シティーを押し切ったモナコ、原動力は若さ

マンチェスター・シティーを抑え、逆転で準々決勝に駒を進めたモナコ。その勝因としては才能あふれる若手、ドレッシングルームでの団結力、冒険を恐れない指揮官、そして要所を締める経験豊富な選手といった要素が挙げられる。

Monaco players celebrate
©AFP/Getty Images

若さ、恐れを知らない心、固い結束力を武器に、モナコがUEFAチャンピオンズリーグで快進撃を続けている。15日の試合ではマンチェスター・シティーを3-1と下し、ここ3シーズンで2度目となる準々決勝進出を決定、フランス・リーグ1でも首位を快走中だ。貪欲に勝利を追い求めるチームを代表して、期待の新星キリアン・ムバッペは「まだ始まりにすぎない」と欧州のビッグクラブに警告を発している。

キリアン・ムバッペ
まずはモナコでも最も若く、最大の話題を呼んでいる選手を取り上げよう。18歳のムバッペはUCLで初めて先発出場したシティーとの2試合でいずれもゴールを挙げ、鮮烈な印象を残した。

Highlights: Monaco battle back to oust Manchester City
ハイライト:モナコ 3-1 マンチェスター・シティー

この早熟の天才は、そのスピードで序盤から相対するジョン・ストーンズを脅かし、第2戦の流れを決定づけた。最初に訪れた1対1のチャンスは逃したものの、その後は持ち前の冷静さを保ち、次のチャンスを見事に得点に結びつけている。驚くほどのペースで成長を遂げており、あまり遠くない将来、新たな若手選手が「キリアン・ムバッペ2世」と呼ばれる日が来るかもしれない。

今は「ティエリ・アンリ2世」と呼ばれるムバッペだが、試合後のインタビューでは、年齢にふさわしい若さを見せ、こう語った。「僕の目を見てくれ。輝いているはずだよ。本当に信じられないね。今はこれを十分に楽しんでいるけれど、まだ始まりにすぎない」

チームメート同士の良好な関係
チーム内の雰囲気がよければ、プレーにもまとまりが出てくるものだ。モナコは選手たちが固い絆で結ばれている。ピッチ内を縦横無尽に駆け回る左SBのベンジャマン・メンディは、ファビーニョの2点目をアシストし、この日も素晴らしいパフォーマンスを披露。チームについて、UEFA.comにこう語っている。「僕たち選手はとても仲がよくて、一緒にピッチでプレーするのが楽しくて仕方ないんだ。だから、結果を出さなければというプレッシャーとも無縁なんだよ」

恐れを知らない心
このチーム哲学を体現するのが、レオナルド・ジャルディム監督だ。このポルトガル人指揮官は試合に臨む心構えについてこう述べている。「(第2戦の前日の)火曜日に、ある記者にこの試合を恐れているかと尋ねられた。このような試合は楽しむべきものだし、私は多くのものが懸かった大一番が大好きなんだ」

Danijel Subašić (Monaco)
クロアチア代表でもあるモナコのGKスバシッチ©AFP/Getty Images

こうして臨んだ第2戦でモナコは前半の45分間にわたり、シティーを圧倒。さらに後半、レロイ・ザネにゴールを決められ、突破のためにはもう1点が必要になると、勇気を振り絞って目的を果たした。MFのベルナルド・シウバは試合をこう振り返る。「2-1とされても、僕たちが怖じ気づくことはなかった。恐れずにプレーすることこそ、シーズンを通じてうちの強みだったからね。僕たちを準々決勝に連れて行ってくれた(ティエムエ・)バカヨコに感謝したいね!」

(比較的)年長の選手の存在感
若い選手に負けじと、どちらも32歳のGKダニエル・スバシッチとDFアンドレア・ラッギも、第2戦では大きな役割を果たした。第1戦ではミスから得点を許したスバシッチだが、 第2戦ではファインセーブを連発して名誉を挽回。ラッギも後半に負傷交代となるまで、身体を張ったタックルでシティーの攻撃をギリギリで阻止した。

スバシッチによると、モナコのドレッシングルームは「大人組」と「天才児組」に分かれているという。準々決勝ではケガから回復したラダメル・ファルカオ、出場停止明けのカミル・グリクと、「大人組」の2選手が戦列に復帰し、チームのさらなる力になってくれるはずだ。