UEFAチャンピオンズリーグ優勝杯

「芸術的な傑作とは言えないかもしれないが、すべてのサッカー選手が手にしたいと思うものであることは確かだ」と言われたUEFAチャンピオンズリーグ優勝杯の歴史を振り返る。

UEFA Champions League trophy (Fußball Arena München)
©Getty Images

優勝杯にまつわるトリビア

UEFA Champions League trophy (Fußball Arena München)
©Getty Images

● 現在のUEFAチャンピオンズリーグのトロフィーは高さ73.5センチ、重さ7.5キロ。

● 1968-69シーズンにつくられたUEFAの規則により、大会を5回もしくは3年連続で制したクラブは、優勝杯を永久に所有することができるようになった。トロフィーを永久所有したクラブは、またゼロから新しいサイクルをスタートさせる。これまでにレアル・マドリー、アヤックス、バイエルン・ミュンヘン、ミラン、リバプール、バルセロナがオリジナルの優勝杯をトロフィー展示室に収めている。

● 今使用されているトロフィーは、現在のデザインになって5代目。1967年にオリジナルのトロフィーがレアル・マドリーに手渡されたあと、当時のUEFA事務局長ハンス・バンゲルターがデザインを一新することを決め、発注を行った。

UEFA Champions League trophy engraving
2015年決勝で優勝杯にクラブ名を刻んだバルセロナ©Getty Images for UEFA

● デザインと製作はUEFAの当時の本部に近いベルンの鋳物職人、ユルグ・シュタデルマンが行った。

● シュタデルマンは製作の模様をこう振り返っている。「私は父のハンスと共にバンゲルター氏の事務所に出向き、床いっぱいにデザイン画を広げた。彼は、ブルガリア人はこういう底が好きなんだとか、スペイン人はこういうのが好きだが、イタリア人はこっちを好むだろうなとか、ドイツ人ならこの部分を気に入るよとか、いろいろ助言をしてくれた。我々はそれを元にデザインをジグソーパズルみたいに組み合わせていったんだ」

● 製作には340時間かかったが、シュタデルマンは厳しい締め切り期日を守った。「3月28日までには仕上げなければならないという事情があった。結婚を控えていて、新婚旅行でロサンゼルスまで10日間の船旅に出ることになっていてね。私が本体の鋳造作業を行い、彫刻家のフレッド・ベニンガーが仕上げを施して、何とか予定日ギリギリに完成したよ」