シャルケの逆転突破が可能な3つの理由

先週シャルケはアムステルダムでアヤックスに0-2で敗戦した。これをひっくり返すにはやるべき仕事がたくさんある。それでも彼らが希望を持つべき3つの理由をデレク・ブルックマン記者が紹介する。

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UEFAヨーロッパリーグ準々決勝で大変素晴らしいパフォーマンスを披露しながら、ブンデスリーガのチームにわずか2点差での勝利では大いに悔いが残る。先週のアヤックスは、それほど出来が良かった。アムステルダムでの第1戦では試合を完全に支配し、4点または5点を挙げて勝利していてもおかしくはなかったのだから。

対するシャルケにとっての最大の課題は、アヤックスがピッチ上の至る場所を支配した13日の第1戦の再現を、いかに防ぐかだ。電光石火の動きを見せたアミン・ユネスが、シャルケのメンバーも含めたこの日のドイツ人選手のなかでベストプレーヤーだったのは明らかで、左サイドで常に脅威となっていた。右サイドではユスティン・クライファートがアウェーチームを苦しめ、2点目のアシストをした。

トラオレ(右)を止めにかかるシャルケのナスタシッチ
トラオレ(右)を止めにかかるシャルケのナスタシッチ©AFP/Getty Images

しかし、炭鉱夫たち(シャルケの愛称)がサイド攻撃を阻もうとすれば、中盤センターのスペースが大きくなり、デイビー・クラーセンやベルトラン・トラオレにつけ入る隙を与える危険性がある。そしてこの両選手の背後では、技巧派MFハキム・ジエッチがアヤックスの怒涛の攻撃のタクトを振るっている。ピーター・ボス監督は必要とあれば、ダビド・ネレスやカスペア・ドルベルグを起用することも可能で、リードを広げる攻撃のオプションには事欠かない。

しかしたとえそうであっても、ロイヤル・ブルーズ(シャルケの愛称)の準決勝進出は決して不可能ではない。その3つの理由を以下に挙げてみる。

1. 十分な希望とホームアドバンテージがある
0-2のスコアを覆すのは難しいことだが、不可能ではない。第2戦は第1戦とまったく違う試合になることもある。先月のUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16では、4点をリードしていたパリ・サンジェルマンがバルセロナに衝撃的な逆転突破を許した。また、アレナ・アウフシャルケの熱狂的なサポーターの前では、経験豊富なチームさえ時に怖気づくことがある。シャルケが第1戦のように低調なパフォーマンスに終始することも考えにくい上、彼らにとってはこの大会がトロフィーを獲得する今季唯一残されたチャンス。失うものは何もない。すべてを賭けて戦うはずだ。

第1戦で好セーブを連発したシャルケのフェールマン
第1戦で好セーブを連発したシャルケのフェールマン©Getty Images

2. ゲーゲンプレッシング
ホームチームがマルクス・バインツィエール監督の哲学である“ゲーゲンプレッシング”の遂行に成功すれば、第2戦とはまったく違う試合になるだろう。この戦術ではボールを奪われた直後、できるだけ早くボールを奪い返すために相手にプレスをかける。言い換えれば、自陣に戻って守備体制を敷くのではなく、素早く相手に詰め寄ってボールを奪い返すのだ。シャルケがこれを実践できれば、アヤックスの攻撃の核でもある、後方からのビルドアップを大いに混乱させられるだろう。

3. ラルフ・フェールマン
シャルケの守護神は第1戦では傑出したパフォーマンスを披露。トラオレのシュートを2度止め、ユネスとの1対1も制した。さらに2度のシュートをクロスバーの上に弾き出すなど、決定的なセーブを連発した。チームメートのクラース=ヤン・フンテラールは試合後、この28歳のGKのパフォーマンスがチームの希望をつないだと認めている。フェールマンはバインツィエール監督が求める後方からの組み立てに欠かせない選手であり、多くの攻撃が彼のフィードからスタートする。