ドイツ、PK戦の末イタリア下す

ドイツ 1-1 イタリア(延長戦後、ドイツがPK戦に6-5で勝利)
後半にメスート・エジルのゴールで先制したドイツはPKを与えてイタリアに追いつかれたものの、PK戦で最後にヨナス・ヘクトルが決め、準決勝進出を果たした。

EURO 2016 highlights: Germany 1-1 Italy (6-5 pens)
  • ドイツは1-1のまま迎えたPK戦に6-5で勝利

  • 計18人に及んだPK戦は、ダルミアンが失敗したあとにヘクトルが決めて終了

  • ドイツではミュラー、エジル、シュバインシュタイガーがPKを失敗

  • イタリアもザザ、ペッレ、ボヌッチがネットを揺らせず

  • ドイツはイタリアに対し、主要国際大会で9度目の対戦にして初勝利を挙げた

  • エジルに先制ゴールを許したイタリアは、ボヌッチのPKで追いついていた

  • ドイツは7月7日にマルセイユで行われる準決勝でフランスかアイスランドと対戦


ドイツが主要国際大会でイタリアを相手に初勝利を挙げ、UEFA EURO 2016準々決勝を突破。両チームとも失敗が相次いだ壮絶なPK戦は、最後にヨナス・ヘクトルが決めて決着をつけた。

両チームの試合がPK戦までもつれ込んだのは、今回が初めて。計18人に及んだPK戦は7人が失敗する波乱の展開となったが、イタリアのマッテオ・ダルミアンが外したあと、ヘクトルが決めてようやく終わった。

65分にメスート・エジルのゴールで先制したドイツに対し、粘るイタリアもレオナルド・ボヌッチのPKで追いつき、勝負を延長戦に持ち込む。結局、その後はPK戦にすべてを託すことになったが、イタリアはシモーネ・ザザ、グラツィアーノ・ペッレ、ボヌッチが失敗。ドイツもトーマス・ミュラー、エジル、バスティアン・シュバインシュタイガーらが決めきれず、どちらに転んでもおかしくない死闘となった。

ボール支配率で上回ったのはドイツだったが、イタリアも虎視眈々とゴールを狙いつつ、追いついたあとはマンシャフト(ドイツ代表の愛称)の攻撃を無効化していた。しかし、7日の準決勝でマルセイユでフランスかアイスランドと対戦する権利を手に入れ、UEFA EURO 2016制覇に望みをつないだのはドイツだった。

多くの注目を集めたのは、ユリアン・ドラクスラーの代わりにベネディクト・ヘーベデスを先発させたドイツがどう攻撃を組み立てていくのかだった。3-5-2のシステムで試合をスタートしたこの日は、序盤からスペースとボールを支配。負傷したサミ・ケディラが16分にシュバインシュタイガーと交代するアクシデントにもひるまなかった。

イタリアがカウンターのチャンスをうかがうなか、ドイツは40分にマリオ・ゴメスが惜しい場面を迎えた程度だったが、試合はここからオープンな展開となっていく。まずはゴメスがヘディングシュートをゴール上に外すと、今大会無得点のミュラーも決定機を決めきれなかった。

一方のイタリアは、その直後にドイツのゴールに迫る。左サイドを抜け出したエマヌエレ・ジャッケリーニのクロスがこぼれ、これを拾ったステファノ・ストゥラーロがシュート。このボールはジェローム・ボアテングが伸ばした脚に当たり、ゴール横に流れていった。

その後、ドイツはアレッサンドロ・フロレンツィのアクロバティックなクリアにミュラーの得点を阻まれ、ボアテングがシュートをゴール上に外したものの、それまでの攻勢がついに実を結ぶ。ゴメスからヘクトルにつなぐと、相手選手に当たってこぼれた折り返しをエジルがニアポスト際に突き刺した。ヨアヒム・レーブ監督率いる世界王者は攻撃の手を緩めず、続いてゴメスにも決定機が訪れたが、GKジャンルイジ・ブッフォンのスーパーセーブに追加点を阻まれた。

このプレーで流れを引き寄せたイタリアは反撃に転じ、ペッレの鋭いシュートがポストをかすめたあとに同点とする。ジョルジョ・キエッリーニのフリックがボアテングの手に当たり、獲得したPKのチャンスをボヌッチが冷静に仕留めた。勝負は延長戦に突入し、ドラクスラーのオーバーヘッドがクロスバーをかすめる。だが結局、PK戦の末に勝利を収めたのはドイツだった。

マン・オブ・ザ・マッチ:マヌエル・ノイアー(ドイツ)
ボルドーで行われたこの一戦は、2人の偉大なGKがそれぞれ輝きを放った。しかしPK戦で違いを見せつけたのは、大きな存在感でドイツに歴史的勝利をもたらしたノイアーだった。