
マンチェスター・ユナイテッドFCが圧倒的なパフォーマンスでACミランを4-0で下し、UEFAチャンピオンズリーグのベスト8進出を決めた。
第1戦を終えて3-2とリードしていたアレックス・ファーガソン監督率いるユナイテッドは、13分にウェイン・ルーニーのヘディングシュートでリードを広げると、後半に入ってミランの希望を完全に打ち砕く。ルーニー、パク・チソン、そしてダレン・フレッチャーが得点を重ね、最終的には2試合合計7-2の大勝を収めた。
ロッソネーリ(ミランの愛称)は欧州の大会で過去4回、ホーム&アウェーの勝負でユナイテッドを退けており、直近では2007年の決勝トーナメント1回戦、第1戦を2-3で落としたものの、サン・シーロで3-0と快勝して勝ち抜けていた。だが、オールド・トラフォードで同様の逆転を成功させるのは難しかった。この日、イタリアからのアウェーチームは、ホームチームのスピードとパワー、気迫に圧倒され、全く反撃できずに終わってしまった。
試合前、「序盤のゴール」が欲しいと言っていたファーガソン監督の期待に応え、ユナイテッドの選手たちは立ち上がりから先制点を求めていく。ルーニーとナニが、立て続けに低めのシュートで狙ったが、序盤はまだ一方的な展開ではなかった。チアゴ・シウバのロングパスがゴール前でフリーになったクラース・ヤン・フンテラールに通ったが、うまくコントロールできなかった。そして前半は、2本のヘディングシュートが明暗を分けることになる。
1本目はロナウジーニョ。ピルロのFKをナニが頭でそらしたところに合わせたが、わずかに枠の外へ。その5分後、ガリー・ネビルの正確なクロスに同じく頭で合わせたルーニーは、これをファーコーナーの内側にきっちり収めた。2010年以前は、ユナイテッドにおいて通算4得点しか頭からの得点を記録していなかったルーニだが、サン・シーロでの第1戦で決めた2得点に続き、これで7得点連続のヘディングでのゴールとなった。
作戦どおり序盤にリードを奪ったユナイテッドは、守勢に回り、ミランの攻撃を巧みにいなす。アウェーのミランは、UEFAチャンピオンズリーグでは昨年10月以来となるコンビを組んだリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのCBを前に、なかなか突破口を見いだせない。前半はミランがボール保持率で上回ったものの、追加点の可能性を感じさせたのはユナイテッドのほうだった。アンドレア・ピルロのシュートをGKエドウィン・ファン・デル・サールが取りこぼしてヒヤリとする場面もあったが、ハーフタイム直前には、ダレン・フレッチャーが枠をわずかに外れる鋭いミドルを放った。
ミランのレオナルド監督は、後半からクラレンス・セードルフを投入。だが開始1分も経たないうちにユナイテッドが2点目を奪う。ナニが右足のアウトサイドで送った見事なパスでフリーになったルーニーが、飛び出してきたGKクリスティアン・アッビアーティの目前で巧みなシュートを沈めた。ルーニーはこれで今季30得点目となり、このプレーも溢れる自信に裏づけされたものだった。ユナイテッドは59分にさらにリードを広げる。ポール・スコールズのパスからスペースに抜け出したパクが、ゴール右からファーコーナーに低いシュートを決めた。
ミランも何度か得点機は作り、パクのゴールの前には、フンテラールがフリーのヘディングで狙い、さらにマティウ・フラミニや、途中出場のデイビッド・ベッカムもファン・デル・サールにセーブを強いた。ベッカムがピッチに登場した際には、すでに祝勝ムードのオールド・トラフォードの観客から、歓迎の拍手が贈られた。ユナイテッドは終盤、ラファエウのクロスにフレッチャーが頭で合わせ4点目を追加。ミランにUEFAチャンピオンズリーグでのクラブ記録に並ぶ大敗を負わせると同時に、4年連続の準々決勝進出を決めた。
©UEFA.com 1998-2011. All rights reserved.
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2010/matches/round=2000029/match=2000471/postmatch/report/index.html#u