ローマの新監督にディ・フランチェスコ氏

現役時代にローマでプレーし、指導者としてもサッスオーロで見事な手腕を発揮してきたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏が、インテル・ミラノの指揮官に就任したルチアーノ・スパレッティ前監督の後任として古巣を率いることになった。

サッスオーロを5シーズン率いてきたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏
サッスオーロを5シーズン率いてきたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏 ©Getty Images

サッスオーロの監督として刺激的な5シーズンを過ごしたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ氏が、インテル・ミラノへ去ったルチアーノ・スパレッティ前監督の後任としてローマの新指揮官に就任した。現役時代にジャッロロッシ(ローマの愛称)でプレーしたこともある47歳の元イタリア代表MFは、セリエAを2位で終え、来季UEFAチャンピオンズリーグに復帰するローマを率いるにふさわしい人物なのだろうか?

評価
「ディ・フランチェスコはサッスオーロと共に、イタリア・サッカー界の魅力を高めた監督の1人だ」
ローマのルチアーノ・スパレッティ前監督

「ディ・フランチェスコは素晴らしいアイディアを持った若き指揮官だ」
元イタリア代表監督アリゴ・サッキ氏

「彼はとても優秀な監督だ。ローマで数年プレーしているので、ジャッロロッシのこともよく知っている。彼ならこのチームを成長させることができると思う」
ローマで現役時代のディ・フランチェスコ氏を指揮したズデニェク・ゼマン氏

経歴
現役時代は万能で攻撃意識の高いMFとして活躍し、2000-01シーズンにはローマの前回のスクデット獲得に貢献。イタリア代表でも12試合に出場した。指導者転身後はすぐに頭角を現し、2008年にビルトゥス・ランチャーノの監督に就任。その後にペスカーラとレッチェも率いたが、指導者として評価を確立したのはサッスオーロに行ってから。2013年にセリエBからの昇格に成功すると、その後はセリエAに踏みとどまり、昨季は予想外のUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ出場も果たした。

ローマの選手時代のディ・フランチェスコ氏
ローマの選手時代のディ・フランチェスコ氏©Getty Images

ローマの監督にふさわしい理由
イタリア・サッカー界を知り尽くした革新的な指揮官で、ローマの哲学を継承する方法を知っている。とはいえ、ローマがディ・フランチェスコ氏を抜擢した理由はほかにも2つあり、同クラブのジェームス・パロッタ会長は次のように説明した。「彼がチームに求めるプレースタイルから見て、ローマの監督にふさわしい人物だと考えている。クラブのアカデミーから若きタレントを発掘する部分についても力を貸してくれるはずだ」

プレースタイル
見本とする監督として、ローマ時代に指導を受けたゼマン氏を挙げている。ディ・フランチェスコ氏が率いたサッスオーロは高い攻撃意識を持ちつつも、攻守のバランスと守備における組織を見失うことがなかった。「私はほぼ毎回4-3-3のフォーメーションを採用してきた」とディ・フランチェスコ氏は言う。「基本は4バックで、必要に迫られたときだけ3バックにする」

本人のコメント
「長い年月を経て故郷に帰ってきた気分だ。胸が熱くなったよ。当時からここにいたなじみの顔も大勢いるし、初めて会った人々も私を温かく迎えてくれた」

「ゼマン? 私にとって創造力の源だ。彼が率いるローマでプレーするのは本当に楽しかったね。私を笑わせてくれた監督は彼だけだよ」

トリビア
「エウゼビオ」という名前は、1960年代に活躍したポルトガルのスター選手から拝借。ディ・フランチェスコ氏には将来を嘱望されている21歳の息子フェデリコがおり、ボローニャでウインガーとしてプレーしている。