
両チームが初の準々決勝進出を目指した一戦では、PFC CSKAモスクワがトマシュ・ネチドと本田圭佑の得点によりセビージャFCを敵地で下し、クラブの歴史に新たな1ページを加えた。
マヌエル・ヒメネス監督率いるセビージャは、39分にネチドに先制点を許したものの、闘争心あふれるプレーで前半のうちにディエゴ・ペロッティがゴールを決めて、試合を振り出しに戻す。しかし最終的には“軍人たち(CSKAの愛称)”の前に屈することになった。CSKAは、2試合合計3-2とする重要な2点目を、ベテランGKアンドレス・パロップのミス(正面をついたFKに失点)により奪ったかもしれないが、試合を通して素晴らしいパフォーマンスを披露し、ベスト8の切符をつかんだ。
ただし、序盤から攻勢に出たのはホームのセビージャだった。3分にはペロッティとヘスス・ナバスの連係からルイス・ファビアーノが力強いボレーを放つ。しかしこれはCSKAのGKイーゴリ・アキンフェエフの好セーブに阻まれた。対するCSKAも、マルク・ゴンサレスが左サイトで突破を試みる。疲れを知らないゴンサレスは、自陣に戻って積極的に守備を行い、ゲオルギー・シェンニコフとともにナバスの動きを封じ込めたかと思うと、前線へ上がって本田をサポートした。そして、本田自身はキレのあるプレーで、先制点をアシストする。
それはセビージャがまだコーナーフラッグ付近で、見事なタックルを見せたディディエ・ゾコラをねぎらっているときだった。スローインのボールを本田が受け、確かな技術でネチドに送る。ネチドはワンタッチでイビツァ・ドラグティノビッチをかわすと、冷静なシュートでファーサイドにボールを沈めた。しかしセビージャもすぐに反撃。先制を許してからおよそ2分後、パロップが前線へ大きく蹴り込んだボールがCSKAの守備陣の間を抜けると、ナバスがシェンニコフの背後から迫ってこれを拾い、ゴール前へ送ったところをペロッティが押し込んだ。
同点に追いついて勢いに乗ったセビージャは後半の立ち上がり、ディエゴ・カペルに代わって入ったフレデリック・カヌーテが大きなチャンスを得る。右サイドを駆け上がったナバスのクロスからカヌーテがヘディングを打つ。これは枠には飛ばなかったが、ペロッティがダイビングして合わせようとする。しかし惜しくもボールには触れなかった。セビージャにとっては、この逸機を悔やむ瞬間がすぐに訪れる。フェルナンド・ナバーロがミロシュ・クラシッチにファウルを犯してFKを献上。ここから本田が、ゴールまで距離はあったものの、直接シュートを放つと、勢いのあるボールはパロップの手を弾き、ゴールネット上に突き刺さった。
ここからはともに初のベスト8進出を目指す両チームが激しい攻防を展開。セビージャはペロッティがFKから同点ゴールを狙うもわずかに上方に外れた。CSKAもゴンサレスが突進を見せるが、パロップがミスの穴埋めをするような見事な動きでこれを阻止した。試合が白熱する一方、選手たちも疲労を見せるようになり、警告の枚数も5枚に増えた。なんとしてもゴールが欲しいセビージャはFWを5人にして攻撃を仕掛けるも結局得点は奪えず、CSKAが歴史的な勝利を手にした。
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