
アリエン・ロッベンの鮮やかな一撃により、FCバイエルン・ミュンヘンがACFフィオレンティーナとの激戦をアウェーゴール差で制し、2年連続のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めた。
試合は、1-2の劣勢からスタートしたフィオレンティーナが、フアン・バルガスとステバン・ヨベティッチのゴールでリードし、1970年以来となるベスト8進出を大きく引き寄せたかに思われた。しかしそのヨベティッチのゴールが波乱の幕開けとなり、11分間で4得点が生まれる。そして最後はロッベンの1点が決め手となり、バイエルンがこの一戦には2-3で敗れたものの、2試合合計スコアを4-4とし、アウェーゴール差で競り勝った。
ここ2日は雪に見舞われたフィレンツェだったが、この日の序盤は風の影響で両者とも苦戦。パスやヘディングが大振りになり、6分にバルガスがゴール前35メートルの位置からカーブをかけて狙ったFKも、わずかにクロスバーを越えていった。序盤に最も見せ場を作ったのは、このペルー代表MFだった。2度にわたって左サイドを駆け上がりクロスを供給したが、いずれもバイエルンにうまく抑えられる。そして均衡が破れたのは、バルガスがより中央寄りのポジションに入った28分だった。
バイエルンの守備の枚数は足りていたため、マルコ・マルキオンニのロングシュートは望み薄に見えた。だが手前でバウンドしたボールをGKハンス・ヨルク・ブットが取りこぼし、ここに詰めたバルガスがダニエル・ファン・ブイテンを抑えて、角度のない所からネット上部に突き刺した。これで2試合合計スコアでホームチームが優位に立つ。自らのミスを嘆くブットに対し、フィオレンティーナの守護神セバスティアン・フレイは、見事なセーブでチームのピンチを救う。マルク・ファン・ボメルが流したボールに走り込んだロッベンのシュートを、指先でクロスバーの上に弾き出した。
バイエルンは、負傷したマリオ・ゴメスに代わって入ったミロスラフ・クローゼもゴールに迫る。だがトーマス・ミュラーが走り込んで入れたクロスを、うまく頭でとらえられなかった。前半はフィオレンティーナ優勢のまま折り返し、ビオラ(フィオレンティーナの愛称)は後半開始早々、リードを広げるチャンスを得る。マルキオンニがアルベルト・ジラルディーノの絶好機を演出したが、イタリア代表のストライカーは、GKブットを破るだけという状況でシュートを蹴り損ねてしまった。だがマルキオンニはその直後、この日がUEFAチャンピオンズリーグ初出場だった17歳のダビド・アラバに勝負を仕掛ける。今度のクロスは、ジラルディーノが落とし、走り込んだヨベティッチが決めて、スコアを2-0とする。
対するバイエルンもすぐに反撃に転じ、2試合合計で同点に追いつく。フランク・リベリのパスを受けたMFファン・ボメルが、ゴール前20メートルの距離から低い弾道のシュートでフレイを破り、フィオレンティーナのファンを黙らせる。だがビオラも、ヨベティッチとジラルディーノが素晴らしい動きでチャンスを作り、ジラルディーノの頭でのリターンパスをヨベティッチが決め、この試合でのスコアを2-2とする。しかしそのリードはまたしても一瞬で奪われる。ロッベンがゴール前25メートルの位置から、鮮やかなシュートをゴール上隅に決めたのだった。
ゴールラッシュが終わると、バイエルンの守備は落ち着きを見せ、フィオレンティーナの攻撃をうまく吸収しつつ、リベリとロッベンの俊足を生かしたカウンターに狙いを定める。フレイの手を煩わせのは2回。バスティアン・シュバインシュタイガーのFKはフレイにパンチングで防がれ、その後のゴール前での混戦は、フレイがゴールライン手前でなんとか捕球した。バイエルンは試合終了までの時間を危なげなく切り抜け、3月19日の組み合わせ抽選会行きを決めた。
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