マドリー、延長戦でバイエルンを退ける

後半、セルヒオ・ラモスのオウンゴールにより2試合合計で同点に追いつき、延長戦に持ち込んだバイエルンだったが、最終的には2-4で敗北。レアル・マドリーが2連勝で準決勝進出を決めた。試合のハイライトもこの記事からどうぞ。

Watch all of the action from an enthralling quarter-final as three goals from Cristiano Ronaldo brought up his century in the UEFA Champions League and helped Real Madrid earn a 6-3 aggregate win after extra time.

レアル・マドリーは10人になったバイエルン・ミュンヘンに延長戦に持ち込まれたものの、大会記録となる7シーズン連続の準決勝進出を達成。この2試合で計5ゴールを挙げ、UEFAチャンピオンズリーグ史上初の通算100得点に到達したクリスチアーノ・ロナウドの活躍が決定的だった。

試合はバイエルンがロベルト・レバンドフスキのPKでリードしたが、12日の第1戦でもマドリーの全2ゴールをたたき出していたロナウドのゴールで同点に。セルヒオ・ラモスのオウンゴールで勝負は延長に持ち込まれたが、ロナウドはこの30分間に2ゴールを決めてUCL通算ゴール数を100の大台に乗せた。さらに交代出場のマルコ・アセンシオもダメ押し点を奪ってマドリーの勝ち抜けをあと押しした。

ホームの第1戦を落としながらも逆転突破したチームはUCL史上2つしかないが、3つ目のチームになることを目指したバイエルンは、序盤から攻勢に出る。だがチアゴ・アルカンタラのシュートはマルセロのスライディングに阻まれ、こぼれ球に詰めたアリエン・ロッベンの一撃も枠を捉えきれない。

このように前半はバイエルンの攻撃が目立ったものの、チャンスの質ではマドリーが上回った。右サイドからダニ・カルバハルが上げたクロスはマヌエル・ノイアーがはじき出し、ここに詰めたラモスのシュートもジェローム・ボアテングがゴールライン上でブロック。さらにロナウドがニアを狙ったシュートもノイアーに阻まれた。

後半に入ると、ロッベンのシュートをマルセロがライン上でクリア。そして53分に先制点が訪れた。カゼミロがエリア内でロッベンを倒したとしてバイエルンにPKが与えられ、レバンドフスキが冷静にGKケイロル・ナバスを破った。

ロナウドはカゼミロとの連係から同点ゴールを奪った
ロナウドはカゼミロとの連係から同点ゴールを奪った©Getty Images

先制点の原因を作ったカゼミロだが、後半残り14分でロナウドが頭で決めたゴールでは、クロスを供給して名誉を挽回。これでマドリーが再び優位に立ったかに見えたが、その2分後にはバイエルンが2試合合計スコアをタイにする追加点を奪う。交代出場のトーマス・ミュラーがロングボールを胸で落とし、レバンドフスキに渡そうとしたところ、割って入ったセルヒオ・ラモスの足がボールに当たり、ナバスが守るゴールの右ポストをすり抜けてネットに入ってしまった。

その後は両チームとも決勝点を狙って猛攻を仕掛けたが、84分にはアルトゥーロ・ビダルが2枚目のイエローカードで退場処分となり、バイエルンの勢いに陰りが生じる。こうして迎えた延長戦では、ロナウドとアセンシオが早々に放ったシュートがいずれもノイアーのファインセーブに阻まれたものの、マドリーはひるまなかった。

延長前半も終わりに近づいたところで、ラモスがバイエルン陣内の半ばでボールを奪うと、エリア内にいたロナウドにスルーパス。これをロナウドが冷静に決めてマドリーが2試合合計スコアでリードを奪った。

ハットトリックを達成したロナウド
ハットトリックを達成したロナウド©Getty Images

バイエルンが消耗し、攻撃に力点を置くにつれ、マドリーの側にスペースが生まれてくる。110分にはマルセロがバイエルンのDF陣に切り込み、ゴール前で横パス。これをロナウドが難なく流し込み、ハットトリックを達成すると同時にUCLでの通算得点数を100の大台に乗せた。さらに2分後にはアセンシオが個人技で4点目を奪い、勝負を確実とした。

キープレーヤー:クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)
ミュンヘンでの第1戦と同様に、ロナウドがマドリーの救世主になったと言っていいだろう。この日も、バイエルンが2試合合計スコアでリードを奪おうと攻勢に出ていた時間帯に1点目を挙げ、さらに延長に入るとハットトリックを達成。自身UCL100点目となるゴールで、メレンゲス(マドリーの愛称)を再び準決勝へと導いた。

ラモスはオウンゴールを献上
ラモスはオウンゴールを献上©AFP/Getty Images

逆転勝利もDFに不安を抱えるマドリー
ハットトリックを決めたロナウドに注目が集まるのは当然だが、今後はそんなロナウドの活躍も、守備陣が相手を封じ込めてくれなければ意味をなさない場面も出てくるはずだ。無類の攻撃力を誇るマドリーだが、一方で失点が多いDFラインは問題を抱えており、今季UCLでいまだ無失点試合がない。この第2戦にしても、ロナウドが1点目を決めて1-1としたあと、そのまま逃げ切ればよかったはずが、わずか2分後にオウンゴールでバイエルンに2試合合計スコアで追いつかれ、延長戦をプレーする羽目になった。結果的には勝ち抜けたものの、準決勝で同様の展開は望めないかもしれない。

疲労が命取りとなったバイエルン
ボアテングとマッツ・フンメルスの両選手をスタメンに起用したバイエルンの布陣には、メンバー発表時から疑問の声が上がっていた。2人とも勇敢に守ったとはいえ、どちらも120分間を全力でプレーするのは難しいタイプだ。延長戦に入ると、マドリーは2人の疲労と数的優位を利用し、冷静にバイエルンからゴールを奪取した。