レスター逆転突破、岡崎は先発

ウェズ・モーガンとマーク・オルブライトンのゴールで逆転したレスターは、その後10人に減ったセビージャにPKを献上したが、GKカスペア・シュマイケルがこれを見事にセーブ。2試合合計3-2でセビージャを退け、準々決勝進出を決めた。試合のハイライト映像もこの記事からどうぞ。

All the action from a dramatic game as Leicester beat Sevilla 2-0 on the night for a 3-2 aggregate win to reach the last eight of the UEFA Champions League

UEFAチャンピオンズリーグ初出場のレスターの挑戦はまだ続くことになった。イングランド王者は過去3年連続で欧州の栄冠を手にしてきたセビージャを退け、見事8強進出を決めた。

第1戦を1-2で終え、劣勢からスタートしたレスターは、ウェズ・モーガンとマーク・オルブライトンのゴールで逆転に成功。しかしドラマはまだ終わっていなかった。セビージャはサミル・ナスリの退場で10人での戦いを強いられたが、その後PKを獲得。だが、第1戦でホアキン・コレアのPKを阻止していたカスペア・シュマイケルがまたしてもスティーブン・エンゾンジの蹴ったボールをセーブし、フォクシーズ(レスターの愛称)を勝利に導いた。

オルブライトンの2点目が決勝点となった
オルブライトンの2点目が決勝点となった©AFP/Getty Images

前半の半ば、モーガンが予期せずボールをネットに入れた時点では、アウェーのセビージャに流れは傾いていた。この先制点は運に助けられた部分も大きかったが、2点目は岡崎慎司が起点となり、オルブライトンがペナルティーエリア端から冷静に撃ち抜いた文句なしのゴールだった。その後、岡崎は64分にイスラム・スリマニと交代でピッチを去っている。

この夜のスコアが2-0となる直前、反対側のゴール前ではセルヒオ・エスクデロが鮮やかなロングシュートを放つも、クロスバーの下に当たって弾かれる。ナスリが退場して10人になってもあきらめなかったセビージャだが、最後はシュマイケルに行く手を阻まれた。

キープレーヤー:カスペア・シュマイケル(レスター)
シュマイケルが血筋的にチャンピオンズリーグで活躍する要素を持ち合わせていることは、もはや秘密でも何でもない。何しろペーター・シュマイケルの息子なのだから。だがいかに類まれなサッカー選手であっても、必要なときにその才能を発揮できるかどうかはまた別の話だ。確かにPKセーブも見事だったが、試合序盤にナスリの強烈な一撃を阻止したことも大きかった。あれが決まっていればレスターの逆転の望みは絶たれていたかもしれない。

先発した岡崎がエンゾンジと争う
先発した岡崎がエンゾンジと争う©Getty Images

チャンスをつかんだレスター
レスターが欧州カップ戦で2試合制の勝負に勝利したのは1961年以来のこと。選手たちはこの第2戦を、人生で二度とない大一番であるかのように戦った。ホームのサポーターたちも気持ちを同じくし、素晴らしい雰囲気をつくり上げてチームを後押し。試合前には掲げられたクレイグ・シェイクスピア新監督の巨大なフラッグには、「いざ開戦」とのメッセージが添えられていた。セビージャは間違いなくそのメッセージの意味を感じ取ったことだろう。

レスターのワナにはまったセビージャ
スペイン・リーガにはレスターのように戦うチームはなく、欧州を見渡しても、彼らのようにパワーとスピードと粘り強さをミックスさせた戦い方をするチームは少ない。セビージャはこれに対応できず、徐々にレスターのスピードと体力をベースにした戦いにのまれていった。敗退が決まり、新たな歴史をつくれなかったことだけでもショックに違いないが、自分たちらしいサッカーをできずに大会をあとにすることになった悔しさは、そう簡単には消えないだろう。