ワンダーボーイを紹介:カスペア・ドルベルグ

ズラタン・イブラヒモビッチやクリスティアン・エリクセンを見出したスカウトによって発掘され、アムステルダム・アレナにやってきたカスペア・ドルベルグ。19歳の若さながら、すでにアヤックスでその名をとどろかせている。


Kasper Dolberg (Ajax)
©Getty Images

ズラタン・イブラヒモビッチやクリスティアン・エリクセンを見出したスカウトによって発掘され、アムステルダム・アレナにやってきたカスペア・ドルベルグ。19歳の若さながら、すでにアヤックスでその名をとどろかせている。このデンマーク出身のスター候補は、ヨハン・クライフ、マルコ・ファン・バステン、フランク・ライカールトといったそうそうたる名選手の足跡をたどり、ゴーデンゾーネン(アヤックスの愛称)でのデビュー戦でゴールを挙げている。

名前:カスペア・ドルベルグ
クラブ:アヤックス
デビュー:2016年7月26日 vs PAOK(UEFAチャンピオンズリーグ予選)
ポジション:フォワード
国籍:デンマーク
生年月日:1997年10月6日
利き足:右足
身長: 186cm

評価
「カスペアは実力で私を納得させた。真のストライカーだと思うね。まだこんなに若いのに、すでにフィジカルはかなり強い。これからもさらに強くなっていく一方だろう」
アヤックスのピーター・ボス監督

「カスペアは素晴らしい才能の持ち主だ。アヤックスにぴったりの選手だと、私は見抜いていたよ。スピード、テクニック、頭の良さを感じさせるプレーなど、並外れた能力を持ち、空中戦にも強い」
アヤックスのスカウト、ヨン・ステーン・オルセン氏

「彼にはステファン・ペテルソンのように攻撃の中心になれるクオリティーと、パトリック・クライファートのような得点能力があると思う」
アヤックスのフランク・デ・ブール前監督

Kasper Dolberg (Ajax)
予選でのゴールを祝うドルベルグ©Getty Images

バックグラウンド
デンマークのシルケボーで生まれ、子ども時代はハンドボールとサッカーの両方に親しんだ。まずは地元のボエルというクラブに所属したのち、生まれ育った街のクラブ、デンマーク1部リーグ所属のシルケボーと12歳で契約を結んだ。その後順調に昇格し、デンマークの年代別代表にも招集されたドルベルグは、名スカウトとして名高いアヤックスのヨン・ステーン・オルセン氏の目にとまる。オルセン氏はこれまでにもイェスパー・グロンケアやイブラヒモビッチ、エリクセンなど、20年にわたって、北欧から才能あふれる選手を発掘、アヤックスに供給してきた実績を持つ。ドルベルグも2015年1月にオランダ王者との3年契約にサインし、この年の夏からアヤックスでプレーすることで合意。17歳にしてシルケボーのトップチームでデンマーク1部リーグデビューを果たしたのは、この契約を結んだあとのことだった。オランダに移ってからも初シーズンから頭角を現し、UEFAユースリーグの4試合で3ゴールをマーク。さらに今シーズンはトップチームにも欠かせない選手となっている。デンマーク代表では9月にU-21でデビューを飾ったばかりだが、A代表での初舞台も今季中に迎えるのではないかとの声が出ているほどだ。

プレースタイル
ユース時代には左サイドで起用されることが多かったが、テクニックに優れた若きFWは、前線の真ん中でその実力を発揮。スピードがあり、体が強く、右足の強烈なシュートでゴールを決める天性の才能を持つドルベルグは、トップレベルのストライカーに必要とされる資質をすべて兼ね備え、物静かで恐れを知らない。1部リーグのサッカーにも易々と対応している。

タイプの似た選手
かつてのオランダ代表で得点を量産したFW、ビム・キーフトに似ているとの声は多い。ドルベルグがユースチームからボス監督率いるトップチームへと飛躍する様子を見守ってきたアヤックスBチームのゲリー・ビンク監督は、北欧出身の別のスター選手と比較する。「彼にはとてつもない可能性がある。私はよく、『新たなイブラヒモビッチだ』と思っていたね」

Highlights: Ajax 1-0 Standard Liège
スタンダール戦でドルベルグが挙げたゴールを観よう

輝いた瞬間
7月には負傷離脱中だったFWアルカディウシュ・ミリクに代わり、UEFAチャンピオンズリーグ予選に出場。若さに似合わないほどの落ち着きを見せ、アヤックスでのデビュー戦でゴールを決めた。このPAOK戦で、ドルベルグはペナルティーエリア端から低く鋭いシュートをゴール下隅に突き刺し、チームをドローに導くとともに、ホームのファンに最高の形でその実力をアピール。この試合は、ドルベルグにとって初の欧州の舞台だった。さらに先日のオランダ・エールディビジでも、デ・カイプで初体験したクラシカー、首位のフェイエノールト戦で先制点を決めいる。

最高のシナリオ
移籍によりチームを離れたミリクに代わり、今季は点取り屋として躍進を続けている。この調子でいけば、国内リーグと欧州カップ戦でレギュラーの座をつかむだけでなく、A代表の招集も遠くないはずだ。

本人のコメント
「アヤックスには偉大な歴史がある。ここではいくらでも成長できるね。自分が何を成し遂げたいのかはわかっているけど、それがそんなに早く叶うことではないのもわかっている。今季は僕のプロとして初めてのシーズンだからね。ここまでは僕の思い通りに進んでいて、満足しているよ」