
敵地でFCポルトと0-0で引き分け、今季のUEFAチャンピオンズリーグでグループステージ突破を決めたFCゼニト・サンクトペテルブルク。今週からスタートする決勝トーナメント1回戦でも、同じポルトガル勢のSLベンフィカを倒そうと意気込んでいる。
ゼニトがポルトから貴重な勝ち点1を奪えた背景には、粘り強い守備に加え、好セーブを連発したGKビアチェスラフ・マラフェエフの存在があった。主将を務めるアレクサンドル・アニュコフは、その試合での経験がベンフィカ戦でも役に立つはずだとUEFA.comに語る。「ベンフィカとポルトは基本的に同じチームで、プレースタイルに大きな違いはない
と思う。選手の顔ぶれは違うけど、それ以外はほとんど同じだ」
ジョルジュ・ジェズス監督率いるイーグルス(ベンフィカの愛称)は、今季のポルトガル・リーガでポルトを抑えて現在首位に立つ。クラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たしたゼニトも、この強豪の戦力を徹底的に分析している。「彼らの実力はポルトに匹敵する。どちらもスピードとテクニックを生かして攻撃的にプレーするだけでなく、選手のクオリティーも変わらない。しかし勝ち目がない訳ではなく、結果を残すためにベストを尽くすまでだ」。ベンフィカのビデオをチェックしている29歳のDFは、「五分五分の勝負になる」と付け加えた。
もちろんベンフィカも、ゼニトのビデオ、とりわけ前回のポルト戦を繰り返し観ているはずで、アニュコフは相手が感銘を受けていることを願っている。エスタジオ・ド・ドラゴンで行われたその大一番で大きくモノを言ったのは、ゼニトのあまり注目されていない一面だった。それは「チームワークとチーム全体での守備」だと、29歳のアニュコフは言う。「そして、スラバ(マラフェエフ)が何度も僕らを救ってくれたのは間違いない。幸運に救われた場面も何度かあったけど、それはフェアなことだったと思う。僕らは幸運に恵まれるにふさわしいサッカーをしていたからね」
とはいえ、幸運と忍耐だけで勝ち上がれるのはここまでだろう。そしてアニュコフは、ゼニトにはチームとしての成熟や、戦術的な知恵もあることも主張する。「僕らは小さな子供じゃない。大舞台にどのように備えればいいか、誰もがわかっている。このステージまでくると、監督には最小限の役割しかない。誰もが自分の仕事を理解している」とアニュコフは説明する。「誰かを『準備させる』必要なんてない。誰もがモチベーションを持っているからね。監督の仕事は、どの選手も良好なフィジカルの状態でプレーできるようにすることだけだ」
ルチアーノ・スパレッティ監督率いるゼニトとしては、ベスト16に入っただけでも十分に快挙と言えるだろう。ただし、ストライカーのアレクサンドル・ケルジャコフにとって、これは初めての達成ではない。2007-08シーズンにセビージャFCのメンバーとしてグループステージを突破しているのだ。しかしその時は、フェネルバフチェSKとのベスト16が始まる前に移籍してしまった。「サンクトペテルブルクのファンが、春もチャンピオンズリーグの試合を観戦し、僕らが欧州そして世界のトップチームと戦うところ見られるようになり、うれしく思う
」とケルジャコフはコメントした。
アニュコフも同意した。「チャンピオンズリーグで戦ったシーズンはどれも思い出深く、また参加したいと毎年思うようになる。グループステージを突破できたのは、もちろん僕ら全員にとって非常に大きな成功だ。サンクトペテルブルクと、このクラブにとって、最高のストーリーだ。あとはできるだけ先まで進めるように頑張るよ」
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