
ウェンブリー・スタジアムは、2009年1月にニヨンで行われたUEFA理事会の会合で、2011年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の会場に選ばれた。ウェンブリーが欧州クラブサッカーの頂点を決める舞台となるのは、史上最多の6回目。新スタジアムとなってからは初めてとなる。
全面改築
ウェンブリーで最後に欧州チャンピオンズカップの決勝が行われたのは1992年。その後大規模な改修工事が行われたが、新スタジアムになっても以前の威厳は全く失われていない。有名なツインタワーは姿を消したが、スタジアムに架かるアーチが新たなシンボルとなり、世界屈指の近代的で美しいアリーナとなった。9万人収容の新ウェンブリーは2007年にオープン。イングランド代表のホームとしてだけでなく、国内主要カップ戦の決勝の会場としても使用されている。
名舞台
サッカーの聖地として知られるウェンブリーは、2度のUEFAカップウィナーズカップ決勝に加え、欧州チャンピオンズカップ決勝を史上最多の5回開催するなど、長らく欧州カップ戦の名舞台として君臨してきた。ウェンブリーで最初に欧州チャンピオンズカップの決勝が行われたのは、ACミランがSLベンフィカを2-1で下した1963年。1968年の決勝では、マンチェスター・ユナイテッドFCが延長戦の末にベンフィカを4-1で破り、イングランド勢として初の大会制覇を果たし、1971年には、AFCアヤックスがパナシナイコスFCを2-0で下して初優勝。さらに1978年にはリバプールFCがクラブ・ブリュージュKV、1992年にはFCバルセロナがUCサンプドリアをいずれも1‐0で下して、ウェンブリーで欧州の頂点に立った。
有名なFAカップ決勝
旧ウェンブリー・スタジアムは第一次世界大戦後、大英帝国展覧会の目玉として建設され、エンパイア・スタジアムの名で知られていた。ジョージ5世によって公式に開場が宣言されたのは1924年4月23日だったが、その前年に初めてFAカップの決勝を開催。スタジアムには推定20万人の観客が詰めかけ、ボルトン・ワンダラーズFCがウェストハム・ユナイテッドFCを2-0と下した一戦を観戦した。この試合は、騎馬警官がファンの侵入を防ぐためにピッチに出動したことから、「ホワイト・ホース・ファイナル(白馬の決勝)」として知られるようになった。
栄光のワールドカップ
北ロンドンの郊外、ウェンブリーにあることからその名がついた旧スタジアムは、2000年に解体されるまで、イングランド・サッカーの中心だった。1948年夏季五輪の主要会場、UEFA EURO '96(TM)決勝の舞台にもなったウェンブリーだが、イングランド人にとって最高の瞬間を迎えたのは1966年7月30日のFIFAワールドカップ決勝。ジェフ・ハーストのハットトリックなどで、西ドイツを4-2と下し、イングランドが世界の頂点に立った。
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