
ヨハネスブルクでのFIFAワールドカップ戴冠から7週間と5日、ビセンテ・デル・ボスケ監督率いるスペインは、敵地ファドゥーツで行われるリヒテンシュタイン戦で欧州選手権予選のスタートを切る。会場となるラインパルク・シュタディオンは、収容人員6127人。ワールドカップ決勝会場となったサッカーシティーの約14分の1だ。
このリヒテンシュタイン戦はスペインにとって、2年前のウィーンで獲得した欧州選手権のタイトルの連覇に向けた第一歩となる。世界王者の称号を手にした今、スペインの目標は2008年欧州選手権、2010年ワールドカップに続く、主要大会3連覇。1976年大会の旧西ドイツが、この記録を目前にしながら、決勝でPK戦の末に旧チェコスロバキアに敗れて夢破れており、今回スペインが達成すれば、史上初の快挙となる。
予選グループIのスペインは、初戦の相手リヒテンシュタインに4戦全勝、無失点を貫いているだけに、白星発進に自信を持っていることだろう。7月11日にサッカー・シティーでスペインに敗れたオランダも、グループE初戦の相手サンマリノにはこれまで無失点で4戦全勝しており、好スタートが期待できそうだ。
UEFA EURO 2008決勝でスペインに敗れて準優勝に終わり、ポーランド・ウクライナ共催の2012年大会で雪辱を期すドイツは、昨年のU-21 UEFA欧州選手権を制した若手がワールドカップ南アフリカ大会で躍動し、大きな手ごたえをつかんでいる。ヨアヒム・レブ監督率いるグループAのドイツは、アウェーのベルギー戦で予選をスタート。ベルギーにとっては、指揮官に復帰したジョルジュ・レーケンス監督の手腕が試される一戦となる。同じくグループAでは、トルコのフース・ヒディンク監督が就任後、公式大会初戦となるアウェーのカザフスタン戦に臨む。一方、これまでヒディンク監督が率いていたグループBのロシアは、別のオランダ人指揮官ディック・アドフォカート氏の下で、アウェーのアンドラ戦に挑む。
グループCは、他に先駆けてすでに予選が始まっているが、いきなり初戦から番狂わせが起こるところだった。8月11日にタリンで行われたフェロー諸島戦で、楽勝が予想されていたエストニアだが、0-1とリードされて迎えた後半ロスタイムに2点を奪って辛くも逆転勝ちすることに。エストニアは今度は挑戦者の立場に回り、イタリアを迎え撃つ。公式大会初さい配となるイタリアのチェーザレ・プランデッリ監督は、黒星を喫した初陣のコートジボワール戦より、好結果を求めているだろう。イタリアと同じく、フランスもワールドカップの失望を過去のものとし、新監督の下でフレッシュなスタートを切りたいところ。チームを託されたローラン・ブラン監督は、メンバーを一新して臨んだノルウェーとの親善試合に敗北しており、パリにベラルーシを迎えるグループDの初戦に向けては、代表の常連選手も招集した。
今週予定されているのは23試合。その先頭を切って、9月2日に行われるのは、グループFのイスラエル対マルタ戦だ。その24時間後には、2004年大会を制したギリシャが、テムリ・ケツバイア監督率いるグルジアをホームに迎える。ギリシャは、オットー・レーハーゲル前監督からチームを引き継いだフェルナンド・サントス新監督の初陣だ。グループGのイングランドは、ホームのブルガリア戦に勝って、不完全燃焼に終わったワールドカップの憂さを晴らしたいだろう。グループHのポルトガルは地元ギマランイスで行われるキプロス戦で白星発進を狙う。
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