若き逸材を輩出し続けるヘンク

この冬の移籍市場では、レオン・ベイリーとウィルフレッド・ヌディディがヘンクを離れ、それぞれUEFAチャンピオンズリーグ出場クラブに加入した。若きタレントを輩出し続けるヘンクの育成能力の高さをUEFA.comが紹介する。

Genk old boys MONTAGE
©Getty Images

移籍市場の最終日、レオン・ベイリーがヘンクからバイヤー・レバークーゼンへの移籍を果たしたことにより、ヘンクが若手育成に優れたクラブであることがまたしても証明された。ヘンクはこのジャマイカ出身のウインガーを、トップチームでの1年半で、将来有望なタレントの1人に育て上げた。

若手にチャンスを与えること。それがヘンクの哲学の中核にある。「我々が目指しているのは、才能ある若い選手たちに最高のコーチと練習設備を提供することだ」とクラブのユース部門を取りまとめるロラント・ブロイゲルマンス氏は説明する。「ユースの選手をトップチームに送り込むことができれば、長期的に見てクラブにとてつもなく大きな財産をもたらすことになる」

2013年、クラブの育成組織ヨス・ファーセン・タレントアカデミーがオープン(クラブの元会長で現名誉会長の名前からつけられた)。これによってヘンクの若手育成はさらに充実した。「2000年以降、年平均8人から10人の練習生がトップチームへの昇格を果たしている」とブロイゲルマンス氏は続ける。「これは我々の方針が成功している証拠だ」

ベイリーと守備的MFウィルフレッド・ヌディディは1月の移籍期間に、それぞれレバークーゼンとレスター・シティーへ移った。しかしクラブには、シエベ・シュリーベルス、ティモティー・カスターニュ、サンディー・ウォルシュ、レアンドロ・トロサール、ブライアン・ヘイネンなど、まだ多くの若手タレントがいる。今後もヘンク出身のトッププレーヤーが誕生し続けることだろう。

ヘンクのアカデミー出身選手

Leon Bailey (Genk)
レバークーゼンに加入したベイリー©Getty Images

レオン・ベイリー(2015–17年 - 現在はレバークーゼンに所属)
スロバキアのトレンチーンのユースチームからヘンクに加入。18歳になって12日後の2015年8月、トップチームでデビューを果たし、今季UEFAヨーロッパリーグのグループステージで際立った活躍を見せた。

ヤニク・カラスコ(2005-10年 – 現在はアトレティコ・マドリーに所属)
「彼はサッカーをすることに喜びを感じていた。あの姿は忘れられないね。いつだって勝利を求めていたよ」と思い出を語ったのはテクニカルディレクターのミヘル・リベイロ氏。11歳でヘンクに加入したカラスコは、トップチームに上がる前にモナコに引き抜かれた。

ティボー・クルトワ(1999-2011年 – 現在はチェルシーに所属)
左SBからGKに転向してクラブのユースチームで実力をつけ、18歳だった2010年、フランク・フェルカウテレン監督によって正GKに抜擢された。しかし翌年の夏にチェルシーがこの長身GKを獲得した。

Kevin De Bruyne (KRC Genk)
デ・ブルイネもヘンクで学んだ©Getty Images

ケビン・デ・ブルイネ(2005–12年 – 現在はマンチェスター・シティーに所属)
チェルシーはクルトワと契約した半年後、かつてカラスコとルームメートだったデ・ブルイネも獲得。スタンフォード・ブリッジでは結局出場機会に恵まれなかったデ・ブルイネだが、ドイツで力をつけ、いまやマンチェスター・シティーで不動のレギュラーに成長した。

カリドゥ・クリバリ(2012–14年 – 現在はナポリに所属)
その山のような体格から“K2”の愛称で知られているクリバリは、セネガル代表だが生まれはフランスだ。そのフランスのメツから破格の移籍金でヘンクに加入。その2年後の夏にクラブを離れ、今ではワールドクラスのDFとなった。

セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(2014–15年 – 現在はラツィオに所属)
セルビアのボイボディナから加入。サッカー選手だった父親とバスケットボール選手だった母親を持ち、中盤でスタイリッシュかつ存在感あふれるプレーを見せる。ラツィオに放出した際には、推定800万ユーロ(現在の換算レートで9億7600万円)がクラブの金庫に入ったと報じられている。

Wilfred Ndidi (Genk)
ヘンクの中盤で輝きを見せていたヌディディ©AFP/Getty Images

ウィルフレッド・ヌディディ(2015–17年 – 現在はレスターに所属)
「彼はまだ16歳だったが、ピッチ上での存在感は際立っていた」。ヘンクのスカウトであるロラント・ヤンセン氏は、このナイジェリア人選手をラゴスでの大会で見つけたときの印象をこう振り返る。その後CBからMFに転向し、現在はイングランドでプレーしている。

ディボック・オリジ(2001–10年 – 現在はリバプールに所属)
「6歳のころからすでに才能を持ち、他の子供より背が高くて強かった」。こう語る父のマイク・オリジ氏は、ヘントのトップチームでプレーした経験を持つ。ディボックは15歳になるまでヘンクに在籍していた。