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シャビがEURO 2008を回顧

掲載: 2011年12月1日(木), 14.54CET
リズムを刻むパスと卓越した戦術眼でスペインの欧州制覇に大きく貢献したシャビ・エルナンデスが、オーストリア・スイス共催大会を振り返った。
シャビがEURO 2008を回顧
UEFA EURO 2008でスペイン代表としてプレーするシャビ・エルナンデス ©UEFA.com
掲載: 2011年12月1日(木), 14.54CET

シャビがEURO 2008を回顧

リズムを刻むパスと卓越した戦術眼でスペインの欧州制覇に大きく貢献したシャビ・エルナンデスが、オーストリア・スイス共催大会を振り返った。

スペインのUEFA EURO 2008優勝は、ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)にとって44年ぶりのメジャータイトル獲得となっただけではない。頭脳が筋力より重要になり、小柄な選手でもフィジカルのパワーに対抗可能なサッカー新時代の幕開けにもなった。身長170センチのシャビ・エルナンデスは、小柄なプレーヤーの台頭を象徴する存在として活躍。リズムを刻むパスと卓越した戦術眼でスペインの欧州制覇に大きく貢献し、大会最優秀選手にも選ばれた。そのシャビが、さまざまな意味でサッカーを大きく変えた夏を振り返る。

トロフィー獲得について
ビューティフルだったよ。サッカーで使われがちな言葉だけど、僕が言いたいのは2008年に優勝を果たしたときのサッカーが美しかったということさ。攻撃面だけじゃなく、ピッチ上全体でね。伝統的な“フリア・エスパニョーラ”(スペインの激情)に頼ることなく、王者に輝いた。才能豊かな選手たちを交えて数タッチでパスを回すスタイルで優勝した。ルイス(・アラゴネス監督)はクライフのようなサッカーをしたがっていたんだ。

決定的瞬間について
イタリア戦でのイケル・カシージャスの存在さ。僕はルイスに下げられてベンチにいた。本当に腹が立ったよ。とてつもなく苦しい状況だった。PK戦にもつれ込むまではね。何しろ僕らにはイケルがいたから。僕は彼を信じていた。そしてピンチのときに頼りになるやつだとわかっていた。バルサではビクトル・バルデスに対して同じように感じていたよ。彼らのセーブを長い間見てきたから、ウィーンではイケルに頼ることができた。そして歴史は変わろうとしていた。

2008年決勝ハイライト:スペインの黄金の夜

一躍有名になったことについて 
僕はEURO 2008で有名になったようだけど、それまでだって何年も同じようにプレーしていた。確かに、そのころから自信と落ち着きが備わっていったように思う。それは成功することで身につくものだからね。その後は、欧州王者の僕らに対して、どのチームも高い位置からプレスをかけてくるようになり、オオカミみたいに向かって来るようになった。1メートルも、1秒も隙を与えられなくなったよ。

その後について 
今や世界の誰もがワンタッチでのフットボールをしたがっている。僕らが優勝したことで、そこが変わったんだ。もし僕らがEURO 2008でイタリアに負けていれば、今の状況は何もかも違っていただろう。速いパス回しなんかじゃ勝てっこない、フィジカルを強くしなきゃダメだと皆、言っていただろうね。

ルイス(・アラゴネス)監督がターニングポイントだったんだと思う。彼は小柄な選手を重用するという賭けに出た。(アンドレス・)イニエスタ、(サンティ・)カソルラ、セスク・ファブレガス、(ダビド・)シルバ、(ダビド・)ビジャといった選手たちを使い始めたのは彼だ。ルイスが革命を始めて、僕らは“激情”サッカーをポゼッションサッカーに変えた。世界に対し、ああいうサッカーでも勝てることを証明した。EUROで優勝できていなければ、(2010年FIFA)ワールドカップも獲れなかっただろうね。

最終更新日: 16年5月20日 17.48CET

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http://jp.uefa.com/uefaeuro/news/newsid=2366809.html#euro+2008