バックグラウンド:バイエルン vs アーセナル

アーセナルはここ6シーズン、ずっとUEFAチャンピオンズリーグのラウンド16で敗退している。この不名誉な記録を終わらせるためには、2013、2014年と2年連続で準々決勝進出を阻まれたバイエルン・ミュンヘンを倒さなければならない。

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アーセナルFCは2009-10シーズンを最後に、ラウンド16を突破したことがない。この不名誉な記録を終わらせるには、これまで何度も対戦歴があり、最近も2年連続で行く手を阻まれたFCバイエルン・ミュンヘンを倒す必要がある。

過去の対戦
● 両チームはこれまでに10試合を戦っているが、いずれも2000-01シーズン以降の対戦だ。このうちドイツのバイエルンが5勝、イングランドのアーセナルが3勝しており、バイエルンは2004-05、2012-13、2013-14の3シーズン、ラウンド16でアーセナルを破っている。

● 昨季のグループステージ第3節では、オリビエ・ジルー、メスート・エジルにゴールが生まれ、アーセナルがホームの北ロンドンでバイエルンを2-0と下した

● しかし、続くミュンヘンでの第4節ではホームのバイエルンが5-1と圧勝。トーマス・ミュラーが2ゴールを決めたほか、ロベルト・レバンドフスキ、ダビド・アラバ、アリエン・ロッベンが得点者に名を連ねた。アーセナルはジルーが1点を返しただけに終わった。

● ミュンヘンで2015年11月4日に行われたこの試合の出場メンバーは以下の通り:
バイエルン:ノイアー、ラーム、ボアテング(ベナティア 68分)、ハビ・マルティネス、アラバ、シャビ・アロンソ、チアゴ、ミュラー、ドグラス・コスタ、コマン(ロッベン 54分)、レバンドフスキ(ビダル 71分)
アーセナル:チェフ、ドビュシ、メルテザッカー、ガブリエウ、モンレアル、サンティ・カソルラ(チェンバース 87分)、コクラン、キャンベル(ギブス 59分)、エジル、アレクシス・サンチェス、ジルー(イウォビ 85分)

● 2013-14シーズンのラウンド16第2戦では、アーセナルはフスバル・アレナ・ミュンヘンで1-1のドローに持ち込んだ。試合はホームのバイエルンがバスティアン・シュバインシュタイガーのゴールで先制したものの、それから2分と経たないうちにルーカス・ポドルスキが古巣相手に同点ゴールをマーク。しかし、アーセナルはミュラーのゴールなどでホームでの第1戦に0-2と敗れていたことが響き、敗退が決まった。

● ミュンヘンで2014年3月11日に行われたこの試合の出場メンバーは以下の通り:
バイエルン:ノイアー、ラーム、ハビ・マルティネス、ダンテ、アラバ、ロッベン、シュバインシュタイガー、チアゴ、リベリ(ミュラー 85分)、ゲッツェ(クロース 59分)、マンジュキッチ
アーセナル:ファビアニスキ、サニャ、メルテザッカー、コシエルニ、ベルマーレン、アルテタ(グナブリ 77分)、エジル(ロシツキー 46分)、カソルラ、ポドルスキ、オクスレード=チェンバレン(フラミニ 84分)、ジルー

● この1年前にも両チームは同じくラウンド16で対戦。ガナーズ(アーセナルの愛称)はジルーとローラン・コシエルニのゴールでドイツでの第2戦に2-0と勝利。しかしホームの第1戦で1-3と敗れていたため、アウェーゴール差で敗退が決まった。このときの第1戦でもミュラーがゴールを決めている。

● 両チームは2004-05シーズンはラウンド16(3-1)、そして2000-01シーズンの2次グループステージ(1-0)と、これ以前にもバイエルンのホームで2試合を戦っており、どちらもホームチームが勝利を収めている。

過去の戦績

バイエルン
● バイエルンがここ5シーズンでイングランド勢と戦うのは今回で17試合目。直近のホームスタジアムでの試合では3連勝しているものの、それまでは4試合連続で勝利から遠ざかっていた。これにはPK戦の末にチェルシーFCに敗れた2012年のUCL決勝も含まれている

● バイエルンのホームでのイングランド勢との対戦成績は13勝6分け3敗。

● ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いていた3シーズン、バイエルンはいずれも準決勝で大会をあとにしている。昨季もアウェーゴール差でクラブ・アトレティコ・マドリーに決勝進出を阻まれた

● 昨シーズンのラウンド16でバイエルンはユベントスを破り、準々決勝に進出(アウェーの第1戦を2-2のドローに持ち込みホームでの第2戦は延長戦の末に4-2で勝利)。バイエルンが直近のラウンド16で敗退したのは2010-11シーズンで、FCインテル・ミラノを相手にアウェーで1-0と勝利したものの、ホームで2-3と敗れ、アウェーゴール差で敗退が決まった

● バイエルンはUCLのホームゲームでは大会記録となる15連勝中で、今季もここまで3連勝している。

アーセナル
● ガナーズはパリ・サンジェルマンに勝ち点2差をつけ、グループAを首位で追加。グループステージではアウェーマッチを無敗(2勝1分け)で切り抜けた上に、ホームでも負けなかった。前回無敗でグループステージを突破した2005-06シーズンには決勝進出を果たしている。

● 過去6シーズン連続で、アーセナルはラウンド16で敗退している。2015-16シーズンもFCバルセロナに2試合合計1-5で屈した(ホームで0-2アウェーで1-3)。

● アーセナルは欧州カップ戦直近のアウェーマッチ7試合で3敗している。それ以前は、敵地での11試合のうち黒星を喫したのはわずか2回だった。

● ドイツでは、直近3試合の戦績は1分け2敗。それ以前の5試合では3勝2分けと負けがなかった。

● ドイツ勢とのアウェーでの対戦成績は5勝5分け7敗。ホームも含めた通算成績では16勝6分け12敗となる。

両チームのつながり
• ACスパルタ・プラハ、チェルシー、そしてアーセナルのメンバーとして、ペトル・チェフはバイエルンと8試合で対戦(3勝1分け4敗)。バイエルンを相手に収めた最も大きな成功は、チェルシー時代にフスバル・アレナ・ミュンヘンで戦った2012年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝での勝利だ。延長戦で、チェフはロッベンのPKをセーブ。ホームスタジアムで戦ったバイエルンは83分にミュラーのゴールで先制していた。

• バイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督は、2009年から2011年までチェフのいたチェルシーを指揮。2人は2009-10シーズンにプレミアリーグとFAカップの2冠を達成した。

• アーセナルのエジルはこれまでにバイエルン戦15試合に出場し、4ゴールを決めている。

• ロッベンはPSV、チェルシー、そしてバイエルンのメンバーとしてアーセナルと12試合で対戦し(7勝4分け1敗)、2ゴールを挙げている。

• バイエルンのシャビ・アロンソはリバプールFC時代にアーセナルと13試合で戦っている(4勝4分け5敗)。

• バイエルンのジェローム・ボアテングは2010-11シーズンにマンチェスター・シティーFCでプレーしていた。

• アーセナルのグラニト・ジャカはバーゼルのメンバーとして2011-12シーズンのラウンド16第2戦でバイエルンと対戦。試合はロッベンの2ゴールなどでホームのバイエルンが7-0と大勝した

• ジャカはVfLボルシア・メンヘングラットバッハ時代にバイエルンと8試合で戦っている(2勝3分け3敗)。

• アーセナルのフランシス・コクランは2013-14シーズンに期限付きでSCフライブルクの一員だった。

• 2012-13シーズンの準決勝第1戦で、バイエルンのレバンドフスキはドルトムントのメンバーとしてエジルのいたレアル・マドリーから4ゴールを奪い、チームを4-1の勝利に導いた

• 2012-13シーズンのUCL準決勝で、バイエルンはアーセナルのアレクシス・サンチェスがいたバルセロナと対戦。ミュラーが3ゴール、ロッベンが2ゴールを挙げるなど、2試合合計7-0で圧勝した(ホームで4-0アウェーで3-0)。

• アーセナルのセオ・ウォルコットは、2010-11シーズンのグループステージでバイエルンのドグラス・コスタがいたFCシャフタール・ドネツクから得点。しかしチームは1-2で敗れた

• ミュラーはドイツ代表として2013年2月6日にパリで行われた親善試合でバイエルンのフランク・リベリ、アーセナルのローラン・コシエルニとジルーを擁したフランスから得点。2-1で勝利したドイツではバイエルンのフィリップ・ラームとアーセナルのエジルもプレーしていた。

• ジルーはフランスがブレーメンでドイツに2-1と競り勝った2012年2月29日の親善試合で得点。ドイツではボアテング、エジル、ミュラー、マヌエル・ノイアー、フランスではリベリもプレーしていた。

• アーセナルのアレクシス・サンチェスはチリ代表として2015年10月8日のワールドカップ予選でバイエルンのコスタのいたブラジルから得点し、チームの2-0勝利に貢献した。

• 代表(元)チームメート:
メスート・エジル、シュコドラン・ムスタフィとマヌエル・ノイアー、ボアテング、トーマス・ミュラー、マッツ・フンメルス、ヨシュア・キミッヒ、フィリップ・ラーム(ドイツ代表)
サンティ・カソルラ、ナチョ・モンレアルとハビ・マルティネス、フアン・ベルナト、チアゴ・アルカンタラ、シャビ・アロンソ(スペイン代表)
マチュー・ドビュシ、オリビエ・ジルー、ローラン・コシエルニとキングスリー・コマン、フランク・リベリ(フランス代表)
アレクシス・サンチェスとアルトゥーロ・ビダル(チリ代表)
エジルとアロンソ(レアル・マドリー 2010-13年)
サンチェスとチアゴ・アルカンタラ(バルセロナ 2011-13年)
ペトル・チェフとロッベン(チェルシー 2004‐07年)

UEFAが赤十字国際委員会(ICRC)に10万ユーロを今年も寄付
UEFAが行ってきたアフガニスタンの地雷被害者に対する支援は10年目の節目を迎え、今回はレアル・マドリーCFのDFセルヒオ・ラモスが、10万ユーロ(約1200万円)の小切手を赤十字国際委員会(ICRC)に手渡すことになった。

「その多くが子供たちである地雷被害者を支援する活動を精力的に行ってきたICRCに敬意を表したい。数年にわたって実施されてきたアフガニスタンでのICRCのプログラムは、過酷な状況にある人々にサッカーが真の希望を与えられることを証明してきた」とUEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は話した。

「この活動をUEFAが支援できること、また我々の愛するスポーツが困難に直面している地域の多くの人々のリハビリプロセスに好影響を与えられることが本当に嬉しい」とチェフェリン会長は続けた。

このUEFAの寄付は、アフガニスタンの地雷被害者およびその他の障害者のためのICRCによる身体リハビリテーションプログラムの支援を目的としている。この活動では被害者に対して義肢や理学療法、職業訓練などを提供し、さらにはリハビリテーション・センターで結成されたサッカーチームへの参加を促す。犠牲者の約3分の1は子供だ。

レアル・マドリーCFのDFセルヒオ・ラモスは2月15日にマドリードのエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われるSSCナポリとのUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦の試合前に、寄付金の小切手を手渡すことになっている。

「アフガニスタンでICRCのプログラムによって恩恵を受けている人々がいるという事実は、僕らにとっても励みになる。なぜなら彼らは、過酷な問題に直面しても人生に前向きにアプローチすることができるというお手本を示しているからだ」とラモスは話した。

1月に発表されたUEFA.comユーザーが選ぶ2016年ベストイレブンで最多票を集めたことで今回プレゼンターに抜擢されたラモスは、サッカー選手が多くの人々の「モチベーションの源」になっていることは「光栄」だと述べた。

「彼らは夢をあきらめず、夢をかなえるために闘っている。僕らサッカー選手が、彼らが日々生きていく上でのモチベーションの源となり、彼らを手助けできているという事実を、サッカー界の代表として本当に光栄に思う」

ICRCとの協力関係は約20年におよび、UEFAはその間、3500万ユーロ(約42億円)以上の寄付を行って障害を持つ世界中の人々を支援してきた。一方、UEFA.comユーザーが選ぶ2016年ベストイレブンには700万以上の投票が寄せられた。ベストイレブンに関する詳しい情報は、en.toty.uefa.comまで。