イブラヒモビッチ:「僕はインディー・ジョーンズ」

マンチェスター・ユナイテッドがサンテティエンヌを下した試合でハットトリックを達成し、自身初の欧州タイトル獲得に一歩近づいたズラタン・イブラヒモビッチが、「僕はまさにインディー・ジョーンズさ」と話した。

Zlatan Ibrahimović (Manchester United)
©Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチが、オールド・トラフォードに来て初めてハットトリックを達成。それだけでも十分なアピールだが、試合後のインタビューで「僕はまさにインディー・ジョーンズさ」と話して記者を驚かせた。

これはイブラヒモビッチが追い求めている栄冠、つまり欧州カップ戦でのトロフィーに関する質問に対してなされた答えだった。このスウェーデン代表FWがサンテティエンヌとのUEFAヨーロッパリーグ・ラウンド32第1戦で3ゴールを挙げたことにより、ユナイテッドは突破に大きく接近。イブラヒモビッチも自身の目標に一歩近づいた。イブラヒモビッチにとって、これが“最後の聖戦”になることはないだろう。しかしクラブレベルで31個の栄冠を獲得しながら、いまだ欧州カップ戦のメダルはまだ一度も手にしたことがないことを考えると、今回UELを制することができれば格別のものとなるはずだ。

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「どのトロフィーも僕にとっては特別だよ。あらゆるクラブで優勝を経験してきたから、ここでも何かタイトルを手にできればものすごくハッピーだね」とイブラヒモビッチは話した。「僕を知っている人たちは、自分が多くのクラブでプレーしてきたこと、そしてそのいずれでもベストを尽くしてきたことをわかってくれている。どこへ行っても何かしら栄冠を手にしてきた。僕はまさにインディー・ジョーンズさ」

35歳になったイブラヒモビッチだが、ユナイテッドでは今季チーム最多ゴールを記録。サンテティエンヌ戦での3得点により、イングランドに来て1年目の通算得点数は23となった。途中で方向が変わったFK、シンプルに押し込んだだけの一撃、そしてPKと、スペクタルには欠けるハットトリックだったかもしれない。しかも1点目はゆっくり転がってラインを越えたゴールだったが、イブラヒモビッチ自身が話したように、「重要なのは入ったという事実」だ。

サンテティエンヌも多くのチャンスをつくりながら決め切れなかったことを考えると、3-0での勝利はユナイテッドにとって嬉しい結果と言える。しかし何よりの朗報は、ユナイテッドの攻撃的サッカーが徐々に花開いてきているということだろう。特にアントニ・マルティアルは、イブラヒモビッチと並んでまたしても生き生きとしたプレーを見せた。

ただし、記念に試合球をもらったのはイブラヒモビッチだった。「いい気分だよ」とベテランFWは話す。「チームメートにたくさん助けてもらった。第2戦に向けていい結果が得られたことは大きい。僕が3ゴールを挙げ、チームが3-0で勝利したのだからハッピーだね。でもまだ試合はたくさんあるから、この調子を続けていけるよう願っている」

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第2戦では、スタッド・ジョフロワ=ギシャールのピッチに現れたイブラヒモビッチを見て、サンテティエンヌのサポーターたちが恐れおののいたとしても不思議ではない。このサッカー界のインディー・ジョーンズは、サンテティエンヌと非常に相性がいいのだ。パリ・サンジェルマン時代、レ・ベール(サンテティエンヌの愛称)とは14試合を戦って17ゴールを挙げている。

「特定の相手にフォーカスしているわけではない」とイブラヒモビッチは言う。「ただ自分の役割を果たそう、自分にできることをやろうとしているだけだ」。DFクリス・スモーリングは、イブラヒモビッチがそれ以上のことをしてくれていると見ている。「皆の士気を高めてくれるよ。ピッチでは自分自身を鼓舞し、練習でも負けるのを嫌う。彼のそういうところがチームにも影響を与えているんだ。僕らを牽引する真のエースであり、今シーズンは特にメインの得点源となっているね」

「カリスマ性があって、なおかつものすごく面白いんだ」とスモーリングは続ける。「真面目だと言われることが多いけど、ドレッシングルームでは笑いの中心になっているよ」。そういう冗談好きなところも、まさにインディー・ジョーンズと言えるのかもしれない。