アンデルレヒトがベルギー王座を奪還

スイス出身のレネ・バイラー監督の就任1年目でUEFAヨーロッパリーグ8強に残ったアンデルレヒトが、クラブ・ブリュージュを抑えて通算34回目となるベルギー1部リーグ優勝を決めた。

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優勝決定までの道のり
アンデルレヒトは開幕から11試合が過ぎた時点で一度は首位の座を追われたものの、レギュラーシーズン最終戦となる第30節に再びトップに立つと、優勝決定プレーオフでクラブ・ブリュージュを抑えてベルギー王者となった。14日の試合では粘るクラブ・ブリュージュに引き分けに持ち込まれ、優勝決定はお預けとなったが、18日のアウェー戦で4月にホームで下していたシャルルロワに3-1と再び勝利し、プレーオフ1試合を残して優勝を決めた。

今季はスイス出身のレネ・バイラー監督を招聘。ベルギーのチームを率いるのはこれが初めてだったが、ユーリ・ティーレマンスやレアンデル・デンドンケルをはじめとする生え抜きの選手と新たに獲得した選手を融合させ、チームを優勝へ導いた。新加入のソフィアン・アニは主将を務め、ウカシュ・テオドルジクがチーム得点王になるなど、主力として大いに活躍。また、UEFAヨーロッパリーグでも準々決勝に進出し、1996-97シーズン以来の好成績を残した。リーグ優勝により、来季は3年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグのグループステージに挑戦することになる。

主要な数字:34
アンデルレヒトがベルギー王者となるのはこれが34回目。すべて第二次世界大戦後に獲得したタイトルだ。それ以前のベルギーでは、ラシン・クラブ・ブリュッセルやダーリン・クラブ・ブリュッセル、ウニオン・サン=ジロワーズといったクラブが首都ブリュッセルの強豪として知られていた。

ライバル
アンデルレヒトはレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて10分け6敗と、勝ち点を取りこぼす場面も多かったが、前季王者のクラブ・ブリュージュも2014-15シーズンを制したヘントも、このつまずきに乗じることができなかった。

ベルギーカップはズルテ・ワレヘムが制覇
国内リーグでは優勝したアンデルレヒトだが、ベルギーカップではシャルルロワの前にラウンド16で敗退。最終的に決勝ではオーステンデとズルテ・ワレヘムが激突した。オーステンデは今回が初めてのベルギーカップ決勝だったが、ズルテ・ワレヘムに食い下がり、点の取り合いになった試合は延長戦を終えても3-3と決着がつかず。迎えたPK戦では、ズルテ・ワレヘムが冷静さを保ってオーステンデを振り切り、優勝杯を掲げた。同チームがカップ戦を制するのはこれが2度目だが、今季チームを率いていたのは、前回優勝時の2006年と同じフランキー・ドゥリー監督だった。

テオドルジクはシャルルロワ戦でもゴールを挙げた
テオドルジクはシャルルロワ戦でもゴールを挙げた©AFP

改善の余地
不安定さの改善は必要だろう。今季は連勝したかと思うと、意外な相手に不覚を取ることが多かった。また、優勝決定が懸かるクラブ・ブリュージュ戦でティーレマンスがPKに失敗するなど、肝心なところで勝負を決めきれない場面も目立った。とはいえ、チームの核となる選手たちを手放さなければ、来季こうした面を改善させることは可能だろう。

最多得点差での勝利:7-0 エクセル・ムスクロン
最多得点差での敗北:
1-0 シャルルロワ、2-1 ベステルロー、2-1 クラブ・ブリュージュ、2-1 バースラント=ベーフェレン、3-2 ズルテ・ワレヘム、3-2 KVメヘレン
チーム得点王:ウカシュ・テオドルジク(22ゴール)