ポルトに1-0で勝利して準々決勝進出を決めた試合は、ビアンコネーリ(ユベントスの愛称)にとってユベントス・スタジアムでの公式戦150試合目だった。そしてパルマを4-1で下した2011年9月11日のセリエAの試合を皮切りに新しいホームで重ねてきた勝利の数は、これで119となった。

先発メンバーの発表とともにフラッシュライトがたかれ、ファンはマフラーを掲げてクラブアンセムを歌う。試合前のユベントスの選手たちは、この雰囲気からホームゲームであることを実感できる。

「ファンは僕らにとってすごく重要だ。彼らに感謝しないわけにはいかないよ」。ポルトとの第2戦で決勝点となったPKを沈めたパウロ・ディバラは、試合後UEFA.comにこう語った。

「この形を繰り返していきたい。ホームでもアウェーでも毎試合、ファンの応援の重要さを実感しているからね。このスタジアムでは、ファンのおかげで試合がだいぶ楽になっているよ」

これまで、ユベントスは新しいホームスタジアムで320得点85失点。公式戦で5敗しかしていない。マッシミリアーノ・アッレグリ監督率いるチームはセリエAでリーグ記録のホーム31連勝中(リーグ戦のホームゲームで通算110戦93勝)。欧州カップ戦ではユベントス・スタジアムで26試合を戦い、15勝を挙げる一方で1敗しかしていない(バイエルン・ミュンヘンに0-2で敗れた2013年の試合)。

さらに今季はトリノ以外でもマジックを起こしている。ユーベは今大会の8試合でわずか2失点。無失点で終えたのは、ポルトとの第2戦が6試合目だった。しかも4-2-3-1という攻撃的なシステムで戦っており、フアン・クアドラード、ディバラ、マリオ・マンジュキッチ 、ゴンサロ・イグアインというアタッカーを同時起用している。

ハイライト:ディバラのPKでユベントスが勝利
ハイライト:ディバラのPKでユベントスが勝利

ディバラによると、FW陣の守備がユベントスの強みの1つになっているという。「僕ら4人が前線で一緒にプレーしたいなら、そうするしかないと監督に言われている」とディバラは説明する。「攻撃的な選手がたくさん同時にプレーしているから、チームのためという自己犠牲の精神が大事なんだ。時には守備面で貢献しなくちゃいけない。でも、それは当たり前だし、すごく重要なことなんだ」

いつもと同様、攻撃陣ではマンジュキッチが最も献身的な守備を披露。ポルトの両SBをユベントスのペナルティーエリアまで追い回した。「マリオはいつも通り素晴らしいプレーを見せてくれた」とアッレグリ監督は満足げに語った。「彼は全選手の模範だ。(マリオ・)ピアツァも彼を見習い、守備は攻撃と同じぐらい重要だということを早く学ばなければならない」

チームの全員がマンジュキッチの精神を学ぶとすれば、今季のビアンコネーリがどこまで行くのか想像もできない。