ドルトムント、香川の1点で追いすがるも惜敗

キリアン・ムバッペが前後半に1点ずつを決め、モナコはアウェーで3-2の先勝。終盤に香川真司のゴールで1点差としたドルトムントは、第2戦での逆転を目指すことになった。試合のハイライト映像もこの記事からどうぞ。

キリアン・ムバッペがスベン・ベンダーのオウンゴールを挟んで前後半に1点ずつを決め、モナコはUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝で3-2と先勝した。しかし、ボルシア・ドルトムントも後半にウスマヌ・デンベレと香川真司のゴールで追い上げ、希望を保っている。

ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤングとモナコのトマ・ルマーが互いにシュートをわずかに外し合ったあとの17分、ムバッペがソクラティス・パパスタソプロスに倒されてPKを獲得。これをプロになってからPK15本を蹴って一度も失敗したことがなかったファビーニョが、横へそらしてしまった。

それでもモナコは前掛かりに攻め続け、2分後に均衡を破る。ベルナルド・シウバがドリブルで駆け上がり、左サイドでルマーへパス。そのクロスをムバッペが押し込み、ここ7試合で8ゴールとした。

ムバッペがモナコに先制点をもたらす
ムバッペがモナコに先制点をもたらす©Getty Images

リードを許したドルトムントは気を引き締め直し、同点のチャンスをつくる。ウカシュ・ピシュチェクが右サイドからカットインしてエリア内へパス。香川はこれをノーマークで受けたが、フィニッシュは横へそれた。するとモナコがリードを2点に広げる。 アンドレア・ラッギのクロスをラダメル・ファルカオに通すまいとヘディングでクリアを試みたベンダーが、自軍のゴールネットを揺らしてしまった。

後半からヌリ・シャヒンとクリスティアン・プリシッチを投入したドルトムントは流れを引き寄せ、再三攻撃の形をつくって57分に1点を返す。ラファエウ・ゲレイロのクロスをオーバメヤンが巧みにつなぎ、香川は状況を冷静に見極めて横パスを選択。これをデンベレが押し込んだ。

ファルカオのシュートはクロスバーを越えたが、モナコはホームチームの守備の乱れに乗じて再び2点差とする。ピシュチェクの不用意なパスをカットしたムベッパがゴール前に抜け出し、正確なフィニッシュをゴールにたたき込んだ。それでも終盤、香川がドルトムントに希望をもたらす。マティアス・ギンターのセンタリングを受け、切り返しでカミル・グリクをかわしてシュート。これが決まり、ドルトムントは1点ビハインドでモナコ遠征に臨むことになった。

キープレーヤー:キリアン・ムバッペ(モナコ)
18歳のムバッペは2得点をマーク。それ以外にもPKを獲得するなど、ホームチームの守備陣を脅かし続けた。特に2点目のゴールには、このフランス代表ストライカーの資質がよく表れていた。ムバッペは見事な読みでボールをインターセプト。そして速さを頼りに抜け出し、最大の持ち味であるゴール前の落ち着きを見せた。UEFAチャンピオンズリーグでは出場した最初の3試合で4得点としている。

ドルトムントの2点目を決めて喜ぶ香川
ドルトムントの2点目を決めて喜ぶ香川©Getty Images

モナコのPK
モナコがPKを獲得すると、レオナルド・ジャルディム監督はファルカオではなくファビーニョをキッカーに指名。今大会のマンチェスター・シティー戦とトッテナム戦でファルカオがPKを失敗した一方、ファビーニョはプロになってから15本すべてを成功させていたが、成功率100%の記録もついに途絶えてしまった。第2戦ではファビーニョが出場停止処分となるため、PKを獲得すればファルカオが再びキッカーを務めることになりそうだ。

プリシッチが躍動
プリシッチは意外にもベンチスタートだったが、後半頭から出場。スコアをひっくり返すことはできなかったものの、見事に試合の流れを変えてみせた。ドルトムントはフォーメーションを3バックからより攻撃的な4バックに変更し、ゲレイロを左SBへシフト。これでプリシッチとデンベレがより自由に動き回れるようになり、香川もマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた当時を思い起こさせるプレーを連発した。ドルトムントとしては、最初からこの形で戦っていれば、どんな結果になっていただろうかと思ったに違いない。