

オリンピアコスFCは素晴らしいパフォーマンスでグループF首位のアーセナルを3-1で退けたが、他会場の結果を受け、土壇場でUEFAチャンピオンズリーグからの敗退が決まった。
ラフィク・ジェブールとダビド・フステルのゴールで前半のうちに2点のリードを奪ったギリシャ勢は、ヨッシ・ベナユンの圧巻のボレーで1点を返されたものの、終了間際にフランソワ・モデストが追加点を奪い、再び2点差とした。
勝ち点3を挙げ、アーセナルと共にこのままベスト16入りかと思われたが、他会場でオリンピック・マルセイユが土壇場にボルシア・ドルトムントから2点を奪って3-2と逆転勝ちし、2位の座を守ったため、お祭りムードはいきなり立ち消えとなった。この結果、エルネスト・バルベルデ監督率いるオリンピアコスは、UEFAヨーロッパリーグへ回る。
試合前、アーセン・ベンゲル監督にはUCLでの采配200試合達成を記念して、オリンピアコスの会長から盾が贈られたが、アーセナルの選手も開始8分、もう少しで監督に先制ゴールをプレゼントできるところだった。右サイドを駆け上がったマルアーヌ・シャマフのクロスを受けたアンドレイ・アルシャビンが低い弾道のシュートを放つも、GKバラージュ・メジェリに阻まれる。
さらにシャマフとエマニュエル・フリンポングにもチャンスが訪れるが、生かせない。すると16分、ジェブールが均衡を破る。フステルのパスを受けたアルジェリア代表は、セバスティアン・スキラチを振り切り、GKウカシュ・ファビアニスキをかわすと、角度のないところから無人のゴールに左足で落ち着いて決めた。
ホームのサポーターからの大声援を背に、ファビアニスキのクリアミスを突いてケビン・ミララスがシュートを放ったが、惜しくも枠を外れる。その後、ファビアニスキはジェブールとの接触で負傷し、ビト・マノーネとの交代を強いられた。そして、代わったばかりのマノーネにとって最初の仕事は、ゴールからボールを拾い上げることとなってしまう。
ヘッドをクリアしようと飛び出してきたマノーネだが、フステルのループシュートが先で、左足を上げてシュートを阻もうとしたイタリア人GKは及ばなかった。自信を深めて後半を迎えたオリンピアコスは、オロフ・メルベリのヘッドが枠をとらえず、ミララスのシュートもサイドネットへ。するとアーセナルに、相手の自信を揺るがすようなファインゴールが生まれる。
負傷で退いたアンドレ・サントスに代わって入ったイグナシ・ミケルのクロスをシャマフがつなぎ、ボールがベナユンに渡ったときは、それほどの危険はないように思われた。しかし、このイスラエル代表MFが圧巻のフィニッシュを見せ、UEFAチャンピオンズリーグではリバプールFC時代以来、ほぼ2年ぶりとなるゴールを記録した。
2004-05シーズンには、そのリバプールに劇的な形でグループステージ突破を阻まれたオリンピアコスにとって、メルベリのヘッドがポストに弾かれたこぼれ球をモデストが押し込んで3点目を挙げたときには、同じような痛恨のグループステージ敗退からは遠く離れているはずだった。ところが、その時点で1-2とリードを奪われていたマルセイユが土壇場での2ゴールで逆転勝ちを収めたため、オリンピアコスはまたしても悲劇を味わうことになった。
©UEFA.com 1998-2012. All rights reserved.
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2012/matches/round=2000263/match=2007651/postmatch/report/index.html