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バイエルン、土壇場のゴールで悲願の優勝

掲載: 2013年5月25日(土), 22.46CET
ボルシア・ドルトムント 1-2 FCバイエルン・ミュンヘン
アリエン・ロッベンが挙げた89分の決勝点でドイツ勢対決を制したバイエルンが、いずれも準優勝に終わった2010年、2012年の雪辱を果たし、通算5度目の欧州制覇を果たした。
文: アンドリュー・ハスラム(ウェンブリー・スタジアム)

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掲載: 2013年5月25日(土), 22.46CET

バイエルン、土壇場のゴールで悲願の優勝

ボルシア・ドルトムント 1-2 FCバイエルン・ミュンヘン
アリエン・ロッベンが挙げた89分の決勝点でドイツ勢対決を制したバイエルンが、いずれも準優勝に終わった2010年、2012年の雪辱を果たし、通算5度目の欧州制覇を果たした。

ドイツ勢同士の対決となったウェンブリーでのUEFAチャンピオンズリーグ決勝は、アリエン・ロッベンの終盤のゴールでFCバイエルン・ミュンヘンがボルシア・ドルトムントを撃破。スリリングな展開からのドラマティックな勝利で悲願の優勝をつかんだ。

バイエルンはいずれも敗れた2010年、2012年のUCL決勝の出場メンバーのうち4選手(ロッベン、主将のフィリップ・ラーム、バスティアン・シュバインシュタイガー、トーマス・ミュラー)が今回もスターティングイレブンに名を連ねた。しかし両チームが得点のチャンスをモノにできずに60分が過ぎたところ、今季がバイエルンでの初シーズンとなるマリオ・マンジュキッチが先制点を奪う。だが、ドルトムントもイルカイ・ギュンドアンのPKですぐに追いつき、バイエルンは今季のUCLで432分ぶりの失点を喫する。終盤に入ると、バイエルンに決勝点が生まれそうな空気が漂い、実際にその通りとなる。89分にロッベンが中央突破からゴールをマークして、バイエルンに5度目の優勝をもたらした。

バイエルンはチェルシーFCに敗れた昨季の決勝のメンバーから7人を今回の決勝に起用。しかし、熱狂的な雰囲気のなか始まった試合で、序盤から攻撃を仕掛けたのは、初のUCL決勝に臨んだドルトムントの選手たちだった。最初にファインセーブを披露したのはバイエルンのGKマヌエル・ノイアーで、ゴールまで25メートルの位置からロベルト・レバンドフスキが放った、カーブのかかったシュートを指先ではじき出す。その後、ヤクブ・ブワシュチコフスキがマルコ・ロイスのクロスにニアで合わせて低い弾道のシュートを放ったが、これにもノイアーが巧みに反応してゴールを割らせない。

ロイスがさらにバイエルンの背番号1を脅かすが、ノイアーはこれも抑え、続くスベン・ベンダーの曲がるシュートも阻む。すると、ここでバイエルンが逆襲に転じ、先制の惜しいチャンスをつくる。フランク・リベリの左からの完璧なクロスに、空中戦でベンダーに勝ったマンジュキッチが頭で合わせたが、このシュートはGKロマン・バイデンフェラーが何とかはじき出した。これで得たCKにより、バイエルンがまたもゴールに迫るが、ハビ・マルティネスのヘディングシュートはゴールネット上に外れた。

試合は恐ろしいほど速いスピードで進み、あっという間に攻守が変わる目まぐるしい展開が続く。両者とも次々と好機を迎え、開始から30分前後にそれぞれ相手GKと1対1になる場面をつくったが、どちらもGKがうまく角度を狭めた。まず、バイデンフェラーがゴール前から飛び出してロッベンのシュートを阻止。続いてノイアーがまたしてもレバンドフスキの一撃を脚で阻んだ。ハーフタイムが近づくころにはボールがマッツ・フンメルスとロッベンの間に落ち、バイエルンのFWに絶好機が訪れたが、ここもバイデンフェラーが見事なポジショニングで至近距離からのシュートを顔で防いでみせた。

試合のテンポは後半に入っても変わらず、息つく暇もない攻防が続いた。得点機は前半より少なくなっていたが、60分にバイエルンがついに均衡を破る。リベリとのパス交換で左に流れたロッベンが低いクロスを入れると、マンジュキッチがゴール前で押し込んだ。

この先制ゴールにわずかに動揺したドルトムントだったが、すぐに気を取り直し、8分後に同点に追いつく。ペナルティーエリア内でロイスがダンテに倒され、PKを獲得。これをギュンドアンが冷静にノイアーの逆を突いて沈めた。ここから前がかりになったドルトムントは、逆にカウンターから失点のピンチを迎えることに。ミュラーがバイデンフェラーをかわしてゴールを横切るようにボールを滑らせる。駆け上がったロッベンが触れればゴールというところだったが、ネベン・スボティッチが滑り込み、間一髪でクリアした。続いてミュラーがドルトムントのオフサイドトラップをかいくぐり、マンジュキッチが狙ったが、これはサイドネットの外へ。シュバインシュタイガーのシュートには再びバイデンフェラーが立ちはだかった。

それでも、畳み掛けるバイエルンは試合終了間際に勝ち越しゴールを奪う。ペナルティーエリア内へのロングフィードをリベリがコントロールして、ロッベンの前方に弾くと、背番号10番は二人のDFを抜き去り、そのままバイデンフェラーを破った。バイエルンのファンは試合前に、「そしてまた今日もいい日になる」と書かれた伝統のバナーを掲げていたが、最後の最後でそれが現実のものとなった。


最終更新日: 13年12月4日 4.44CET

http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/season=2013/matches/round=2000351/match=2009612/postmatch/report/index.html