3連続セーブにも涼しい顔のオブラク

バイヤー・レバークーゼンとのラウンド16第2戦で好セーブを連発し、アトレティコ・マドリーの準々決勝進出に貢献したGKヤン・オブラクは、「こういうこともある。3本のシュートを止めることもあれば、3点奪われることもね」と語った。

Jan Oblak (Atlético) & Kevin Volland (Leverkusen)
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試合中に記者席が静まり返ることはあまりない。それでもアトレティコ・マドリーがバイヤー・レバークーゼンと0-0で引き分けた15日の一戦で、GKヤン・オブラクが3本のシュートを立て続けに止めた場面では、ジャーナリストやファンたち、場内の全員が一瞬の沈黙に包まれた。そして、それはすぐにアトレティコの守護神を称える大きな歓声に変わった。

3連続セーブでユリアン・ブラントとケビン・フォラントのシュートを阻んだオブラクに対し、観客と同様に拍手する記者もいれば、何が起こったのかを信じられずに呆然とする者もいた。同じマドリードを本拠地とするライバルチーム、レアル・マドリーの元主将、イケル・カシージャスさえもツイッターでオブラクに賛辞を贈っている。

Highlights: Atlético hold off Leverkusen to reach quarter-finals
ハイライト:アトレティコ 0-0 レバークーゼン

「こういうこともある。3本のシュートを止めることもあれば、3点奪われることもね」。オブラクは浮かれた様子もなく、UEFA.comにこう語った。「言葉では説明しづらいよ。僕はとにかくボールを見て、自分にできるすべての方法でセーブしただけさ。今日はすべてがうまくいった。これからもそうだといいね」

この勝負の行方を左右し、アトレティコを4シーズン連続の準々決勝に導く。まさにその瞬間のプレーだった。この記録について、「簡単にできることじゃない」とオブラクは言う。「アトレティコの誰もがその価値を理解しているよ。ここ数年間がそうだったように、このチームは今後も成長し続ける。僕らは大きな何かを成し遂げられるはずだ」

Atlético players celebrate
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オブラクがアトレティコで最初に大仕事をやってのけたのは、今からちょうど2年前、やはりUEFAチャンピオンズリーグのラウンド16第2戦だった。チームは奇しくもこの日と同じ、レバークーゼンをPK戦の末に倒している。

当時22歳のオブラクはベンフィカから高額の移籍金で加入したものの、アトレティコで出場機会に恵まれていなかった。しかし、前半に負傷したミゲル・アンヘル・モヤに代わってピッチに立つと、レバークーゼンの攻撃をシャットアウト。PK戦でもハカン・チャルハノールのシュートを阻止し、ビセンテ・カルデロンのサポーターから信頼を勝ち取った。

ある選手の幸運は、ほかの選手にとって不運を意味する。オブラクはその後も素晴らしいパフォーマンスを披露し、背番号1のポジションを不動のものとした。このスロベニア代表GKは「2年前にミゲルを襲ったアクシデントのおかげで、僕はチャンピオンズリーグでプレーするチャンスをつかんだ。あの試合のことはよく覚えている。あれから出場機会が増えたのだから、このクラブでのキャリアを変えた試合だね」と続けた。

オブラクは昨年12月に肩を負傷したため、ラウンド16第1戦に出場できなかった。しかし、失われた時間をすぐに取り戻すと、15日の第2戦で欧州最高峰の舞台に復帰。ディエゴ・シメオネ監督が「ファンタスティック」と絶賛するパフォーマンスを披露した。

これまで欧州カップ戦のホームゲーム9試合に出場したオブラクは、本拠地ビセンテ・カルデロンでわずか1失点しか喫していない。今大会でも計7試合で奪われたのは2点だけだ。となれば、アントワーヌ・グリーズマンがこう語るのも当然だろう。「彼こそ世界最高のGKだ。出場するすべての試合でそれを証明しているし、今日もまたやってくれたね」